スイートプリキュア♪感想記

2014年8月からBS11で再放送されていたスイートプリキュア♪の感想です  

スイートプリキュア 第15話

2014年11月8日に放送された、スイートプリキュア15話の感想です

 

↓続きからどうぞ

 

f:id:nidera:20150705195031j:plain

 

 

※王子先輩の日常

 

冒頭は王子先輩が登校する場面から始まる、彼は普通に廊下を歩いているだけだが

ただそれだけで、あっという間に学校中の女生徒に取り囲まれる人気っぷりだ。

彼も慣れているのか動じもせず、普通に挨拶をすると一斉に取り巻きの女生徒から

 

挨拶と共に黄色い声援があがった。その様子を近くの階段上から眺める響と奏。

例によって響は一切興味なく素っ気ない態度で、奏は眼の色が変わり完全にメロメロで

ある。今日は一段と素敵だと語る奏に対し、いつも通りじゃないのかと返す響。

 

奏はその言葉に噛み付いて、いつもよりキラキラと輝いているじゃないか!と

反論するが、よく分からない抽象的な理由に響は心底どうでもいいという反応を

示した。すると上の階段から奏を呼ぶ男生徒の声が聞こえてきた。

f:id:nidera:20141108203703j:plain

神の如く慕われる王子先輩

 

※王子隊の頼み事

 

声を掛けたのは王子先輩の仲間たち、通称「王子隊」の人達だった。3人の名前は

博尺(伯爵)・馬論(バロン)・無戸(ナイト)である。余りにも凄いDQNネーム

個性的な名前に響は驚く。彼らは奏にそろそろ王子の誕生日が近いのは知っている

 

のかと尋ねると、奏は当然知っていると答える。しかし去年、知った時には王子の

誕生日は過ぎており、お祝いし損ねた悔しさを思い返す奏。それならば‥と

言いたい事があると無戸が口を開く。すると奏も伝えたい事があると話し口を開く

 

「『誕生パーティーをしましょう(しよう)』」 

 

お互いの内容は全く一緒であった、そのハモリっぷりを驚く響。王子隊の人達は

王子の誕生パーティー会場として奏のお店を貸して欲しいと頼み、奏はそれを快諾

する。そしてこの件は王子を驚かせたいので秘密にして欲しいと釘を差された。

f:id:nidera:20141108205510j:plain

出会う男全てに無関心の響

 

※Lucky Spoon

 

奏はお店を貸し切る件について両親に聞いてみると、丁度その日は定休日で

誕生パーティーに使うのは良い事だと語る父と母。その言葉に奏は感謝すると両親は

近くにあったこの店の特製スプーンであるラッキースプーンを持って、これの出番だと返事した

 

場面は奏家のテラスへ変わり、いつも通りカップケーキをごちそうになる響とハミィ。

ラッキースプーンの出番!とはどういう意味か分からない響に、スプーンは幸運をもたらす

ラッキーアイテムで、「食べる人にケーキと幸せを掬って欲しい」という願いがこの店の

 

特製スプーンには込められていると力説する奏。その言葉に響もハミィも納得し

このスプーンでカップケーキが食べれて幸せになるなら最高だと語るハミィ。

奏はこのスプーンを王子先輩に使ってもらい、幸せになって欲しいと考えていた。

f:id:nidera:20141108210839j:plain

 ハートが特徴のラッキースプーン

 

南野奏の妄想

 

‥と、ここまでは奏のイイお話だったのが、前回からどうも妄想癖の酷い奏は

またもや妄想に耽ってしまう。頭の中では玉座に座った王子先輩が、奏の作った

カップケーキをラッキースプーンで食べており、ケーキをベタ褒めする王子先輩。その出来に満足した

 

王子先輩は玉座を立ち上がり、宮廷服姿の奏に一緒に踊ってくれないかと頼み出す。

そして奏は喜んで王子と一緒に手を取り合って踊る・・ もしかしたらそんな展開に

なるのでは?と奏は一人勝手に盛り上がり、近くに居た響の肩を遠慮無くバシバシと

 

叩き始めた。響はこのままでは際限なく叩かれると危機感を覚え、咄嗟にハミィの肉球

奏の前に差し出した。すると奏は単純にも肉球に興味を奪われ響への攻撃は中断。

自身の妄想と肉球のダブルで更に興奮した奏はご満悦顔でキャーキャーと喚き続ける。

f:id:nidera:20141108212210j:plain

※妄想の世界です

f:id:nidera:20141108212335j:plain

興奮した奏に叩かれる響(チョット嬉しそう?)

