スイートプリキュア 第29話
2015年2月14日に放送された、スイートプリキュア29話(伝説のモアイ回)の感想です。
↓続きからどうぞ
※いざ、メイジャーランドへ
前回の続きで調べの館に集合した響・奏・エレン。そしてハミィが満身創痍の
フェアリートーン達を眺めている横で、響は自分にだけ聞こえたクレッシェンドトーンの
語った「メイジャーランドに来なさい」という内容を他の2人に告げる。
しかしクレッシェンドトーンなる人物がいかなる相手なのか、奏は勿論のことメイジャーランド出身の
エレン・ハミィも全く聞いたことがない。するとハミィは響の肩に乗り、ひとまず
メイジャーランドに赴き、アフロディテ様に聞けば何かが分かるだろうと語る。
そしてハミィは倒れたフェアリートーン達を背中に背負い、ニャプニャプと呪文を
唱えると、目の前にメイジャーランドへ繋がる七色の道があっという間に現れた。
これは自分の足で歩かなくとも、七色の道に乗れば運んでくれる便利な技である。
そのままハミィは一足先に乗り込み、響もエレンに促されて道に足を乗せると滑るように
飛んで行く。そして心の準備が出来ていない奏であったが、エレンに手を引かれ
やや強引に乗せられて飛んでいく。そして隠れていたトリオはその一部始終を見ていた。
七色の道を使いメイジャーランドへ飛んで行く響達
※不可解な指令
そしてトリオ達はアジトに戻り、バスドラは早速メフィストに事の顛末を述べた。
しかしファルセットは自分達も追いかけるべきと主張したのに、バスドラがモタモタして
いたと横槍を入れる。その言葉にバスドラは激怒し、ファルセットを怒鳴りつけた。
バスドラが一旦アジトに戻ったのは、メフィストも一緒になってメイジャーランドへ
侵攻しようという考えであったのだが、なぜかメフィストの口から出てきたのは
「その必要は無い」という指令であった。その予想外な返事に慌てふためくトリオ。
メフィストは、プリキュアがメイジャーランドに行った所で何も出来ないと語り、その言葉にバスドラ
が疑問を持つと、メフィストは「その場所」がどういう所か知っている、と意味深なセリフを
吐いた。そしてプリキュア達が「その場所」に行った以上は自滅するのがオチで、そんな
事にエネルギーを注ぐよりも、今の内に加音町で音符を集めるほうが先決だと語る。
そしてトリオとの通信を終了したメフィストは、玉座を立ち身を翻し、今日こそ
プリキュアの最期だと笑みを浮かべて独り言をつぶやくのであった。
メフィストの不可解な指令に驚くトリオ
※懐かしの故郷
その頃、響達はメイジャーランドに到着し、壮大な建物や街並みに感動する。
エレンは久しぶりに帰った故郷の風の音色が、ことのほか懐かしい様子だ。
すると空中に浮かぶ赤いドームを見た響が、あれは何かとハミィに尋ねると
自分が幸せのメロディを歌うコンサート会場だと答える。続けて近くに見えた湖を
指差して、自分が魚を捕まえていた思い出の湖だと語るハミィ。そして遠くの山を
指差して、ここはセイレーンが小さい頃に迷子になって泣いた場所だと嬉しそうに話すハミィ
それを言われたエレンは、そんな事言っちゃダメ!と顔を赤らめてハミィに抗議する。
そんなほのぼのとしたやり取りを他所に、「私達は遊びに来たわけじゃないのよ」と
奏はハミィに釘を刺すのであった。
恥ずかしい思い出をバラされたエレン。
※明かされたクレッシェンドトーン
そしてようやくメイジャーランドの王宮に到着した響達は、アフロディテのお出迎え
を受ける。以前、鏡の通信で顔を見た事はあるが、こうして顔を合わせるのは初めて
の響と奏。そしてアフロディテがハミィの努力を褒めると、ハミィは満面の笑みで
自分は褒められて伸びるタイプだと調子に乗ってしまう。すると、どこからか飛んで
来たアフロディテの従者オウムが、そんな事を言っている場合ではないとチクリ。
その言葉で我に帰ったハミィは、背負っているフェアリートーン達をアフロディテに見せて
