スイートプリキュア♪感想記

2014年8月からBS11で再放送されていたスイートプリキュア♪の感想です  

スイートプリキュア 第3話

2014年8月16日に放送されたスイートプリキュア第3話の感想です。

 

↓ 続きからどうぞ 

 

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※響パパ登場

 

静かな朝に鳴り響く目覚まし時計。響と一緒に住み始めたハミィはこれを止めて

響は二度寝を楽しもうとする。するといきなり、ケタ違いの爆音が響家全体に流れ

始めた。そのあまりのうるささに、響は強制的に目を覚まされる羽目になってしまう。

 

その爆音の主は北条響の父親である

北条 団(ほうじょう だん)の仕業であった。

 

最悪の目覚めにイライラMAXの響は、家のリビングへと駆け出し、威勢よく入り込み

迷うこと無く液晶テレビの電源を切った。音が切れたことで父は我に返り、響は

早朝から大きな音で聴くのはやめてくれと、以前にも言ったはずだと父に怒る。

 

すると父は呑気に笑い出し、その対策としてヘッドホンで聴いていた‥と返すが

肝心の線が抜けて音が駄々漏れじゃないかと更に怒る響。そう言われても父は適当に

謝るのみで、そんな飄々とした態度の父に対し、娘の響は怒る気力も失せてしまった。

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跳ねっ毛と顎が特徴の北条団

 

 

※父との関わり

 

朝食を一人早く済ませた響はTVの占いで「今日は最悪」と告げられ、ますます嫌な

1日になりそうと落胆する。父はそんな響に「朝の行動はテンポよくリズミカルに~」

「それがパッショナート(情熱的)な1日の始まりだよ」と語る。恐らく元気づけようと

 

思ったのだろうが、音楽嫌いの響は、父が会話に混ぜる音楽用語も嫌いなようで

逆効果になってしまった。娘からそう言われても父はめげず「嫌いということは

好きということだよ」と意味深な言葉を呟く。だが響はそれを意味がわからないと

 

適当にあしらい、TVの電源を切って学校へ行こうと家を出る準備に取り掛かる。

そんな年頃の娘と父のよくある?やり取りではあるが、出発の挨拶だけはお互い

満面の笑みなのが妙に変でしょうがない、不思議な父娘である。

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酷い言われよう

 

 

※王子先輩(1)

 

ここで加音町の簡単な説明が響からハミィに伝えられる。町行く人々は思い思いに

音楽を聞き、または奏でて町に音楽が絶える事は無い。いつも周りに音が飛び交って

いる加音町をハミィは夢のようだと気に入った。‥が響は相当嫌気がさしているようだ。

 

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なぜ自分はこんな町に生まれたのかと嘆く響

 

そこに金髪の好青年である中学3年生の先輩・王子正宗(おうじ まさむね)が登場し

爽やかな挨拶をして響に話しかけてきた。すると先輩の声を聞いた周囲の女子は

色めき立ち、黄色い声援と共に、王子先輩の周りに集まって取り囲み始める。

 

それほどまでにアリア学園で大人気の王子先輩だが

そんな周囲の状況を気にもせず、先輩は響に父のことを訪ねてきた。

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イケメンとかそんなレベルじゃない顔の王子先輩

 

 

※王子先輩(2)

 

すると先輩が「北条先生は?」と声を発しただけでキャーキャー騒ぎ出す周囲の女子。

先輩は「君たち、ちょっと静かにしてね」と注意するが、怒られたことも彼女達に

とっては嬉しくて堪らないようだ。響は軽い挨拶をしたあと、父は既に家を出たと

 

先輩に伝える。それを聞いた先輩はそれなら自分も急がなければ・・と思ったが

今日、行われる自分達のコンサートに勿論来てくれるよね?と招待してきた。しかし響は

バツの悪そうな顔をしており、先輩はもしかして来られないのかな?と感づいた。

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コンサートの招待を曖昧な言葉でごまかす響

 

