スイートプリキュア 第45話
2015年6月6日に放送された、スイートプリキュア45話の感想です。
↓続きからどうぞ
※ノイズ襲来
前回、完全復活したノイズを追って調べの館ごとメイジャーランドへ向かったプリキュア。
そのメイジャーランドの王宮では、今も寝たきりの状態で苦しみ続けれるメフィストの姿があった
すると従者のオウムが窓から飛び込み、大声でノイズが来たとアフロディテに告げる。
その頃、既にノイズはメイジャーランドの上空を飛びながら、逃げ惑う人々に向けて強烈な
悪のエネルギーを口から吐き出す。その威力は凄まじく、メイジャーランドの城下に住む
人々は、加音町の人々と同じく、全て苦悶の表情のまま石に変えられてしまった。
それをフライングノートに乗りながら眺めていたファルセットは、ノイズの様の力を
思い知ったか!と大笑い。宮殿近くに居た人々は、オウムの避難誘導で何とか宮殿に
逃げ込めたが、アフロディテは早くプリキュアに救援を求めねばと焦りを募らせる。
宮殿に避難したメイジャーランドの人々
※女王アフロディテの決意(1)
だがそんなアフロディテの希望を砕くように、ノイズは宮殿の窓の外に現れた。
そしてプリキュアはもう来ない上に、コテンパンにやられたとあざ笑うファルセット。
だが更に挑発しようとしたファルセットを、ノイズは何故か「黙っていろと」押さえつける。
こうなった以上は自分が人々を守ると決めたアフロディテ。そしてオウムはプリキュア
を呼びに行く命令を受け、急いで宮殿から飛び去って行った。ノイズは自分のオーラを
防ぐこの宮殿の防護力を褒めたが、もはやこれで終わりだと無慈悲な言葉を吐き捨てた
早くも最後の砦に襲いかかるノイズとファルセット
※女王アフロディテの決意(2)
だが、ノイズの攻撃など効かないと気丈に振る舞うアフロディテ。それならば試して
やるとノイズは呟いた後、口から更に強烈な悪のエネルギーを放射し、宮殿内の人々は
その恐ろしさから悲鳴を上げる。しかしアフロディテは一歩も怯むこと無く手を構える
と何もない空間から淡色のハープが現れる。それをポロンと奏でると宮殿の上にある
巨大なハープが同時に鳴り響き、音吉さんのパイプオルガンと同様、大きなバリアが
宮殿全体を包み込む。その防護力は高く、ノイズのエネルギーは全て外に流れている。
だから攻撃は効かない!と強気にハープを弾き続けるアフロディテだが、ノイズはそれならば
と、絶え間なく邪悪なエネルギーを宮殿に注ぎ続ける。このままでは消耗戦になり
アフロディテ様ももいつまで持ちこたえられるか‥人々は不安な表情で行方を見守った。
あらゆる攻撃を防ぐバリアを作るハープ アフロディテの固有技
※時間との戦い
その頃、調べの館に乗って移動していたプリキュア達は、救援を求めに来たオウム
から事情を聞き、館から降りて、自分達で一足先にメイジャーランドへと移動していた。
ミューズはオウムから母の状況を聞くと、今は大丈夫だがいつまで持ち堪えれるか
分からないと微妙な返答。それを聞いていたメロディは、真剣な顔で「待ってて、
アフロディテ様とメイジャーランドの人達‥!」と呟いた。それを調べの館に乗って
後ろから眺めていた音吉さんは、プリキュアの活躍を期待しつつも、自分も準備を
急がねばならんと語り、そのまま館の中へと消えていった。その間にもノイズと
アフロディテの攻防は続いていたが、ファルセットが「もう少しです!」と叫ぶと
