スイートプリキュア♪感想記

2014年8月からBS11で再放送されていたスイートプリキュア♪の感想です  

スイートプリキュア 第43話

2015年5月23日に放送された、スイートプリキュア43話の感想です。

 

↓続きからどうぞ

 

 

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 ※謎の女騎士

 

冒頭はメイジャーランドの王宮を忙しく飛び回る、従者オウムの姿から始まる。

アフロディテはオウムに何を慌てているのかと尋ねると、メイジャーランドの女騎士が

あのバスドラとバリトンを捕まえたと叫ぶオウム。それを聞いたアフロディテ

 

驚き、早速その女騎士の謁見を許可するのであった。暫くしてやって来た女騎士の

後ろには、確かに縄で縛られたバスドラとバリトンがいた。アフロディテは跪いて

顔の見えない女騎士に対し名前を尋ねると、女騎士は微かな声で「私は・・かつて

 

メイジャーランドの三銃士と謳われた英雄の一人‥」と呟いた。三銃士?英雄?

この騎士は何を言っているのか・・アフロディテが疑問に感じてたその時、女騎士は

いきなり装備を外してこう叫ぶのであった  「ファルセット様だ!」

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2人を捕まえたと語る女騎士

 

※誘拐

 

そう、これはファルセットの企んだ卑劣な罠。アフロディテが驚く暇もなく、バスドラ

とバリトンは身体に縛りついていた縄を引きちぎり、ファルセットは強い旋風を起こして従者の

オウムを吹き飛ばす。そしてアフロディテは身体を赤い五線譜に拘束されてしまった。

 

その頃、悠長に外を散歩していたメフィストは、飛んできたオウムをキャッチして

不思議な顔で眺めていると、王宮の空にはファルセットに捕えられた妻の姿が・・!

驚いたメフィストは、アフロディテの名前を絶叫するが空に虚しく響き渡るのみ。

 

そのままファルセットは七色の道を使って、捕らえたアフロディテと一緒に

あの恐ろしいメイジャーランドへと去って行くのであった・・

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囚われの身となってしまったアフロディテ

 

※招かれざる客

 

そんな事態になっているとは露知らず、人間界の響達は調べの館で、フェアリートーン達の

喋る音階に併せてパイプオルガンのテストをしていた。オルガンの音を裏で聞いていた

音吉さんは、まだ微妙にズレていると語り、完成はまだ先になりそうなのが伺える。

 

しかし今は、ただパイプオルガンの完成を待つしか無いと呟くエレン。それを聞いた

奏も、不幸のメロディの完成を阻止しなければと張り切る。だが楽譜の完成には自分

達のモジューレにあるト音記号が必須であり、そう簡単には奪われないと響は踏んでいた。

 

しかしその言葉と共に、館の水面に浮かぶ妖しい陰が・・ファルセットだ!

彼は不自然な笑顔でこちらに挨拶をすると、いいものを見せてやろうと場面を切り

変える。すると、そこには赤い五線譜に縛られたアフロディテの姿があった・・・

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捕えられたアフロディテを見て衝撃を受ける4人

 

※残酷な取引

 

この敵の仕打ちに誰よりもショックを受けたのは、他ならぬ娘のアコであった。

アコは母と会話しようとするも、感動の対面はさせまいとファルセットは自分に

場面を切り替える。アコは声を荒らげてファルセットに、母を返して!と迫るが

 

ファルセットは返して欲しくば4人のキュアモジューレを全てよこせと脅迫してきた。

そしてもしこれを断るならば・・とファルセットが呟くと、バスドラとバリトンはアフロディテ

向けてその鋭い爪を伸ばし、4人に向けてアフロディテの命を奪う素振りを見せる。

 

それを見たアコは涙を流しながら「やめて!」と絶叫。響はバスドラバリトンに向かって

前回、一瞬ではあったが、悪の心が消えて元の優しい2人に戻れたというのに、再度

こんな卑劣なことをして心が傷まないのかと2人に向けて激しく責めたてた。

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母の身を案じ、涙を流すアコ

 

※揺れる想い

 

 響の言葉に触発されて、奏も2人に対し、誰かを悲しませた所で、結局自分も悲しい

思いをするだけだと主張する。それを聞いたバスドラとバリトンは響と奏の言葉に、僅か

ながら動揺するのであった。更にエレンは、ノイズは不幸のエネルギーを集める為に

 