 

※ 王子先輩(3)

 

しかし響の父親が主催のコンサートなのに、なぜ来られないのか不思議に思う先輩。

響にしてみればそれこそが一番嫌な理由なのだと、心の中でそっと呟く。すると先輩は

北条先生は音楽センスが最高で、あの人に学ぶことが出来て本当に嬉しいと1人喜ぶ。

 

しかし先生の前だといつも緊張してしまうと語る先輩‥と、ここで響がコンサートの

練習があるのではと先輩に告げると、話に夢中になっていた先輩はハッとして話を

切り上げた。そして先輩が去って行くと、一緒についていた女子達も移動を開始する。

 

それにしても響はこれだけの人気者であり、イケメンの王子先輩に話しかけられても

何ら好意的な反応を微塵も見せないのは、ある意味凄いと言わざるを得ません。

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周囲と表情の対比が面白い響の態度

 

 

※奏の好きな人

 

そして王子先輩が去ると同時に後ろからやって来た奏。

奏は響に挨拶をすると「響ったらやるじゃない!」と妙なことを言ってきた。

一体なんのことだと響が尋ねると、王子先輩とお話が出来て羨ましいと語る奏。

 

そう言われた響は、奏が王子先輩に好意を持っていたのだと意外に思い

「へぇ~ 奏って王子先輩のこと好きなんだ!?」と直球で尋ねてきた。

いきなりストレートに聞かれた奏は顔を赤らめ、好きというよりは

 

優しいし、勉強もできるし、ピアノも上手だし・・と先輩のことを褒め倒す。

しかし奏がハッと我に返ると、響は自分で質問しておきながら奏を置いて1人先に

歩き出した。響は「音楽が嫌いだ」と公言するが、ハミィはこれを否定して

 

音楽を愛するものでなければ「ハートのト音記号」は宿らないと反論。しかし嫌いな

ものは嫌いと意地を張る響。それに対しハミィは、響はもっと正直にならなければと

不満を露わにする。隣りにいた奏はその会話を微笑ましく眺めるのであった。

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質問しておきながら勝手にその場を去ろうとする響

 

 

※音楽は嫌い?

 

そうこうしている内に学園の前まで来た2人。しかし学園の前で響はふと足を止め

流れてきた音楽に聴き入り始める。そんな響の本音を読み取った奏は、音楽室まで

響の手を引っぱるのであった。その流れてきた音楽は王子先輩、そして先輩の仲間で

 

構成された通称「王子隊」と呼ばれるチームで演奏している。音楽室の前は既に

多くの女子達でごった返しており、その中では響の父親である北条先生の指揮のもと

王子と王子隊がコンサートに向けての猛練習に励んでいたのだ。そして演奏が終わり

 

先輩は北条先生に演奏の評価を伺うも、なぜか細かいことは何も言わず

「もう一度最初から」とだけ語る北条団。先輩はアドバイスを求めるが、団は

すぐに指揮棒を上げて、言葉通り先輩はもう一度演奏を最初から始めるしかなかった

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笑顔とは裏腹に音楽の指導は厳しい団。その様子を見て響は何故か心が沈みだす。

奏は響が本当は音楽が好きだから音楽室まで連れてきたが、響は見透かされた感じが

嫌で奏に反発して帰ろうとする。しかしそこは親友、簡単に引き下がりはしない。

 

響が音楽を辞めると言ったのは小学校3年のピアノ演奏会が原因であった。しかし

その真意を未だに聞かされていない奏は、ストレートにその理由を聞き出そうとする。

が、その言葉で更に心が沈んだ響は、捨て台詞を残しそそくさと逃げてしまった。

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何かを思い出し落ち込む響

 

 

※謎めいた理由

 

とにかく音楽と父親を嫌がる響であったが、無情にも1時間目は父親が担当する

音楽という最悪のコラボ。そして授業が終わり、ふてくされた顔で響は音楽室を出る。 

その隅ではハミィがコソコソと動き、奏に向かって何故響は音楽嫌いなのか尋ねてきた。

 