その言葉通り、アフロディテが貼っていたバリアに少しずつヒビが入り始める。
一旦調べの館を降りて自力でメイジャーランドに向かう4人
※勇者現る
それでもアフロディテは何とか持ち堪えていたが、ノイズが更に攻撃の勢いを増すと
遂に巨大なバリアは破られ、その破片が粉々に飛び散った。それと共にアフロディテ
も倒れてしまい、これで勝負あったなと笑うノイズ。そしてもう一度、悪のエネルギーを
ノイズは溜めて、宮殿に吐き出そうとした‥その時! プリキュア達はギリギリの所で
救援に駆けつけ、ノイズとファルセットの前にその姿を現した。それを宮殿の中から
見ていた人々は土壇場の助けに大喜び。ミューズは母の様子を外から心配していたが
娘の姿を見て元気を取り戻したアフロディテ。逆にノイズ達は、プリキュアに変身
出来ないはずだったのに、何故4人がもう1度変身しているのか困惑していた。
すると4人はノイズに向かって、次々と自分達の気持ちをぶつけるのであった。
母親の無事を確認して安心するキュアミューズ
※威風堂々
キュアミューズ「私達は、何度だって変身する!」
キュアリズム「ノイズ、この世界を貴方の好きにはさせない!」
キュアビート「メイジャーランドは、幸せな音が溢れる国!」
キュアメロディ「その音を消すなんて、私達が許さない!」
その言葉と同時にノイズに立ち向かって行ったプリキュア達だが、ノイズが両羽を
動かすと、その風圧で宮殿の下まで吹き飛ばされてしまった。あわや地面に転落かと
思われたが、ハミィが両手を構えると、その先から七色の道がプリキュアを囲むように
螺旋状に広がっていく。そしてその上に無事着地した4人は、そのまま滑りながら
怪我一つなく地面に到着。それを見ていたノイズはプリキュアのしぶとさに呆れつつも
本当にやっかいなのはプリキュアでは無い、と意味深な言葉を呟いて4人に近づく。
ハミィの咄嗟の機転で助かったプリキュア達
※伝説の戦い(1)
ノイズはプリキュア近くまで移動した後、頼もしい用心棒を連れているようだな‥と
4人に向かって話しかける。用心棒‥? 一体誰のことだとメロディが考えていると
急にヒーリングチェストが輝き、中からクレッシェンドトーンが「仲間と呼んで下さい」とノイズに語る。
更に真剣な表情でクレッシェンドトーンは、ノイズに向かって今度こそ決着をつけましょうと
力強い言葉で訴え始める。だが彼女の言う決着の意味が分からないリズム。すると
クレッシェンドトーンは昔の話として、プリキュア達にノイズと彼女の過去を語り始める。
それは勿論ノイズも覚えており、彼にとっては遠い過去ではなく昨日の出来事の様に
今もハッキリと覚えていた。かつてその昔、今の状況と同じくノイズは世界中の音を
消し去るべく、メイジャーランドを滅ぼそうとしたことが以前にも1度あったのだ。
以前もメイジャーランドで音符を奪い尽くそうとしたノイズ
※伝説の戦い(2)
その時ノイズと戦ったのはクレッシェンドトーンと若かりし頃の音吉さんであった。
音吉さんはクレッシェンドトーンの力を借りてノイズに戦いを挑み、クレッシェンドトーンは音の精霊と
して必ずノイズを倒すと誓う。両者は真正面から激しく激突しその結果、大爆発が起き
両者とも大きな痛手を負ってしまう。ノイズは瀕死の状態になりながらも、底力で
なんとかクレッシェンドトーンを「魔境の森」に封印することに成功・・ しかし
満身創痍のノイズが無傷の音吉さんに敵うはずもなく、ノイズもまた音吉さんによって