元気が無くなったと報告した。そして響と奏は、私達はクレッシェンドトーンの声に導かれて
ここまで来たが、そのクレッシェンドトーンとは一体何者かとアフロディテに疑問をぶつける。
その質問にアフロディテは後ろを振り向き、険しい表情になりポツリと語る。
「クレッシェンドトーンは‥この世界の全ての音を生み出した、音の精霊です」
アフロディテはクレッシェンドトーンを知っていた
※箱と森
その言葉に響達が驚いていると、従者のオウムは、フェアリートーン達はその
クレッシェンドトーンから産み出された、と続けて驚愕の事実を語った。
この事に関しては、ハミィも全く知らなかったようだ。 そしてアフロディテは
「ヒーリングチェスト」なる箱にクレッシェンドトーンが眠っていると語り
古の昔からその箱は、この王宮で大切に保管されてきたメイジャーランドの宝だと話す。
しかしある時、巨大な闇がメイジャーランドを覆い、その時にヒーリングチェストも
奪われてしまって、今ここには存在しないようだ。その箱を奪った相手が誰かは
分からないが、確実なのは箱が「魔響の森」に封印されてしまったという事実。
そしてエレンは「魔響の森」と聞いて、急に何かを思い出したような声を出す。
クレッシェンドトーンが眠るヒーリングチェスト
※共鳴するモジューレ
奏はエレンに「森」の説明を求めると、決して近づいてはならないと言われてきた
「禁断の森」であると明かす。そしてアフロディテは、今まで幾人もの勇者がその
森に挑んだが、ヒーリングチェストの封印を解いたものは誰一人も居ないと言う。
しかしヒーリングチェストが響達に呼びかけたのは、きっと何か意味があっての
事だろうとアフロディテは述べ、なればこそヒーリングチェストを取り戻すのが
プリキュアの使命だと語る。その言葉に響達は大いに納得すると、急に手持ちの
キュアモジューレが力強く輝きだし始める。それを見たアフロディテは、フェアリートーンを
救いたいという響達の思いに反応したのだと話し、今なら自分の力を少しプラスすれば
プリキュアに変身できると語る。そしてアフロディテは手元から力強いエネルギーを
産みだすと、それは3人のキュアモジューレに繋がり、更に輝きが倍増する。そして
倍増したモジューレの力によって、なんと3人はフェアリートーン達が居なくとも
メロディ・リズム・ビートへと変身することが出来たのであった。
アフロディテの力により変身を果たした響達
※森の入り口
そしてアフロディテのお見送りを受けた3人とハミィは、元気よく魔響の森へと
ひた走る。しかし従者のオウムが、果たしてあの3人で大丈夫なのかと不安な気持ちを
漏らすと、アフロディテは与えられた試練を3人が乗り越えるのを信じましょうと話す。
その頃、魔響の森の入り口に到着したメロディ達であったが、赤くモヤモヤとした壁が
あるだけで中の様子を伺い知る事は出来ない。ビートは、メイジャーとマイナーの狭間に
あたるこの空間に魔響の森があると語る。そして意を決したメロディは壁の中に
腕を突っ込むと、何も見えない真っ暗なな空間が広がっていた。そして一旦腕を
戻し、他の2人に解説しようとした‥その時、壁から強い光が発せられ、メロディ
そしてリズム・ビート・ハミィも纏めて一気に、魔響の森へと吸い込まれていった・・
空間に引きずり込まれたプリキュア達
※異空間の森
吸い込まれたメロディが向かった先は、赤い森の中であった。ここが何度も言われた
魔響の森なのだろう‥しかしなぜか他の2人はおらず、メロディ1人だけである。その頃
リズムは黄色の森に飛ばされてしまい、こちらも他の2人と別れてしまっていた。
そしてビートも青い森に飛ばされて、3人とも別々の場所に飛ばされたのが伺える。
すると3人の前に雷が落ちたかと思うと、その土煙の中からモアイのような顔をした