 

※憤怒のセイレーン

 

 響は奏の単純さに呆れつつも、それならば誕生日プレゼントはカップケーキに

するの?と響が尋ねると、奏はうなずき、最高に美味しいカップケーキを作り

最高の誕生パーティーにしてみせると意気込む。場面は変わり、イライラしながら

 

猫らしく樹で爪を研ぎ続けるセイレーン。前回は偽ミューズに変身して、かなり

プリキュアを追い詰めたのに、本当のミューズに邪魔をされてしまった。それを

憤り、運の無さに腹立つセイレーン。すると後ろで遊んでいた幼女達の1人が

 

セイレーンに気づいて、猫じゃらしを使いセイレーンを誘導しようとする。ただの猫

扱いされて怒り頂点に達したセイレーンは幼女に向かって激しい威嚇の声を発した。

これには幼女も泣いて逃げ出し、セイレーンは全員不幸になればいいと悪態をついた

f:id:nidera:20141108213402j:plain

2足歩行で威嚇する黒猫

 

※誕生パーティーの準備

 

 そして王子隊の面々と誕生パーティーの細かい打ち合わせをする響と奏。飾り付けは

早めに博尺達が行うと約束、沢山の人が来てくれた方が喜ぶだろうと考える無戸。

そして例によって、彼には当日までこの事は言わないようにと確認する馬論。

 

飲料とお菓子は自分「達」が用意すると約束する奏。いつの間にか自分も加担してる

事に驚く響だが、奏は王子先輩の誕生パーティーを皆で盛り上げようと笑顔で返す。

そしていつの間にか近くに居たセイレーンは、その話を全て盗み聞きしていた。

 

場面は奏家の調理室に変わり、分厚い菓子のレシピを取り出してきた奏。中身は

王子先輩の誕生パーティーの為に奏が考えていた、様々なカップケーキの調理法が

図入りで載っている。そのページ量と内容の細かさに響は大いに驚いた。

f:id:nidera:20141108214600j:plain

幼女向けに平仮名なのがポイント高い

 

※先輩の為に

 

王子先輩の為に気合のレシピを見せてあげる、とキメ台詞で意気込む奏。それは正に

この状況にピッタリだと、はしゃぐハミィ。すると奏の頑張りに感化され、一緒に

手伝うのを約束する響であった。そして試作のカップケーキを奏が作り、それを

 

ハミィと響が試食して評価するのだが、「おいしいニャー」コメントばかりで全く参考に

ならないハミィ。しかし奏は周りの状況が見えない程、カップケーキ作りに集中

していた。それを見て本当に王子先輩に喜んで欲しいのだニャーとハミィは感想を漏らす。

f:id:nidera:20141109201645j:plain

正に気合のレシピ

 

 

※王子先輩の憂鬱

 

次の日、学校で響と奏が誕生パーティーについてアレコレと話している。お茶菓子は

100人分は必要だろうと考える奏に響は驚きつつも、やはりそれ位は必要かなと考え

直す。それに博尺先輩に聞けば例年の参加数も分かるだろうと考え音楽室へ向かった

 

その頃、音楽室でピアノの練習に余念のない博尺先輩。すると隣に居た王子先輩が

何やら溜息を漏らしている。それを聞き逃さなかった博尺先輩は、どうしたのかと

王子に尋ねた。すると王子は、普段は見せない憂いの表情に変わり話を切りだす。

 

「最近元気がなくて‥僕の姫が」

 