石の中に封印されてしまうのであった・・ ノイズにとってこの時の恨みは今なお
忘れ難く、その身を石に封印されようとも、ノイズ自身の持つ脅威のパワーは絶える
ことは無かった。そして復活の時をノイズは伺い、その時が来るまでひたすら待ち続けた
そしてその時は訪れた。ご承知の通り魔境の森に来たメフィストを、ノイズは悪の王
として洗脳し、トリオを従えて不幸の音楽の国・マイナーランドを作らせた。それも
これもメイジャーランドを滅ぼし、世界中から全ての「音」を消し去るために・・・
壮絶な戦いの後にクレッシェンドトーンはノイズに、ノイズは音吉さんによって封印された
※キュアミューズの哀憐
その全てを聞いたミューズは、1人果敢にもノイズに向かって突撃を開始する。
その原動力は勿論、ノイズの野望の為に自分の両親が引き離されたからに他ならない
ミューズはノイズに拳を叩き込みながら、母がそれでどんなに辛い思いをしてきたか
分かるのかと訴える。それを王宮の鏡から見ていたアフロディテは、娘が自分を思う
優しい言葉に心を揺さぶられた。しかし当のノイズはこれを「分からんな」と一蹴し
またもや両羽を強く前に振ると、その風圧でミューズはあっという間に飛ばされた。
娘のピンチにアフロディテは思わず声を出したが、これをメロディが何とか両手でキャッチする。
そして今度はビートがノイズに向かって、メフィストもトリオも、元は音楽を愛するメイジャー
ランドの住人であったのに、自分の野望の為に洗脳したその行為に激しく憤った。
ノイズに今までの恨みをぶつけるミューズ
※キュアビートの義憤
だが、ノイズにしてみればそんなことはどうでも良く、「だからどうした」と嘲笑い
ビートを挑発する。怒ったビートはハイジャンプでノイズの頭に綺麗なカカト落としを
決め、そのまま立て続けてキックを繰り出す。そしてビートは蹴り続けながら、罪の
無い彼らを利用し、大好きな音楽で人々を苦しませたノイズに憤慨する。しかし
ノイズには全くダメージにはならず、ビートの言葉も彼には響かない。ノイズから
すれば人の心は簡単に染められるものであり、愚かな奴らだとひたすら見下す。
すると横に居たファルセットは無邪気な声でノイズを応援する。それを見たビートは
「ファルセット!まだ分からないの? あなたはノイズに利用されてるだけなのよ!」
と洗脳の解除を試みるが、当の本人は一体何を言わてるのか全く分かっていなかった。
ファルセットを説得するビート、だが彼にその言葉は届かない。
※静寂を好む
いい加減やかましいと感じたノイズは、頭突きでビートを突き飛ばす。しかし今度は
リズムが落ちてくるビートをキャッチして、なんとか大きな怪我は免れた。だがノイズは
間髪入れずに4人に向けて、口から強い悪のエネルギーを吐き出し、プリキュア達は
真正面からそれを喰らい、4人揃って一気に後方へと吹き飛ばされてしまった。ハミィと
クレッシェンドトーンは4人にしっかりするよう促すが、思いのほかダメージが大きくなかなか
立ち上がれない。それを見たノイズは「いい静寂だ」とほくそ笑む。それでも何とか
立ち上がり始めたメロディは、ノイズに対し罪のない人を沢山悲しませてきたことに
憤りを感じる。そして他の立ち上がった3人も、揃ってノイズを絶対に許さないと叫び
メロディ・リズムはベルディエを、ビートはラブギターロッドを、ミューズはモジューレでそれぞれ攻撃する。
ノイズを絶対に許さない!