2人を利用しているだけだと語り、それでもいいのかと強く問いかけた。そう言われて

悩みかけた2人だが、ファルセットがこれを遮り、とにかくマイナーランドに早く来い

と4人を急かす。更に迷っている時間は無い、と4人に対して余裕を与えず、そのまま

 

水面から姿を消すファルセットであった・・ 大切な母親を人質にされたアコが

力無く泣いていると、急に館中に響き渡る男の叫び声が・・ふと全員がその方向を

向くと、いつの間にか人間界に降りてきていた 父・メフィストの姿がそこにあった。

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娘を心配して人間界に降りてきたメフィスト 

 

メフィストの償い

 

メフィストが4人の前に現れると、父の姿を見て安心したアコはメフィストの胸へと

駆け寄って飛び込んだ。そして娘の頭を撫でて、アフロディテは自分が助けると語るメフィスト。

それを聞いたアコは、父までもマイナーランドに行ってしまうことに不安を覚えたが

 

トリオの悪事は元を正せば自分の撒いた種であり、責任を取る為に自分1人でマイナーへ

向かうと語るメフィスト。それを後ろで聞いていたエレンは、アフロディテ様の安全を

第一に考えるべきであり、「モジューレを渡す」という選択も無くはないと主張する。

 

だが、音吉さんはこれを否定し、ト音記号が奪われれば不幸のメロディが完成してノイズ

が「完全復活」してしまう危険性を強調。だからこそモジューレを自ら渡すことがあっては

ならんと強い口調で語り、それを聞いたエレンは、モジューレを自分の胸元にそっと当てた。

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モジューレは何があっても渡してはならないと語る音吉さん

 

※悪の世界へ

 

そんな風に各々の意見が割れる中、一刻の猶予も無いと判断した響は、奏にアイコン

タクトをすると、マイナーランドへは全員で行くことを主張。更にモジューレを奪われ

ることなく、アフロディテ様を助け出そう、と響はみんなに向かって力強く宣言する。

 

そんな響の言葉に励まされたエレン・アコ、そしてメフィスト。そして全員は館の外に

出たが、パイプオルガンの完成を急ぐ音吉さんは現地に残る。それから響達は虹の道

を使って、遂に敵の本拠地である「マイナーランド」へと向かうのであった・・・

 

マイナーランド‥ ここはかつてノイズに洗脳されたメフィストが作り上げた世界。

絶え間なく邪悪な瘴気が辺り一面を覆い、血の色をした海がこの世界の恐ろしさを

引き立てる。そしてその中に浮かぶ殺風景な宮殿に、ノイズとトリオは居を構えていた。

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マイナーランドに行く響達を見送る音吉さん

 

 ※両者の駆け引き(1)

 

そしてマイナーランドに到着した響達は、ノイズ率いるトリオザイマイナーと対峙。

アコは拘束されている母を心配するが、自分の事は気にせず、絶対にモジューレを渡さず

早く人間界に戻りなさいと警告するアフロディテ。それを前で聞いていたファルセットは

 

メイジャーランドの女王らしい毅然とした態度だと嘲笑う。そしてファルセットがモジューレを

持ってきたのかと問いかけると、響達はその場から滑り降りてノイズの方へと近づいて

行った。それから四人は持っていたモジューレをファルセットへ静かに見せつける。

 

アフロディテは交渉をしてはいけないと叫ぶが、これをファルセットに遮られてしまう。

彼の肩に乗っていたノイズは響達の持っているモジューレが今度こそ本物であるのを

確認。ファルセットは早速モジューレを渡してもらおうかと響達に手を向けた。

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モジューレを要求するファルセットとノイズ

 

※両者の駆け引き(2)

 

響達は、モジューレを渡す前にアフロディテ様を解放するのが先だと詰め寄るが

「お前たちに命令する権利はないんだよ」と突っぱねるファルセット。そして彼が

手を上げると、またもやバスドラバリトンがその鋭い爪先をアフロディテに突きつけた。

 

その姿を見て逸るアコを響はなだめ、アフロディテ様に手出しをするのであれば

この場でト音記号ごとモジューレを「破壊」すると言い放つ。更にモジューレを壊せば

自分達はプリキュアに変身できなくなるが、そちら側も不幸のメロディを完成することは

 