石像3体(ゴーレム)が出現。その姿に3人は身構えると、ゴーレムはいきなり喋り出した。
「伝説の戦士プリキュアとは‥お前たちの事か!」
「お前たち3人は、それぞれ異なる空間に閉じ込めた」
「さぁ お前たちの力、とくと見せてもらうぞ!」
モアイのような顔をしたゴーレムがプリキュアに立ちふさがる
※圧倒的力量
その言葉が終わると同時にゴーレムは3体同時に強烈なパンチを繰り出すが
これは3人とも難なく回避する。そして反撃に転じたメロディはゴーレムにパンチを
叩き込もうとするが、ゴーレムの拳は非常に硬く、その衝撃で稲妻が発生する程だ。
するとゴーレムは、ここは闇のフィールドでお前たちの力や特性、そして弱点も
全て読み取ったと豪語する。更にどんなに足掻こうが闇の力に太刀打ちなど出来ず
お前たちが「ヒーリングチェスト」を手に入れるのは不可能だ!と断言した。
しかしそう言われようが、やってみなければ分からないし、離れ離れになろうとも
負けはせず、絶対にフェアリートーンを助けるのだとメロティ・リズム・ビートは宣言する。
だが悲しい事に攻撃は全く効かず、逆にゴーレムから血の塊の様なものを浴びせられる。
ゴーレムの猛襲に為す術がない3人
※弱点は信頼
するとここで場面はマイナーランドのメフィストに変わり、かつては自分もこの森に
挑んだと衝撃の発言をする。だがどんなに強靭な心の持ち主でも、闇の力に心を
奪われた結果、闇の下僕になった‥そしてプリキュアも同じ運命になるだろうと語る。
しかしメイジャーランドのアフロディテは、どんなに3人が離れ離れになっても
心は通じているのだから、必ずやこの試練を乗り越えてくれると信じていた。
そして場面は魔響の森に戻って、為す術のない3人に向かってゴーレムはこう語る。
「お前たち3人の弱点は、仲間を信じていることだ!」
だがそれがなぜ弱点なのか分からないメロディ。するとゴーレムは、プリキュアの
高い攻撃力は力を合わせるハーモニーパワーで成り立っているので、3人を別々の空間に
閉じ込めてしまえば、力を合わせられず、各個撃破されて終わりだと言い切った。
バラバラに閉じ込めたのはハーモニーパワーを封じる為であった
※闇の力
すると3人は、私達を甘く見ないでと言いながらハイジャンプし、反撃に転じる。
そして例えバラバラでも仲間を信じる心が自分達の力になるし、自分達の心のビート
は誰にも止められはしないと力強く言い放ち、3人同時にゴーレムを攻撃するのであった
だが急に空の向こうから例の洗脳装置が飛んできたかと思うと、それは3人の耳へ
一気にへばり付き、プリキュア達に悪のノイズを叩き込み始める。3人がそれに
身悶えて苦しんでいると、ゴーレムは高笑いし、悪のノイズに苦しむがよいと言い放つ。
そして以前メフィストが言ったように、「友情・愛情・信じる心はまやかしだ!
忘れてしまえ!そして闇の力の前に跪くのだ!」と叫ぶゴーレム。このままでは一昔
前のエレンの様に悪に染められ、憎しみがプリキュアを支配してしまう事態に‥‥
悪のノイズに苦しむリズム達
※キュアメロディの真価
しかしメロディはノイズに苦しめられつつも、力を振り絞り離れているリズムに語りかける。
「奏‥聞こえてる? 私、嬉しかったよ、子供の頃みたいにまた奏と仲良しに
なれて・・・時々喧嘩もするけど、私は奏とおしゃべりしたりピアノを弾いたりして
いる時が、一番幸せなんだ‥私また、奏の作るケーキが食べたい・・」
そしてメロディは続けて、離れているビートにも次のような事を語りかけた。
「エレン!そこに居るよね。 エレンは誰よりも悩んだり苦しんだりしてたよね。
でも、憎しみの心を断ち切ってプリキュアになってくれた。私達の友達になって
くれた。信じていれば、思いは通じるんだよね!」
そしてメロディは最後に、2人に向けてこう語り、叫んだ。
「私達は、どんなことがあっても、ずっと、ずっと、ずっと‥友達なんだあああ!」