丁度、その時に音楽室前に居た響と奏は咄嗟に姿を隠す。そして奏達は王子先輩の

言葉を聞き逃していなかった…「姫」という言葉に衝撃を受ける奏。 王子に姫と

言えば・・それはもちろん王子先輩の、恋人の名前だろうと、響は洞察した。

 

恋人という言葉に奏は更に衝撃を受け‥またもやここから妄想が勝手に始まりだす。

先ほどの妄想の続きで王子先輩と踊る直前まで来た奏だが、先輩は急に手を振り払い

「僕には姫が居るから」と、別の女性と勝手に踊りだす王子先輩。その姿を見せつけ

 

られ、奏は激しいショックを受ける。ここで妄想は終了したがあまりの事に奏は

棒立ちになってしまう。響は奏を呼びかけるも全く反応を示さなくなってしまった。

f:id:nidera:20141109203442j:plain

謎の姫

 

f:id:nidera:20141109203636j:plain

勝手に妄想で暴走し、1人衝撃を受ける奏

 

※絶望の奏

 

夕方― 奏は自分の部屋で枕を抱きながらションボリと落ち込んでいた。それを見て

響は、誕生パーティーは明日だからカップケーキを作らないと大変な事になると忠告

する。だが奏は一切反応せず、ただ黙って同じようにベッドの上で枕を抱き続けた。

 

そんな奏をハミィは哀れみ、普段は自分からは積極的に触らせない肉球を触るように

手を差し出す。肉球マニアの奏ならこれは飛びつくかと思ったが、奏の心の傷は深く

これにも全く反応を示さない。これはもう重症だと響とハミィは溜息を漏らした。

 

すると奏がポツリと呟く、王子先輩に恋人が居るのなら自分がお祝いしたって

しょうがない、だからカップケーキを作るのを辞める‥と。 姫の件で一気に

モチベーションが下がってしまった奏。そんな奏に対し響は強く言い返す。

f:id:nidera:20141109205227j:plain

結構珍しい「拗ねる奏」

 

※響の励まし

 

 王子先輩の幸せを願いたい― 奏はそう言ったのに

ラッキースプーンで幸せになって欲しい― 奏はそう言ったのに

奏の王子先輩に対する気持ちは、願いは、嘘だったのか? と響は奏に問いかけた。

 

すると奏は、嘘じゃない!と反論。それならば― お菓子を作ろう。私はお菓子作り

は苦手だけど食器洗いなら得意だから、洗い物なら任せて欲しい、だから奏はカップ

ケーキをじゃんじゃん作って欲しい。 響は奏に、笑顔で優しく語りかけた。

 

そして「猫の手も貸すニャ」とハミィも奏を励まし、沈んでいた奏の心は癒されて

笑みがこぼれる。気合のレシピを見せて欲しいと願う響に、奏は感謝の言葉を述べ

もう一度、カップケーキ作りを頑張る決意をする。

f:id:nidera:20141109211430j:plain

なんだかんだで良いコンビの響奏

 

※奏の力作

 

そして遂に誕生パーティー当日。貸し切りとなった奏の店で王子隊の面々が約束通り

飾り付けを行いながら、王子にこのサプライズがバレてはいないか念入りに確認する。

どうやら「次の演奏会の打ち合わせをこの店で行う」という理由で呼んでいるらしい

 

そしてラッキースプーンのエプロンを着た響が、奏に準備はどうかと調理室を尋ねると

それはもう見事なカップケーキのタワーが眼前に広がり、大いに感動する響。

奏はそれでも王子先輩が喜ぶか心配していたが、絶対に喜ぶと判を押す響であった。

 

ここでハミィは急に鼻を嗅ぎ出す。すると目の前に並んであるラッキースプーンの

1本に音符が付いているのを発見。ラッキースプーンは正にラッキーを呼ぶスプーン

だとハミィは大喜びして、音符の入手に成功した。

f:id:nidera:20141109213237j:plain

努力家の奏が作り上げたカップケーキタワー

 

※セイレーンの嘘

 