そう言われてもこの件に関しては奏も知らず、先ほど話したピアノ演奏会以来

響は突如音楽を嫌って辞めてしまったのだ。謎は深まるばかりである。

 

 ハミィと音楽嫌いの理由を考えていた時、先生でもある団に話しかけられて驚く奏。

今日のコンサートに南野さんは来てくれるのかと尋ねられ、勿論行きますと奏は承諾した。

 

それならば響も来るのかな?と尋ねられ、奏は自分が誘ってみますと返答。

すると団は満面の笑み(といってもいつも笑顔)で大喜び。気を良くしたのか団は奏に

 

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と、何やら意味深な言葉を残しその場を後にするのであった・・さて、とりあえず

誘うと言った手前、なんとしても響をコンサートにに誘わなければと奏は頭を悩ませる。

 

 

※響家の事情

 

場面は職員室に変わり校長先生が団に「奥様はまだ海外ですか?」と尋ねてきた。

妻はパリに演奏旅行中だと返答すると、校長先生は世界的に有名なバイオリニスト

の奥様に、音楽の世界では天才と言われている北条先生。更に音楽はされてないが

 

学園ナンバーワンの運動神経を持つ娘さんを持ち、正に幸せな家庭だと褒め称える。

そこまで言われた団は照れくさそうに校長先生へ感謝を述べるが、その笑顔の奥には

人には言えぬ、彼ならではの悩みがチラチラと見え隠れするのであった。

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響の母と幼少時代の響

 

 

 ※奏の勧誘

 

下校の時間となり一緒に帰る響と奏。団に誘うと言った手前、何としても響を

コンサートに連れて行こうと説得する奏だが、むげなく響に断られてしまう。

しかし例によって奏は諦めない、響を誘うと北条先生に言ったら大喜びしてたと

 

伝える奏。やはり北条先生も、響の音楽嫌いが心配なのだろうと奏は喋るが

そんな事は分からないし、自分を勝手に誘うとか決めないでと突き放す響であった。

それでも奏は響に近づき、子供の頃は自分と一緒に歌っていたし、この前は自分の店の

 

テラスでハミングしていたなどを列挙して、本当は音楽が好きなはずだとグイグイ押す。

そう言われて返事に困った響だが、奏がしつこく音楽嫌いの理由を聞き出そうとした為

「その話はおしまい!」と響は会話を終わらせて、そそくさとその場から走り去った。

 

だが、こんな態度をとられても絶対に諦める気は無く、奏は次なる1手を考える。

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素っ気ない響と笑顔の奏

 

 

※悪の巣

 

そんな走り去る響を望遠鏡で眺める女性が1人‥マイナーランドのセイレーンである。

「悲しい曲が似合いそうな、素敵な展開ね」

セイレーンがそう呟くと、後ろに居たトリオザマナー達は口々に素敵~♪とハモり始める。

 

 セイレーン達は居るのは、加音町の中央広場にある大きな時計塔の中。

ここは雨露をしのげて見つかりにくく、加音町を見渡せる絶好の場所なのだ。

ここを気に入ったセイレーン達はこの場所を「アジト」にしようと決めたのであった。

 

 しかしベストな場所だと思ってたこのアジトにも1つ欠点が‥

 

それは定時になると、からくり人形たちが現れて明るい音楽を奏で出すのだ。

それの何が問題かというと、マイナーランド側は不幸のメロディを代表する

暗く悲しい音楽は心地よいが、明るい音楽を聴くと苦しみ、身悶えてしまうのだ。

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 明るい音楽に苦しむセイレーン達

 

 

※音符の習性

 

すると定時の音楽と同時に町内放送が流れだす。

内容は今日の午後六時、加音町のアイドルでもある王子隊のコンサートがシティーホールで

行われるというものだった。その話を聞いたセイレーンはスッと立ち上がり、楽器も

 