メロディがそう叫ぶと「友情・愛情・信じる心」に圧倒された洗脳装置は、3人の
耳からあっという間に砕け散り、更に離れていた3人の空間が1つの空間に集約され
3人が再び目を開けると、その隣には信頼する仲間たちが立っているであった・・
想いの力で3人の洗脳を跳ね除けたキュアメロディ
※囚われの身
ようやく再会することが出来た3人であったが、ここでゴーレム3体は合体し
今まで以上に巨大な姿でプリキュア達の前に現れる。すると1つのシャボン玉が
ゴーレムの横に現れたかと思うと、なんとその中にはハミィとトーン達が捕獲されていた。
それを見たプリキュア達は驚き、メロディはハミィを返せと叫んだが、ゴーレムは
返して欲しくば負けを認めて闇の前にひれ伏せと命令。それを聞き入れなければ
ハミィ達を握り潰すと脅迫し、石の指でシャボン玉を押さえつけるゴーレム。
その圧力で少しずつシャボン玉にヒビが入り恐怖に怯えるハミィ。それを見た
プリキュア達は「やめて!」と悲痛な声を上げるが、ゴーレムは3人が手出し出来
ないのを見計らい、目から強烈なレーザーを照射してプリキュア達を吹き飛ばした。
いつの間にか捕らえられたハミィとフェアリートーン
※ハミィの涙
その光景を見たハミィは、自分の身はどうなってもいいから戦うのだと声を上げる。
しかしプリキュア達は立ち上がり、ハミィもフェアリートーンも見捨てないと力強く語り
敵に屈する気は全く無い。だがゴーレムはまたもやレーザーを、しかも何度も照射
してその度に吹き飛ばされるプリキュア達。そのエネルギーで地面には穴が空き
その穴の中には変身が強制的に解除されてしまった響達が哀れにも横たわっていた。
流石にハミィもこの惨状を見て目から涙を流し、3人の名前を1人ずつ呼んでみるも
誰も反応せず絶望的な空気が場を包む。それを見たゴーレムは、こんな下らない
命の為に自らを犠牲にするとは愚かな奴らだと罵り、高笑いするのであった。
絶望的な状況に涙を流すハミィ
※かけがえのない命を守る
しかしこれだけの猛攻を受けても、まだ立ち上がる気力が残っていた響達。
3人は少しずつ身体を起こしながら、ハミィ達に対し「下らない命」と罵った
ゴーレムに激しい怒りをぶつける。そして必死に生きようとしている命に
大も小も関係ないのに、かけがえのない命を踏みにじろうとするゴーレムに憤慨し
「絶対に許せない!」とフラフラになりながらも、同時に叫んだ響達。
すると3人の身体から光のエネルギーが湧き上がり、その輝きに驚くゴーレム。
更に3人のモジューレも輝きを増して、余りの眩しさに直視できなくなった
ゴーレムとハミィ達。光が収まり、再び目を開けるとそこには、もう変身不可能と
思われた響達が、不死鳥のごとくプリキュアに戻った姿があった。
プリキュアは何度でも立ち上がる
※トリプルパッショナート
ゴーレムは復活したプリキュアにうろたえながらも、フェアリートーンの居ないお前たちに
勝ち目など無いと言いながら、目からレーザー照射する。しかしプリキュア達は
これを綺麗に交わし、3人は自分達の手を重ね合わせながら、こう語った。
「フェアリートーンの力を借りなくても、私達にはハーモニーパワーがある!」
すると3人の前に巨大なハートのトーン記号が現れ、その中から3人の友情が
合わさった強烈な「プリキュア・パッショナートハーモニー」が発射される。
それはゴーレムの腹に直撃したが、この程度の攻撃など大した事は無いと笑われる。
その状況を見てハミィは3人の名前を呼び、頑張るニャー!と応援。3人はゴーレム
にダメージが無くとも慌てることは無く、冷静な顔で「轟け!3人のハーモニー
パワー!響き渡れー!」と叫び、今度はハートのトーン記号ごとゴーレムに発射した。
3人の力が合わさったパッショナートハーモニー
※偉業達成
この技の威力は凄まじく、先程は全くダメージの無かったゴーレムの腹に風穴を
開ける事に成功した。すると敗北を悟ったゴーレムはプリキュア達に対し、これは