出来ないと強く主張する響。それを聞いたノイズ達は「破壊する」という響達の

揺るぎない決意にたじろぎ、自分達の主導権を失ったことに歯がゆい思いをする。

そして暫く考えた後、ノイズはファルセットに向けてギャアギャアと命令を下した。

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手を出すのならばモジューレは破壊する! 響は真剣な顔でそう語ったー

 

※裏の読み合い

 

ノイズは、モジューレを渡せばアフロディテは返すと語り、それをファルセットが通訳する。

響はひとまずその言葉を信じて、フェアリートーン達にキュアモジューレを手渡した。

ファルセットは、モジューレを運んでくるトーン達を眺めながら思わず笑みがこぼれる。

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が、フェアリートーン達は何故か響達と敵側の中間で動きを止めた。ファルセットはそれを不審に思い

どういう事だと尋ねると、響はお互いの中間となるこの場所まで、アフロディテ様を

連れて来るべきだと訴える。更に、モジューレを奪うだけで、アフロディテ様を解放しない

 

のであれば、自分達はすぐプリキュアに変身してノイズとトリオを倒すと主張する響。

それを聞いたファルセットは、ノイズ様はその言葉に了承したと通訳したが、いきなり響達に

向かって旋風を投げ飛ばし、響達とフェアリートーンは全員宮殿の壁に叩きつけられてしまった

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強風で身動きがとれなくなった響達とフェアリートーン

 

※王の意地

 

 ファルセットは最初から交渉に応じるつもりはなく、嘘をついて響達からモジューレを

奪うことだけを考えていた。その思惑通りに事が運び、モジューレの方へとにじり寄る

ファルセット。更にアフロディテを引き渡すというのも大嘘で、バスドラとバリトンに向かって危害を

 

加えるよう命令を下す。言われた通り2人はアフロディテに爪を向けるが、僅かに残った

良心が2人の決断を鈍らせる。だがファルセットが「やれ!」と再度命令を下すと、2人は

破れかぶれな態度でアフロディテへ攻撃をしようとした・・その時! 遅れてやってきた

 

メフィストが頭上から襲いかかり、2人の身体を両腕で押しつぶすことに成功。

アフロディテは夫の救援に喜んだが、ファルセットはメフィストの登場に驚いて旋風の技を止め

てしまう。その僅かに生まれた隙を利用して、隠れていたハミィが一気に動き出した。

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巨体の2人を腕力でねじ伏せたメフィスト

 

※おてがらハミィ

 

ハミィはその小柄な体格を活かして、素早くモジューレの方へと駆け寄った。

そして器用に身体をねじりながら、落ちているモジューレを響達の方へと1つ1つ

叩き返す。更に飛んできたモジューレはフェアリートーン達がキャッチして、無事に

 

響達の手元へと戻ってきた。しかしまだアフロディテが救出されておらず、急いで

連れて帰らなければならない。更に嘘をついてモジューレを奪おうとしたノイズ達を

このままにしておく訳にはいかず、4人は急いでプリキュアへと変身する。

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変身!

 

※それぞれの戦い

 

 プリキュアに変身後、メフィストはアフロディテの拘束を解いてバスドラ達と対峙する。

ファルセットはノイズの力を用いてバスドラとバリトンを更に洗脳し、メフィストを攻撃

するように命令を下す。その洗脳が終わった二人は完全に理性を失い、恐ろしい獣の

 

目つきでメフィストを睨んできた。そしてプリキュア達にはファルセット自らが出撃し

両手から邪悪な炎の塊を作り出してメロディ達に投げつける。その衝撃と爆風は

凄まじく、四人はまたしても壁に叩きつけられてしまった。メロディはこのままチマチマと

 

攻撃するよりは大技で一気に決める方が良いと判断し、メロディ・リズム・ビートは

トーンのリングを作り、ミューズは「シの音符」のシャイニングメロディを発動する。

そしてそのままリング3本と、スパークリングシャワーをファルセットに向けて発射した。

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ベルティエを使った技も久しぶりである

 

※ファルセットの本気

 

三本のリングとシャワーのバブルは見事ファルセットを包み込み、そのまま4人が

三拍子を取ると、大きな爆発が辺り一面に広がった。これで倒したと思ったメロディ

であったが・・なんとファルセットは傷ひとつ無く、涼しい顔でその場に立っていた。

 