人も集まるコンサートなら、飛び散った音符も集まるのではと不敵な笑みを浮かべる。

ついでにそのコンサートもぶち壊しにて、皆を悲しませてやると息巻くセイレーン。

余談ではあるが、人間界に飛び散った「音符」たちは、小さいながらも命を持って

 

動いており、彼らは普段草むらなどに隠れてはいるが、楽器や音楽が流れるところに

集まるという習性を持っています。とは言っても普通の人間には音符の姿は見えず

響や奏は、音符が見えるハミィを頼りにするしかないのです。

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 悪だくみをするセイレーンとハモるトリオ

 

 

 

※遠い日の記憶

  

家に帰った響は、迷うこと無く自室に入り込み「もうイヤ!」と叫んでベッドに

飛び込んだ。そんな響の脳裏に浮かんだのは母と演奏していた小さい頃の自分‥ 

よく見ると響は小さな涙を浮かべ、あの頃は両親の喜ぶ顔が見たくて必死にピアノを

 

練習していたのに・・と心の中で呟いた。するとここで家のチャイムが鳴り、響は

涙を腕で拭いて部屋の外に出ようとする。しかし‥どういう訳か部屋のドアが全く

開かないのだ。鍵を掛けてる訳でもないのに、どうやっても開かない部屋のドア。

 

響は力任せに開けようとするがそれでも開かず、そういえば今日の朝、占いで

「ドアには十分注意」と言われたのを思い出す。何もかも踏んだり蹴ったりな状況に

落ち込んだ響は、やはり今日は占い通り最悪の一日だと泣きごとを言うのであった。

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涙を浮かべる響

 

 

※開かないドア

 

チャイムを鳴らしたのは他ならぬ奏であった。奏は全く反応が無いのでどうしようかと

考えていると、一緒にいたハミィは取り敢えず家に入ろうと促す。そう言われて恐る

恐る玄関のドアを開けた奏だが、いきなり響の「もう、開いてー!」という叫び声に

 

驚いた。これは只事ではないと察した奏は、急いで階段を上がり響の部屋の前まで

駆け寄る。そして奏もドアを開けようとするが、こちらからも全く開かない不思議な

ドア。中にいる響がどうやら鍵が壊れたようだと応対すると、折角ケーキを持って

来たのに、これではどうしようもないと奏は呟くのであった。

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どうやっても開かない不思議なドア

 

 

※口論

 

ケーキという言葉に反応し、一瞬笑みがこぼれた響だが、鋭い直感でケーキをダシに

音楽嫌いの理由を聞き出されると察知して反発した。奏もこの程度では負けじと

例の演奏会の話を始める。あの時、響の演奏は1つのミスも無く、会場のお客さんも

 

拍手喝采で正に完璧な演奏会だったのに、どうしてあれから音楽を嫌うようになった

のかと尋ねる奏。そう言われて「うん‥だけど」と反応した響だが、これ以上は話そう

とせず急に会話を切り上げる。そんな響の態度に業を煮やした奏は、いつもの響は

 

どこに行ったのと発破をかけた。すると響は優等生の奏に自分の気持ちは分からないと

反論。しかし奏も何1つ聞かされてないのだから、分からないのは当然だと食い下がる

だが、言った所で何も変わりはしないと、響は突き放すように奏に言い切った。

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 いじけた態度をとる響

 

 

プリキュア辞めます

 

 流石にここまで言われては、耐えに耐えてきた奏も我慢の限界。

もう演奏会の理由は聞かないし、ずっと音楽嫌いだと言えばいいと響を突き放した。

しかしこの状況を見かねたハミィは、ドアの前で爪を研ぎながらプリキュアには

 

音楽を愛する心が大事だと説得する。しかし響は、それなら自分はプリキュア

辞めていいと暴言を吐く始末。その言葉にハミィは驚愕したが、響に呆れた奏も

プリキュアを辞めると語り、踵を返してその場を離れようとする。だがハミィは

 