終わりではなく、始まりだと告げる。そして高笑いしながら、石の身体は崩れ去り
遂にプリキュア達は誰も成し遂げられなかった、魔響の森の番人ゴーレムを倒す
事が出来たのであった。すると葉の無い樹々に覆われた暗い魔響の森は、ゴーレムの
爆発と共に、その光景は一変。近くには小川がせせらぎ、明るい太陽の横には虹が
掛かり、辺り一面綺麗な緑と草花に覆われていた。突然の変化にプリキュア達は
驚いていると、シャボン玉に捕まっていたハミィ達が登場し、拘束が解除される。
すると、近くのせり上がった丘の上から、まばゆい光が溢れ始めた。
ゴーレムを倒すとそこは楽園だった
※大きい鍵
それを見たドリーは「鍵ドド~」と語り、プリキュア達は急いで丘の上へ急行する。
現場に到着したメロディ達に、今度はミリーがその鍵を抜いてみるのだと話す。
鍵という割にはやたらと大きく、どことなく禍々しい感じがするが、メロディは
力任せに、地面に刺さっていた「鍵」を引っこ抜いた。すると抜いた鍵の先は
フォーク状に分かれており、リズムは鍵をまじまじと眺め、その大きさに驚く。
と、突然いきなり鍵の先から「七色の道」が現れ、その道の先には宮殿の扉の
ようなものが空中に出現した。次から次に起こる出来事にメロディ達が困惑して
いると、今度は鍵が勝手に動き出し、七色の道を伝って、宮殿の扉の前に到着。
そして扉に付いている大きな鍵穴に鍵は刺さり、宮殿の扉を開錠した。
勝手に動き出して扉を開けた大きな鍵
※クレッシェンド・トーン
するとその扉の中から強い光が発せられ、1つの箱が姿を現した。これが
アフロディテの語っていた「ヒーリングチェスト」だと思われる。それと同時に
箱が開き、その中にある大きな宝石には、何度も響の名前を呼んできたあの
クレッシェンドトーンが姿を見せ、プリキュア達の偉業を褒め称えた。その姿は
フェアリートーンの産みの親だけあって金色に輝き、羽が生えている。そして
クレッシェンドトーンはフェアリートーン達を呼び寄せ、トーン達は全員迷うこと無く
クレッシェンドトーンの元に飛び込み、一旦その姿を消した。そして強い光が辺りを包んだ
かと思うと、メロディの前にヒーリングチェストが降り立ち、クレッシェンドトーンは
チェストの鍵盤に触れるよう促す。メロディは言われた通り鍵盤を鳴らすと、その中から
元気を取り戻したフェアリートーン達が、次々と威勢よく飛び出してくるのであった。
何度も響を呼びかけていたクレッシェンドトーンの姿
ヒーリングチェストに入ってゆくフェアリートーン達
※クレッシェンドトーンの導き
そしてメイジャーランドの王宮に戻ったプリキュア達は、アフロディテの出迎えを
受け、ヒーリングチェストを取り返した偉業を褒め称えれられる。しかし響は3人の
力が無ければ乗り越えられなかったと謙遜し、取り返したヒーリングチェストを
約束通りアフロディテに返そうとする。だがアフロディテはそれを断り、チェストは
響達が持っていて欲しいと頼む。理由はクレッシェンドトーンが響達が選んだの
だから・・と笑顔で語るアフロディテ。更にチェストには様々な力が隠されている
ので、響達の役に立つであろうと付け加えた。そしてすっかり夜になった加音町の
上空を、七色の道で帰る響達。アフロディテはその様子を鏡で眺めて、3人なら
ヒーリングチェストの力を使いこなせるかもしれないと、1人喜ぶのであった。
ヒーリングチェストを両手に抱え、加音町へ帰る響達
※あとがき ~モアイについて~
わざわざタイトルに「伝説のモアイ回」と入れたのは、この29話がスイプリの中で
かなり際立っているからです。まず魔境の森でプリキュア達に立ちはだかった
ゴーレムの顔がどう見てもモアイにしか見えない・・w なんだこりゃ?
最初見た時は、シリアスな場面なのに思わず笑いそうになった記憶が・・
地面からせり上がってくるモアイ ◯ッキングパパか何か?