そしてプリキュアを嘲笑うファルセットを見て、激高したメロディは果敢にも1人で突撃。

今までにない素早い攻撃でファルセットを攻め立てるが、ノイズの力を持つファルセットの回避力も

凄まじく、逆に鞭の攻撃を喰らってしまい、更に追加で電撃を叩きこまれたメロディ。

 

ファルセットはそのままメロディを鞭で投げ返すと、これをリズムがなんとかキャッチする。

3人は傷ついたメロディを心配するが、そんな暇も無くまたもやファルセットの邪悪な炎が

プリキュアを包み込んだ。ノイズの力を借りたファルセット、全くもって恐るべしである。

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気を失ったメロディを心配する3人

 

※あの頃の・・

 

劣勢はプリキュア達だけではない、理性を失ったバスドラとバリトンの攻撃から妻の身を

守ろうとメフィストは何とか耐えているが、防御に徹するばかりで反撃に移れない。

そしてアフロディテが横を見ると、娘のアコ(ミューズ)が仲間と共に倒れている姿が・・

 

 防御の途中にメフィストは2人の名前を呼んではみるも、全く反応がなく2人は

人間どころか完全に野獣へと化してしまったようだ。こうなったら反撃をしようと

メフィストは手から聖なる気を作りだしたが、2人の顔を見ていたら、メイジャー

 

時代の「人間」だった彼らを思い出してしまい、攻撃をするのに躊躇ってしまった。

だがバスドラとバリトンはメフィストの隙を見逃さず、強烈な拳をメフィストに叩き込み、彼は

その勢いで吹っ飛んだ。それを見た妻は夫の名を叫び、急いで夫の元へと駆け寄った。

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メイジャーランドで暮らしていた頃の2人

 

※トリオ・ザ・マイナーの真実

 

アフロディテは何故攻撃を止めたのかと尋ねると、元はと言えば自分のせいで彼らは

悪に堕ちてしまったと語るメフィスト。そして一歩ずつ近づいてくるバスドラとバリトンを

見ながら、メフィストは今まで誰にも話してこなかったトリオについて口を開いた。

 

それは昔、魔境の森に行ってノイズに洗脳されてしまったメフィストは、メイジャー

ランドを守護する「三銃士」として活躍していた彼らを、徹底的に悪に染め上げた。

そして彼らをマイナーランドの「トリオザマナー」として自分の幹部に仕立てあげてしまったのだ。

 

そんな自分はアコやプリキュア達の支援で元の国王に戻れたが、彼らトリオはまだ

誰1人も救えていなかったことに、メフィストは今なお負い目を感じていた。だが

その話を横で聞いていたファルセットは、2人に向かってメフィストを攻撃するように命令する。

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メイジャーランドで三銃士と呼ばれてた頃のトリオ

 

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ノイズに操られていたメフィストは彼らを自分の幹部に仕立てあげた

 

 ※国王メフィストとしてのけじめ

 

命令通り襲いかかる2人を見ながら、メフィストは意を決して迫り来る拳を、自分の

拳で受け止める。手の太さは明らかに敵側が優勢だが、メフィストの気迫と渾身の力が

バスドラとバリトンの大きな拳をドンドン退ける。その驚くべき光景はファルセットもそうだが

 

壁に倒れていたミューズ達も、目を見開いて行方を見守った。そしてメフィスト

2人に対し、自分がしてきた悪行を、今ここで償うことを決意する。その償いとは

誰も予想しなかった、あまりにも恐ろしく、目を背けたくなる償い方であった・・

 

 

 「ノイズが叩き込んだ悪のエネルギーよ! 私の身体に入るがいいーー!!」

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そう、メフィストは自分が彼らに注ぎ込んだ悪のエネルギーを、なんと自分の身体に

戻し始めた。一度は抜き去ったこのエネルギーを、もう一度自分の口に注ぎ込むとは

あまりにも危険な行為である。だがメフィストが2人のエネルギーを余さず口に全部

 

吸い込み終わると、暴走していたバスドラとバリトンは、腑抜けになってその場に

へたり込んだ。そして気が付くとまた前回同様に、元の人間の姿へと戻ることが

出来たバスドラとバリトン。ここまでは確かにメフィストの思惑通りだが、自分の身体に

 