必死で奏を食い止め、プリキュアがいなくなればこの世界はどうなるのだと訴える。

すると奏は「これが最後」と前置きした上で、心の中の本音を響に語り始めた。

 

あの演奏会に音楽嫌いの原因があるなら、自分も一緒に原因を解決したい―

なぜなら自分も響の弾くピアノが大好きで、出来ることならもう一度聴きたい―

 

そんな奏の力強い言葉に響は心を動かされ、遂に過去を語る決心をするのであった。

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奏の本音にしおらしくなる響

 

 

※悲しみの演奏会

 

あの日― 本当は父と遊園地に行く予定だった。しかし急に他の人の代理として

ピアノの演奏を任された響。準備不足は否めなかったが、響はミス無く完璧に

演奏を終えることが出来た。これで間違いなく父は自分を褒めてくれるだろう・・

 

そう思い込んでいた響が舞台を降りると父から想像もつかなかった言葉を浴びせられる

 

    「今日の響は音楽を奏でて無いね‥」

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     「その答えは自分で考えなさい」

 

あまりの事に響は頭が混乱して、呆然とその場に立ち尽くしてしまう。

しかし父はそれ以上何も語らず、無情にも娘を残してその場から去っていった。

残された響は意味も分からず、ただ泣くことしか出来ないのであった。

 

そして演奏会が終わり、ホールの外では雨が絶え間なく降り注ぐ。

しかしそこには傘もささず、1人寂しそうに雨に濡れて佇む響の姿が・・

 

そこにやって来た奏は演奏の労をねぎらい、持っていた傘を響に差し出した。

だが、響の様子が何かおかしい‥奏がそう気づいた次の瞬間、積もり積もった感情に

耐えられなくなった響は奏に抱きつき、今日をもって音楽を辞めると決めたのだ。

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響の辛い過去が明らかに

 

 

※ハーモニーパワー

 

ようやく解明した演奏会での裏事情ー

続けて響は、父は音楽の天才なので、才能のない自分にピアノを弾いてほしく無かった

からあんなにも酷評したのだと当時を振り返る。だが奏はそれを否定し、なぜあの時

 

そんな事を言ったのか、北条先生に真意を訪ねようと促す。しかし響はこれを嫌がり

乗り気ではない。奏は部屋に閉じこもったままでいいのかと響を説得するが、肝心の

ドアが開かないのだと消極的な響。だが奏は、ドアが開かないのは鍵のせいだとか

 

音楽が嫌いになったのは父のせいだとか理由をつけて、積極的に心を開こうとしない

響の性根に喝を入れる。気持ちをちゃんとぶつけるべきだ、 奏はそう力説するが

響はぶつけていると反論。そしてぶつけている・ぶつけていないと言い争っている

 

2人の手は自然とドアのレバーを握り、同時に下に動かすと、あれだけビクとも

しなかったドアが簡単に開いたのだ。2人はやっとドアが開いたのに喜び、ハミィは

2人の気持ちが「ハーモニー」したからドアが開いたのだと笑顔で語った。

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開いた!

 

 

 ※響の決意

 

ようやく開かずのドアが開いて、2人はその喜びを分かち合う・・かと思いきや

響は今までのシリアスな展開をぶち壊すように、奏の持っていたケーキ箱を素早く

掴んでは、中に入っていた全てのスイーツをあっという間に平らげてしまった・・

 

そしてケーキを食べて気分が良くなったのか、響は奏の言う通り、父に本音をぶつけて

みようと決心した。「ここで決めなきゃ女がすたる!」ー そう響が得意の台詞を

決めると、奏は「やったぁ!それでこそ響だよ」と大喜びするのであった。

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 奏には目もくれずケーキを貪る響‥

 

 

 

※謎の問い

 

響の父はその頃、コンサートに向けて最後の指導を行っており、未だ音楽室に篭っていた。

指導を受けている王子先輩は一生懸命ピアノを弾くも、なぜか響の父は彼に対して

あの演奏会と同じように「今の演奏は音楽を奏でてないね」と酷評するのであった。

 