EDのクレジットでやっと「ゴーレム」と分かるが、知らなければモアイとしか言い様がない
まぁそんなモアイも外見に似合わず声が妙にカッコ良かったのが好印象。
でもやたらと頭がデカイわりに首から下が貧弱すぎるし、3人が揃った後に
モアイが合体した時なんて、今度は頭が逆に小さく見えてしまうというシュールさw
もう少しバランスがどうにかならなかったのでしょうか‥
それ以外は魔響の森の番人らしく圧倒的な攻撃力を誇ったり、プリキュアの弱点を
見抜いて3人をバラバラの空間に閉じ込めたり、ハミィを脅迫の材料にしたりなど
狡猾な悪役として活躍はしてくれました。しかし下の攻撃はチョット怖すぎます。
モアイが口から吐き出した赤い液体。パッと見てリズムが大出血しているみたいで怖すぎる。
※あとがき2 ~ハミィの涙~
後半でモアイが合体して、激しい攻撃をプリキュアに繰り出した後、変身が強制的に
解除され、響達は瀕死の状態に陥ってしまいます。この時モアイに捕らえられていた
ハミィはこの絶望的な状況に涙を流し続けるのですが・・なんとも違和感があります
それはセイレーンが不幸のメロディを歌おうとした直前にも、ハミィはセイレーンを
心配して目からうっすらと涙を貯めますが、大泣きするまでには至ってませんでした
つまりこれを見ていた自分としては、ハミィはかなり辛いことがあっても、そう簡単
には泣かない印象が頭にこびり付いていたのです。勿論、今回だってフェアリートーンも
捕まって、もう変身出来ないと思われた窮地ですので悲しむのは分かるのですが‥
21話はそれに至るまでの、積み重なった絶望的な状況が産みだした僅かな涙だった
ので、とても感動的で、自分も思わずもらい泣きしてしまう名シーンでした。
でも今回の様に「急に大ピンチ」で「急に大泣きしたハミィ」を見せられると
みょ~~に違和感を感じずにはいられませんでしたね・・・
大泣きするハミィ
※あとがき3 ~河野画伯~
更にこの回を伝説へと押し上げたのは、作画監督の河野さんであることは
疑いようがありません。ちなみにスイートプリキュアのキャラクターデザインは高橋晃さんが手がけて
いますが、当たり前ですけど毎回高橋さんが作画監督をされている訳ではありません
様々な作画監督の方が居て、各話毎にローテーションで担当されています。
そしてこの回は前述の通り河野さんなのですが・・この方が作画監督の時は、その
情報を知らなくとも、見れば直ぐに分かるほど作画に「個性」が溢れています。
そうは言っても「個性」が薄い時もあれば(前作のハートキャッチプリキュアは判別が難しい)
「個性」が全開の時もあり、作画内容には波があります。この回は勿論後者です。
インパクトが強すぎるモアイ・唐突で強引な展開・河野画伯の個性溢れる作画
この3本柱が揃ったからこそ、モアイ回は後々まで語られる伝説の回に昇華したのです!
それでは他の追随を許さない河野画伯の、個性溢れる作画の数々を御覧下さい。
一番の特徴は笑った時の「河野スマイル」 作品や人間・妖精関係なく一律に同じ笑顔。
※あとがき4 ~宣伝~
こうやってまとめて見ると珍しく作品内容にケチを付けた感じですが、私はスイプリ
が好きだからと言っても、全ての回を両手離しで褒め称える事はしません。多少の
批判も取り入れたりはします。ただこのモアイ回は飛び抜けて凄い回でしたので
ついついツッコミが全開で炸裂した形になってしまいましたがw 改めて見返すと
見落とした点や納得いった所もありましたので、結果的にはこのモアイ回も大好き
になりました。さて先程述べたキャラクターデザインの高橋さんに関してですが
2015年2月下旬(または3月上旬)に
「高橋晃 東映アニメーションプリキュアワークス(2.700円 税込)」が
発売されます!(媚を売る)
高橋晃 東映アニメーション プリキュアワークス | 東映アニメーション Online Shop
スイートプリキュアは勿論、ドキドキ!プリキュアのキャラクターデザインも担当した
高橋さんの貴重な作品集。購入特典は、はがきサイズのイラストカードです。
ちなみにイラストのキャラは購入される店舗によって変わるらしいです。
もちろん私も購入しますよ~ スイプリファンには宝の書になること間違いなし。
それでは30話で~ ノシ
次回も伝説ですぞ!