 場面は変わり、奏の店へ向かう王子先輩。するとそれを樹の上から見ていた

セイレーンは怪しい笑みを浮かべ、人間体のエレンへと変身した。そして樹の影から

何食わぬ顔で登場。急に足を怪我した素振りをして、それを王子の前で見せつける。

 

 困った人を放っておけない王子は、すぐさまエレンに駆け寄り声を掛けて心配する。

エレンは足が痛くて歩けないと言い出すが、それならば病院へ行こうと先輩が提案

しても病院はダメだと拒絶する。そして家に送って欲しいと甘えた声で誘惑した。

 

先輩はそれならばしょうがないと考え、エレンを抱きかかえて言われた方向へ

歩き始めた。すると偶然にも買い物帰りで、原付に乗って通りかかった奏の母は

その光景を見て、王子くんは何をしているのだろうと不思議に思った。

f:id:nidera:20141109214950j:plain

王子を誕生パーティーに向かわせないエレンの罠

 

 

※王子先輩の人望

 

王子先輩はまだ来ていないが、既に店の中は王子を待つアリア学園の生徒たちで

賑わっていた。女生徒ばかりかと想像していたら意外にも男生徒が多く、驚く響。

王子は困っていたら男女関係なく助けるので誰にでも人望が厚いと語る博尺先輩。

 

さてエレンを運んでいる先輩は言われた通り進んだが、川にぶつかってしまう。

王子先輩が「家はこの辺りかい?」と尋ねると、エレンは王子に向かって怪しげな

視線を送り始めた。その視線を浴びた王子はフラフラになり、寝込んでしまった。

 

そして時間は午後の1時― 約束の時間から30分を過ぎたが王子先輩はまだ店に

現れず心配する響と奏。王子隊の人達は、王子は恐らく捨て犬などを見つけて

放っておけなくなったのではないかと推察し、響はその言葉に納得した。

f:id:nidera:20141110201755j:plain

王子先輩を待つ沢山の生徒たち

 

※母の助言

 

ここで「それにしても遅すぎる」と焦燥する男生徒が登場。誰なのか分からず困った

響に、奏が「王子隊の貴志(騎士)先輩じゃない」と答える。このままではパーティーが

始められないので、王子隊は手分けして王子を探す事を決め、一気に散開した。

 

王子隊と入れ替わるように家へ帰ってきた奏の母。何をみんな慌てていたのか母が

尋ねると、王子先輩が来ないと答える奏。すると母は「王子くんなら先程見たわよ」

と話し、驚く響と奏。2人は母に見た場所を尋ねて、早速現場へと急行する。

 

王子を立ったまま眠らせて満足な様子のエレン。パーティーが終わるまでゆっくり

眠ってなさいと、王子の頬に手を掛けて語る。すると王子は身体のバランスが崩れて

なんとエレンの方へ倒れかかってきた。突然の事にエレンは驚き、セイレーンに戻った。

f:id:nidera:20141110202939j:plain

貴志です!どうぞよろしく

 

f:id:nidera:20141110202920j:plain

奏ママの愛車(レッツ4バスケットかDIOチェスタ)

 

※錯乱

 

 さて何故エレンが急にセイレーンに戻ったのか考えますと、恐らく「王子の下敷き

になったエレン」という図だと朝から幼女向けでソレは色々とアレな描写なので猫に

したのではないかと邪推します。猫に戻ったはいいが、王子の重さに苦しむセイレーン。

 

すると先に駆けつけたハミィが王子とセイレーンを発見。続けて響と奏も発見するが

セイレーンと王子の重なり合いを見て、奏は急に激しく興奮し始めた。「王子先輩に

ナニをしたの!?」と早口で問い詰める奏。ここでセイレーンはまたエレンに変身し

 

王子から抜け出すが、奏の興奮状態に感化されてエレンも「だからだからパーティーに

出られない様に‥」と、顔を赤らめしどろもどろになる。それでも奏の興奮は収ま

らず、ダカラダカラオウジセンパイニオウジセンパイニー!と同じ言葉を繰り返す錯乱状態に陥る。

 