溜まった悪のエネルギーはどうするのか? 隣にいた妻が不安そうな顔で眺めると

彼はなんと、悪のエネルギーを自分の身体と共に滅ぼすという「自爆」を敢行

しようとしていたのだ‥! それを聞いたアフロディテは思わず言葉を失ってしまう。

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メフィストの「償い」とは我が身を犠牲にすることであった

 

※大きな代償

 

 そんな事をしてしまったらメフィストの身体が無傷で済む筈は無い。妻のアフロディテは

そう訴えるが、もはやこれ以外に方法は無いのだ‥とメフィストは語り、後のことは

頼んだぞと悲壮な言葉を妻に託した。それと同時にメフィストは身体に溜まった悪の

 

エネルギーを浮かび上がらせて、自身の持つ聖なるエネルギーを、自分の身体に向けて

ぶつけ始めるのであった。それを見ていた敵側もプリキュア達も、メフィストの壮絶な

行為に釘付けになる。そしてメフィストは自分を攻撃しながら、バスドラとバリトンに向けて

 

かつての優しかったお前たちに戻って欲しいと苦しみながら訴える。その言葉を言い

終わると、聖なるエネルギーで悪のエネルギーを見事浄化したメフィスト。しかしその代償は

大きく、メフィストは糸が切れたように、その場にドスンと崩れ落ちてしまった・・

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自分の身体ごと悪のエネルギーを攻撃するメフィスト

 

※圧倒的な力量

 

メフィストが倒れるとアフロディテはすぐに駆け寄り夫を抱えるが、メフィスト

完全に気を失ってしまった。それを見たノイズは大笑いして、ファルセットも悪のエネルギーを

吸い込んで己自身にとどめを刺すとは愚かだと嘲笑う。しかしメロディはその言葉に

 

憤慨し、メフィストの命を賭けた行為を笑うとは絶対に許せない!と激しく怒る。

隣にいるリズムも何とか立ち上がり、ノイズを倒さなければ平和な世界はやって来ない

と覚悟を決めた。更にビートもミューズも立ち上がり、もう一度ノイズと戦う気力を

 

取り戻した4人。だがファルセットは、自分に敵うはずが無いことを身を持って

知らせようと、手持ちの鞭を1本から4本に増やし、あっという間にプリキュア達を鞭で

押さえつける。更に追加で邪悪なエネルギーを叩きこまれ、メロディ達は激しく苦しみだした

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ファルセットの攻撃に為す術もないメロディ達

 

ニュートラルな2人

 

 その壮絶な光景を見てハミィが全員の名前を叫ぶと、ファルセットは気が済んだのか

攻撃を止めた。そしてハミィはメロディの元に駆け寄ったが、度重なる攻撃でまたもや

起き上がれなくなってしまった4人。ファルセットは向きをアフロディテの方に変えて

 

もはやプリキュアメフィストは倒したも同然だと一方的な勝利宣言をする。

となれば残ったのはアフロディテのみ‥ファルセットは人間に戻っているバスドラとバリトンに

対してアフロディテに止めを刺せと命令する。しかし娘のミューズがそれを叫びながら

 

止めようとするのは勿論、ビートも2人に向かって、メイジャーランドに居た頃に貴方達に

戻って欲しいと懇願する。両サイドから板挟みになった2人は困惑し、お互いの顔を

眺めるが、苛立ったファルセットはさっさとやれ!と2人に向かって檄を飛ばした。

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身の振り方を考えるバスドラとバリトン

 

※狂気のファルセット

 

 優柔不断な態度に業を煮やしたファルセットは、自らアフロディテを攻撃しようと

鞭を彼女に向けて振り回した・・その時! なんとその攻撃をバスドラとバリトン

自ら身体を張って受け止め、アフロディテと倒れたメフィストを守り始めるのでった。

 

その光景を見たアフロディテは勿論、プリキュア達も2人の身体を張った行為に

驚きを隠せない。そして気を失っていたメフィストも僅かに目を覚まし、2人の

勇敢な行為を見守っていた。逆に2人から裏切られたファルセットは怒り心頭に達し

 