するとタイミングよく音楽室にやって来た響は、昔言われた台詞に腹を立て、今のは

どういう意味なのかと父に詰め寄った。予期せぬ娘の来訪に父は驚いたが、なぜか話を

王子先輩に振り、君が本気で音楽家を目指しているであれば、答えは自分で見つける

 

べきだと指導。それを聞いていた奏は何が言いたいのか理解に苦しみ、隣の響も

自分の父はいつもこんな調子だと悪態をつくのであった。さてそんなやり取りを

する暇も無くなり、そろそろ本番の時間だと告げる王子隊の面々。しかしそれでも

 

響の父は気にすることもなく、いきなり王子先輩に向かって「王子くん、音楽って

なんだろうねぇ‥?」と問いかける。その意味深な質問に響と奏は考え込むが、遂に

本番の時間を迎えてしまい、ハッキリしないまま2人は会場の席に腰を下ろした。

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目つきの悪い響

 

 

 ※招かれざる客

 

そしてコンサートの幕が開け、大勢の観客に迎えられた王子先輩と王子隊。

しかしリーダーの王子先輩は、未だに先ほどの疑問が解決できず、緊張と不安から

顔が震えている。すると・・・王子先輩の前を堂々と横切る女性が突如現れた。

 

それを見て一体何事かとざわめく聴衆、しかし響と奏はそれがエレンであると

すぐに気づいて緊張が走る。思わぬ人物の乱入に響の父は女性を静止させるも

エレンはこれを無言で振り払い、その衝撃で響の父は壇上の床に倒れ込んだ。

 

そして自分はマイナーランドの歌姫・セイレーンであると勝手に紹介を始めた。

その上、今日は自分のコンサートにようこそ、と臆面も無く嘘をつくエレン。

そこにトリオザマイナーも現れ、ようこそ~♪ とハモってエレンを景気づける。

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コンサートホールの壇上に突如現れたエレン

 

 

※壊されたコンサート(1)

 

勝手に盛り上がるマイナーの連中と違い、コンサートを壊された王子隊は

不安な表情を浮かべていた。するとその中の1人である無戸(ないと)が持っている

コントラバスに「音符」が付着しているのをエレンは発見して大喜び。

 

エレンは猫のセイレーンに戻って、トリオと一緒に無戸の方へとにじり寄って行く。 

すると(またもや)ハミィが上空から飛び降り、セイレーンの前に立ちふさがる‥

かと思いきや、ファルセットの頭上を跳ねただけで、特にハミィは何もしなかったw

 

結局セイレーンの邪悪な力によって音符は悪に染まり、無戸の持っていた

コントラバスはネガトーンに変えられてしまった。そしてセイレーンは悲しみを

撒き散らすよう指令を下し、ネガトーンは言われた通りホールの客に向かって放射する。

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音符の発見を喜ぶ無邪気なエレン(セイレーン)

 

 

 ※壊されたコンサート(2)

 

それにより聴衆は嘆き悲しみ、ホールの中は絶望で満たされてしまった。更に王子隊の

面々も倒れてしまい、無残にも壊されてしまったコンサート。それを見ていた響と奏は

音楽を使って人を不幸にするセイレーン達に憤り、キュアメロディとキュアリズムに変身した。

 

変身後、息のあった攻撃でネガトーンに攻撃を叩き込むメロディとリズムだが

全くダメージにならず、逆にネガトーンのパンチ1発で壁に叩きつけられてしまう。

2人が地面に倒れたのを見て、セイレーンはネガトーンに悲しみのメロディを更に

 

拡散しろと命令。言われた通りネガトーンは悲しみを撒き散らそうとした‥その時

なんと響の父が両手を広げ、ネガトーンの前に立ちはだかったのだ! その上

「君は音楽を奏でていない!」といつもの説教をネガトーンにまでする父であった。

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ネガトーンを恐れずに立ちはだかる響の父

 