エレンは冷静になればいいのに奏と同じようにヤカマシイワヤカマシイワ!と繰り返すハメに。

響は奏の興奮した姿を見て、王子先輩が絡むとここまで奏はおかしくなるのかと

呆れつつも驚いた顔で眺めていた。

f:id:nidera:20141110205510j:plain

うわ~・・(ドン引き)

 

f:id:nidera:20141110205527j:plain

ヤカマシイワ!(10回以上連呼

 

 ※うっかりハミィ

 

そんなやりとりを何ら気にすること無く、いじわるしちゃだめニャーとセイレーンに語り

かけるハミィ。すると手に持っていた音符付きのラッキースプーンをうっかり滑らせ

てしまう。音符を見てエレンは冷静になり、またもやセイレーンに戻りネガトーンを作り出した

 

そしてラッキースプーンのネガトーンは早速、不幸の音波を寝ている王子先輩に浴びせる。

 悪夢にうなされる先輩を見て喜ぶエレンは、もっと不幸になればいいと言い切る。

よりによって誕生日の先輩を不幸にしたエレンに響と奏は憤り、2人はプリキュアに変身した

f:id:nidera:20141110210807j:plain

今週のびっくりどっきりネガトーン

 

※アンラッキー

 

プリキュアに変身した2人に対し、エレンはネガトーンに攻撃を命じる。ネガトーンは

先程と同じ、不幸の音波を発しながら「アンラッキー」と叫び出した。メロディは

果敢に突撃したが、この音波を浴びると偶然にも足元にあった石に躓き倒れてしまう

 

続いてリズムが突撃するも、またもや音波を浴びると偶然にもビニール袋が飛んで

来て、リズムの顔面を覆ってしまった。そしてそのまま倒れこんでしまうリズム。

ネガトーンはそんな2人の様子を見て「ラッキー!」と喜びだした。

 

それならば、と2人同時に攻撃するメロディとリズム。しかしまた不幸の音波を

浴びてしまい、何故か足元にあったバナナの皮(2つ)に2人共足を取られて

豪快に滑ってしまう。実はネガトーンの音波を浴びると、不運な目に遭ってしまうのだ。

f:id:nidera:20141110212801j:plain

やることなすこと全て裏目

 

※ラッキースプーンの反対

 

全く運が無いと嘆くハミィ。だが2人はそれでも諦めない、まずは滑ったバナナの皮を

ゴミ箱に捨て(クレーム対策?)ネガトーンの特殊能力について考えるリズムとメロディ。

このネガトーンはラッキースプーンを模しているので、ひょっとしたら不運にする能力を持って

 

いるのではと考えるリズム。すると読みが当たったのか、エレンがアンタ達に勝ち目

は無いと言った後、このネガトーンはアンラッキースプーンよ!と勝手に命名する。

そしてラッキースプーンの形をしたビームを両手からネガトーンは連射し、攻撃をまともに

 

喰らってしまうリズムとメロディ。苦戦を強いられている2人を見てエレンはあざ笑い

苦労してパーティーの準備をしたのに、全部無駄になっていい気味だと挑発する。

リズムは、そんな事に為に王子先輩の誕生日を利用するエレンに怒りを覚えた。

f:id:nidera:20141110214902j:plain

絶対に許せない!

 

※不運に負けない

 

エレンはネガトーンに指示を出し、ネガトーンはまたもや不幸の音波をまき散らす。

すると偶然にも砂埃が立ち込め、視界を遮られるリズム。その隙を逃さずネガトーンが

パンチを繰り出して、もはやこれまでと思ったがリズムはギリギリの所で攻撃を防いでいた

 

そしてリズムは、少々運が悪くとも諦めはしないし、負けはしないと強く宣言する。

その後ろから援護してきたメロディにネガトーンは音波を発して攻撃を妨害する。

それにより再度、石に躓いたメロディだが、2度も同じように倒れる訳にはいかない

 

倒れ掛かった所を手で抑えて踏ん張り、メロディは体勢を立て直した。リズムは

その間にネガトーンのパンチを跳ね返し、敵の姿勢が崩れた所でメロディがネガトーンの

腕を掴み、続けてリズムも一緒に腕を持ち、そのまま豪快にネガトーンを投げつけた。

f:id:nidera:20141110220140j:plain

諦めはしないっ!