髪の毛を逆立てながら、更に強烈な悪のエネルギーを2人に注ぎ込む。それを喰らった

2人はあまりの苦しさに絶叫。それを聞いたファルセットは高笑いしながら

「いいぞ!悲鳴こそ最高の音楽だ!」と恐ろしい言葉を平然と吐くのであった。

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ノイズと共に狂気に侵されたファルセット

 

 

 

 ※万事休す

 

それを離れて見ていたメロディは、自分達の為に頑張ってくれているバスドラとバリトンに

何もしてやれない無念さに覆われる。そして2人が倒されるのは時間の問題であり

それからアフロディテやメフィストを救う手立ては何もなく、万策尽きてしまったプリキュア達。

 

ーこうなった以上、メロディ達に残された手段は、たった1つしか無かった・・

 

「もうやめて!」 メロディの悲痛な叫び声が響き渡ると、それに呼応するように

ファルセットは攻撃を止めた。4人はスッと立ち上がり、悲愴な顔をしてファルセットの方を

じっと見つめる。それを見たアフロディテは気がついたのだ、彼女達が何を考えたのか・・

 

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そして彼女達はアフロディテに謝りながら、胸元のキュアモジューレに手を掛けた。

それと同時にプリキュアの変身が次々と解除され、響・奏・エレン・アコに戻った4人。

そう、4人は遂に、最後の手段であるト音記号を敵に渡すという決断を下したのだ‥

 

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だがト音記号を渡すということは、すなわち世界が不幸になってしまうという事・・

それを分かっているのかとファルセットが問い詰めると、響は次のように反論する。

 

「分かってる。でも、目の前で苦しんでる仲間を放ってはおけない。

           仲間の苦しみの上に、幸せの世界なんで築けない!」

 

その言葉を倒れながら聞いていたバスドラとバリトン

自分達を仲間と認めてくれた響に対し、思わず涙を流すのであったー

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※狂乱と絶望

 

 響達の降参に大喜びしたノイズは、口から妖しい波動を出してモジューレの中にある

ト音記号」を4つ抜き取った。それと同時に宮殿内にある燭台に次々と炎が灯り

中央ではファルセットの用意した伝説の楽譜が現れ、そこに4つのト音記号が集まる。

 

そして4つのト音記号が楽譜に付着すると

遂に全世界の人々が恐れていた「不幸のメロディ」が完成してしまった・・・

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だが、全世界の中で「不幸のメロディ」の完成を喜ぶ連中がいた。

 

ファルセットとノイズである。

 

彼らは絶望に打ちひしがれる響達やアフロディテ、バスドラやバリトンをよそ目に

 

マイナーランド中に響き渡る大声で腹の底から笑い、楽譜の完成を喜ぶのであった‥

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遂にノイズが完全復活してしまう・・!

 

 

 ※あとがき

 

いよいよスイートプリキュアも最終盤に突入しました。

ノイズの完全復活を阻止したいプリキュア側の思惑とは裏腹に

この回は徹底的なまでの絶望が次から次へと押し寄せました。

 

アフロディテの誘拐から始まり、母を人質にとられてショックを受けるアコ。

それから敵の本陣であるマイナーランドに向かったが、ノイズの力を借りた

ファルセットの猛威に為す術もないプリキュア達。更にメフィストがバスドラとバリトンを

 

正気に戻すため、自分の身体に悪のエネルギーを取り込んだ後、自分を攻撃する

という荒業によって気を失ってしまう。それから正気に戻ったバスドラとバリトンは

ファルセットに反抗してアフロディテへの攻撃を受け止めるが、ファルセットの

 

激しい攻撃により危うく命を落としかける。そしてその光景を見るに耐えかねた

プリキュア達は、一番やってはいけない禁じ手であるト音記号を敵に

手渡してしまうという所まで遂に追い詰められてしまった・・

 

これにより不幸のメロディが完成してしまったのは前述の通りであり

まだ幼いながらも恐ろしい力を持つノイズが完全復活を遂げてしまう。

 

更にキュアモジューレをの中にあるト音記号を盗られたことにより

響達はもうプリキュアに変身することができなくなってしまいました。

 

悲しいほどに救いのない展開、そして起死回生の策も見出だせない絶望的な状況。

このままではメイジャーランドも人間界も、復活したノイズに制圧されるのは

火を見るよりも明らかです。果たして希望は残されているのでしょうか・・・?

 

それでは44話で~ ノシ