 

 ※ノーダメージ

 

この状況を一番不可解に思っていたのは他ならぬセイレーン達であった。

普通の人間なら、悲しみのメロディが耳に入るとすぐに泣き叫んでその場に崩れ

落ちてしまうからだ。しかし響の父はご覧の通り全く影響を受けていない・・

 

セイレーンは響の父に近づき、なぜ影響を受けないのか問い詰める。

すると・・響の父は予想もしなかった答えを返すのであった。

 

「僕の耳には素晴らしい音色しか入ってこないっ!」

 

それは響の父が持つ特殊な聴覚か、もしくは音楽に悲しいものは無いという

彼の信念がそうさせているのか分からない。が、兎にも角にも響の父はそう断言して

ネガトーンが放つ悲しみのメロディは全く効かないという事が明らかになった。

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父の堂々っぷりにセイレーンもびっくり

 

 

 

 

※音楽とは?

 

すると響の父は突然ピアノの前に座り「これが本物の音楽です!」と言いながら

ピアノの演奏を1人始めだす。例によって楽しい音楽を聞いたセイレーン達は

すぐに悶え苦しみ、耳を塞いで音を遮るのに精一杯。逆に響の父は満面の笑みで

 

嬉しそうに音楽を奏でている‥ すると近くで倒れていたメロディは

父が楽しそうに演奏するその姿を見て、ハッとあることに気がついたのだ。 

 

それは・・・文字通り「音を楽しむ」というシンプルな答えである。

 

音楽を続けていくのならば技術の向上も、血の滲むような日々の練習も確かに

大事ではある。 しかし自分自身に音楽を楽しむ気持ちが無ければ、どんなに

完璧な演奏だろうが聴衆を笑顔にしたり喜ばせることはできないのだ。

 

過去の演奏会で、響は何故あれほど父から酷評されたのか・・

それは響が、遊園地に行きたいという気持ちが強すぎて嫌々演奏してしまったからだ。

当然、父はその態度を見透かしており、その上であの厳しい評価を下したのである。

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遂に答えを見つけた2人

 

 

※避難誘導

 

ようやく響の父が何を言いたかったのか、その答えに気づいたメロディとリズム。

しかし腹を立てたセイレーンは、ネガトーンに響の父を攻撃しろと命令を下した。

 ネガトーンの魔手が響の父に飛びかかると、メロディとリズムは勢い良く駆け出し

 

同時キックで襲いかかってきたネガトーンを地面に叩きつける。その間に響の父や

王子隊に向かって避難を促すメロディ。「私達、こう見えても強いんです!」と

リズムが念を押すと、父は納得して王子隊と一緒にその場からそそくさと退場した。

 

しかしプリキュア達が後ろを向いていると、ネガトーンはその隙に攻撃を繰りだそうと

している。だが2人は咄嗟にネガトーンの腕を掴み、そのまま豪快に振り回した挙句

ネガトーンを放り投げて地面に叩きつけるのであった。

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 ネガトーンを振り回すメロディとリズム

 

 

※ハーモニーパワー

 

長年の疑問であった父の言葉を理解して、身体から熱いエネルギーが沸き起こってきた

メロディ。それを見たリズムも触発されて力がみなぎり、2人はこのチャンスを逃さず

プリキュア・パッショナートハーモニーを発動する。2人は手を揃えてネガトーンの

 

方に向けると、メロディとリズムの爆発的なハーモニーパワーが放射され、ネガトーンに

見事命中した。するとネガトーンの身体からは邪気が抜け落ち、代わりに出てきた

ハートのト音記号が安らかな音色を奏でだす。それによりネガトーンは眠りに落ちて

 

気がつけば元のコントラバスに戻るのであった。更にコントラバスに付着していた

音符も元に姿に戻り、音符はフェアリートーンのドリーの中へと飛び込んでいった。

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 浄化完了

 