 

※もうすぐもうすぐ‥

 

ネガトーンが倒れ込んだ所で、ハミィが大技を使うように大声を出す。メロディは

ミラクルベルティエを、リズムはファンタスティックベルティエを用意して、それ

ぞれのフェアリートーンを召喚。そしてベルティエを2つに分離させ、左右に分かれた

 

ベルティエを振り出すと綺麗な音色が鳴り響く。そしてミラクルハートアルペジオ

ファンタスティックピアチェーレをネガトーンに叩き込み、三拍子と共に大爆発が

起こった。ネガトーンは元のラッキースプーンに戻り、悪に染まった音符も

 

ハミィの浄化技で元の音符に戻った。そしてハミィがフェアリートーンの中を覗くと

もうすぐ幸せのメロディが完成するほどに音符が溜まって来たと語った。

f:id:nidera:20141110220944j:plain

もうすぐ完成(1回目

 

※エレンの誤算

 

敗北を喫し、逃げようとするエレン。すると眠らせていた王子先輩が目を覚まし

足を怪我していたはずのエレンが普通に立っているのを見て驚く、王子先輩は足が

治ったのだろうと思い、エレンに良かったと声を掛け、笑顔になる(凄い人だ・・)

 

真っ赤な嘘だったのに、そんな風に言われて何も言い返せず、どんどん顔を赤らめて

しまうエレン。結局エレンは恥ずかしさから居たたまれなくなり走り去って行った。

すると入れ替わるように来た王子隊が、ようやく王子先輩を発見するのであった。

 

これでようやく誕生パーティーが出来ると、リズムとメロディは木陰から喜ぶ。

そして音楽の打ち合わせと思っていた王子先輩は店に入ると同時に、沢山の生徒達

から誕生日の祝福を受け、突然の事に驚きつつも、皆に向かって感謝を述べた。

f:id:nidera:20141110222228j:plain

またもや先輩に心奪われるエレン

 

※ケーキが無い!

 

響と奏は早速カップケーキタワーを先輩に渡そうと張り切って調理室へ向かった。

しかし残念なことにタワーに乗っていたカップケーキの半分が綺麗に無くなっている

ではないか、一体誰が持っていったのか・・ この犯人は奏の弟、奏太であった。

 

奏太はカップケーキを来客の生徒達に配っていたのだ。そしてラッキースプーンを

使ってケーキを食べた生徒達はその出来に思わず笑みが溢れる。続けて隣に居る

アコにもカップケーキを食べなよと進めるが、カップケーキなんか珍しくもないと

 

相変わらず憎まれ口を叩くアコ。そう言いながらもスプーンを使ってケーキを食べると

それなりに美味かったのか、ちょっと笑顔になるアコであった。

f:id:nidera:20141110223101j:plain

カップケーキは皆を笑顔にする

 

※奏の心情変化

 

するとそこに奏が登場し、このカップケーキはどこから持ってきたと奏太に

問い詰める。すると奏太は臆面もなく調理室にあったものだと、堂々と答えた。

理由は皆がもっとカップケーキを食べたいと言ったので配ってやったぞと話す奏太。

 

その返事に奏は険しい顔つきになって奏太を見つめる‥

 

その張り詰めた空気をアコと響は感じ取り、もしかしたら以前の様に奏は奏太を

叱りつけるのはないか?という思いがよぎり、響とアコにも緊張が張り詰める。

 

しかしその予想に反し、奏は笑顔に変わり、パーティーのお手伝いをしてくれて

ありがとう、と奏太の労をねぎらった。そして奏はカップケーキを2・3個用意して

王子先輩を僅かながらでもお祝いをしようとケーキを持ち運んで行った。

f:id:nidera:20141110224314j:plain

感情的に怒らなくなった奏

 

※ひめちゃん

 