 

※コンサート再び

 

ネガトーンを浄化したことにより、被害を受けていた人々は全て元に戻った。

逆にネガトーンを倒されて万策尽きたセイレーンは、今度こそアンコール公演を

してやると変な捨て台詞を残し、トリオザマイナーと一緒にその場から逃げ出した。

 

 

今回も無事に加音町の平和を取り戻し、セイレーンの悪事を退けたプリキュア達。

ふとメロディが床を見れば、父がいつも使っている指揮棒が落ちているではないか‥

 

そして王子隊と父が再び壇上に戻ると、メロディは感謝の言葉と共に指揮棒を

父に返還。助けられた父も笑顔で感謝をするのであった・・ ちなみにメロディが

自分の娘だという事は、もちろん父は知りませんのであしからず。

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自分の娘だとは気づかない父

 

 

※響の成長

 

セイレーン達の大きな妨害にもめげず、気を取り直して再開したコンサート。

メロディとリズムは響と奏に戻り、1人の聴衆として父の指揮する音楽に聞き惚れていた。

それは演奏の素晴らしさも勿論だが、何より父も王子隊も嬉しそうに音を楽しんで

 

いるのが響にもよく伝わったからである。響は自分の気持ちが高揚するのを押さえ

きれず、隣に座っている奏に向かって次のような言葉を語りかけるのであった。

 

「奏 私も音楽を楽しめれば、もう一度 音楽と向き合えるかな・・?」

 

 なんとあれだけ音楽嫌いを公言していた響は、一転して音楽をもう一度やってみよう

という気持ちに変化したのだ。それはもちろん父親の真意を理解し、ピアノの才能の

有無は関係なく、音を楽しむという気持ちが何よりも重要だと気づいたからである。

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 もう一度音楽を・・響の心は大きく変化した。

 

 

 

※素直な気持ちで

 

そんな響の大きな決断に奏は何と言うだろうか‥?

響は奏の返事をドキドキしながら待っていた。

しかし響がふと横を振り向くと、奏の返事はスースーという「寝息」であった・・

 

せっかく思い切って言ったのに、奏の寝姿に響は肩の力が抜け、ハミィもこれには

呆れたといった感じである。それでも響は気を取り直し、1人で父の指揮する音楽を

満面の笑みで聞き惚れている。それは結局、奏の言う通り響は音楽が好きだったのだ。

 

ただ、演奏会の件があってから自分には才能がないだの、音楽が嫌いだの理由をつけて

遠ざかってはいたが、心の奥底から湧き上がる音楽への情熱には嘘をつけなかった響。

そして‥ この時から響の、新たなる音楽の人生が幕を開けるのであった・・

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やっぱり響は音楽が好き

 

 

 

 

※あとがき※

 

いや~ 短くしようとか‥出来るとか言っておきながら なんだの長文!?

酷いですねこれは酷い。書き終えてあまりの纏まりの無さにチョット凹みますなぁ‥

 

3話はね、団の響に放った台詞 これはどうなのよと、放送当時は色々言われましたが

自分は別に‥というかまず響の家ってハッキリ言ってしまえば金持ちで豪邸じゃない

ですか、で 幼女はそこにまず憧れを持つと思うんですよね 父も母も音楽家で

 

カッコイイし家も広いし羨ましいなぁ~という気持ちが。でもそうじゃないよって

事を突きつける為にこの台詞は必要だったと考えるんですよ私は。楽して儲けてる

訳じゃない、プロとしてやるからには妥協は許されないし 自分の体調やプライベート

 

関係なくお客さんの前ではいつも100%の力を出しきり音楽を奏で、楽しむ と。

ピアニストも幼少期からメチャクチャ頑張って、やっとモノになるかならなかという

厳しい世界。華やかな響家の裏にはかなりの苦労と努力があってこそなんですよね。

 

・・ってまた長くなってるじゃないかー!

ここでやめときましょう 4話でまたノシ