 王子先輩は王子隊の面々と会話しており、博尺先輩が「姫は大丈夫か?」と尋ね

ると、先輩は「元気になった」と笑顔で写真を取り出した。そこに写っていたのは…

 

なんと、王子先輩が以前、拾ってきて育てている「犬」であった・・・

 

姫が王子先輩の恋人の名前と勘違いしていた奏は、その写真を見て自分の妄想と

全然違っていたのを驚く。先輩が心配していたのは、ただ単に食欲がなくて元気が

無かった事であった。離れて見ていた響は、その紛らわしい名前に呆れてしまう。

f:id:nidera:20141110225056j:plain

王子先輩の愛犬

 

 

※人の笑顔が自分の喜び

 

そして王子先輩は奏に「沢山のプレゼントも、勿論嬉しいよ。でも僕の大切な友人

たちが、幸せそうにカップケーキを食べている・・それが一番嬉しいよ 美味しい

カップケーキをありがとう」 と奏をこれでもかとベタ褒めした。

 

王子先輩の感謝の言葉に、奏は驚き照れつつも「どういたしまして」と返事する。

それを後ろから見ていた響は「良かったね奏!」と笑顔で声を掛けた。正にラッキー

スプーンで全ての人が幸せになって良かったニャ!とハミィが喜び、 15話終了。

f:id:nidera:20141110230400j:plain

奏の努力は報われた

 

 

※あとがき

 

15話は奏がメインの、いわゆる奏回。王子先輩を通じて成長していく奏の姿が

良く描かれていました。冒頭は誕生パーティーで王子先輩の為に頑張って

あわよくば良い思いが出来たらいいなぁ~と妄想してしまう奏でありましたが

 

恋人がいるかもしれないと聞いて、自分の密かな思いが壊れてしまい失望する。

珍しく落ち込む奏に響は、王子先輩への思いはその程度かと、強烈な喝を入れます。

奏はその叱咤激励もあって、結果はどうであれ一生懸命カップケーキを作ろうと決心する。

 

戦闘後、王子先輩に見せるつもりだったカップケーキタワーからケーキが半分も無くなっており

いつの間にか奏太が生徒に勝手に配っていた。これが昔の奏なら感情的に奏太を

怒鳴りつけて、険悪な雰囲気になったことであろう。しかし奏太は自分の手柄

 

として配った訳ではなく、皆がケーキを食べたい―それはつまりラッキースプーンで

ケーキを食べて笑顔になること、それは奏の父と母が語ったラッキースプーンの出番という

この店の理念を、奏太は堂々と実行したに過ぎないのだ。

 

奏の本音としては、自分の努力の成果を王子先輩に見せて褒めて貰いたい気持ちが

少なからずあっただろう。だがそれは結局、奏の欲であり、自分好みの人物だけ

幸せになって欲しいという狭量な人間になってしまう恐れがあった。

 

奏が奏太を見つめ続ける間、そのような葛藤が生じたと思われる。

 

そして奏は一転して笑顔になり、奏太の行為を認める。

自分が王子先輩に褒めてもらう事より、ここにいる生徒達がケーキを食べて全員

笑顔になるのなら、優先すべきは生徒達にケーキを配ることだと奏は理解した。

 

そしてそれは王子先輩が一番喜ぶ行為であり、結果として奏は先輩から大いに

その努力と、みんなの為に頑張る気持ちを褒め讃えられたのだった。

 

 

 それにしてもこの回は奏の暴走が一際目立った面白い回でもありましたw

響達がセイレーンと王子先輩を見つけた時、奏だけ全く違う反応を示します。

 

響→王子先輩が居た!セイレーンも居るぞ!また悪さをしようとしているな! 

奏→セイレーンが王子先輩の下敷き?!一体どんな如何わしい行為を先輩にしたの!?

 

今まで真面目キャラで通ってきた奏ですが、今回の件で 実は常日頃から

王子先輩を見てはあらぬ妄想をしているイヤらしい女子の可能性が出てきましたw

そして奏の暴走は親友の響でも止められませんね・・・ では16話で~ ノシ