※助け舟
メロディ・リズムのミュージックロンドとビートのハートフルビートロック、それにミューズのスパークリング
シャワーがそれぞれに一斉にノイズに襲いかかった。そして技は一瞬ノイズを包み込んだ
ように見えたが、ノイズは何ら動じること無く、あっという間に4人の技をぶち破る。
そして反撃に転じてきたノイズに為す術も無く呆然と立ち尽くすプリキュア達。だが
土壇場でクレッシェンドトーンが4人を防護し、ノイズの力はかき消され、彼女の力に助けられた
メロディ達。そしてクレッシェンドトーンが上を見るようにノイズに指示すると、そこには
遅ればせながらやってきた「調べの館」が堂々とこちらに向かってきた。その救援に
プリキュア達は勿論、娘のアフロディテも父である音吉さんの援護に大喜び。そして
音吉さんはノイズに向かって究極のパイプオルガンの音色を奏で始めるのであった。
遂にやってきた調べの館と音吉さん
※集中攻撃
その聖なる音色は効果抜群で、強大な力を誇るノイズも聖なる力に身体を包み込まれ
地面に落ちて激しくのたうち回る。そして音吉さんはノイズが身動きの取れないこの
チャンスを逃さず、ヒーリングチェストを使って封印するよう指令を送った。当然4人はその
指令を喜んで受け、クレッシェンドトーンの力を借りてプリキュア達はノイズに突撃
する。そして4人はクレッシェンドトーンの加速に耐え抜き、無事ノイズにダメージを食らわせる
更に音吉さんは聖なる音色を最大限まで高め、ノイズが二度と復活しないように封印の
エネルギーをノイズに向けて発射した。これも見事命中し、後はクレッシェンドトーンの力と
共にノイズにトドメを刺そうとするプリキュア達。これで完全に封印できたと思った
その時‥! ノイズはあらん限りの力を振り絞り、全ての攻撃を跳ね返そうとしてきた。
プリキュア・音吉さん・クレッシェンドトーンの攻撃がノイズを極限まで追い詰めた!・・が
※計算違い
ノイズの底力にはクレッシェンドトーンも段々劣勢になり、パイプオルガンを弾いていた音吉さんも
以前より更に強くなっていたノイズに驚愕する。それは昔とは違い、音符の力を吸収
したノイズは前よりも遥かにパワーアップしていたのだ。そして遂に力の均衡は崩れ
クレッシェンドトーンごと吹き飛ばされてしまったプリキュア達。更にノイズは返す刀で
調べの館に向けて攻撃を開始、その威力は激しく、空中に浮いていた館は見る見る内に
傾き始め、中に居た音吉さんはノイズの底知れぬ力に只々驚くばかりであった・・
そしてそのまま調べの館は地面に墜落し、音吉さんもその衝撃で倒れてしまう。
飛ばされたプリキュア達も立ち上がれず、何もかもが逆転してしまった・・更に
ノイズは邪悪な力で、館の中に居た音吉さんを引きずり出して自分の前に連れてきた。
ノイズの前に引きずり出された音吉さん
※天国から地獄へ
ノイズにしてみれば音吉さんは自分を封印した憎むべき敵。だからこそ今度は逆に
自分が音吉さんを封印しようと常に恨み、企んでいたのだ。そしてノイズはその
目的を達成すべく、捕まえた音吉さんの後ろに封印の穴を作り出した。
それを見た音吉さんは、抵抗するも全く動けず、穴の中から邪悪な手が音吉さんを
引きずり込もうとしている。倒れていたミューズは祖父の窮地を黙って見過ごせず
ハイジャンプして音吉さんの元へと一気に駆け寄った。そしてミューズは素早い
動きで、封印の穴に引っ張られる音吉さんの手をしっかりと掴むことに成功
ミューズこれでおじいちゃんを助けられたと安堵する。
しかし‥ 音吉さんはなぜか孫に「後は頼む」という言葉をポツリと呟いた。
今まさに助けたばかりなのに、おじいちゃんが何を言っているのか分からないミューズ。
だが、ミューズがそんな事を考える暇もなく、音吉さんは自ら、孫の手をスッと離し
そのまま孫の手を、地面に向けてポンッと軽く突き放してしまうのであった・・
音吉さんから手を離されたミューズ
※救いようのない現実
一体何が起きているのか、幼いキュアミューズはその状況をすぐに理解出来なかった。
地面に落ち行く自分、遠ざかる祖父の笑顔、あれほど近づいたのに何故かドンドン
離れて行くこの現実に‥ そして音吉さんが邪悪なオーラに取り込まれたその瞬間
ミューズはやっと気づいたのだ、祖父は自分を封印に巻き込ませない為に、自ら
その手を離したのだと・・しかし気づいた時には既に遅く、ミューズは僅かながらに
見える祖父の力強い目を見続け、おじいちゃんと哀哭しながら地面に落ちていった。
その出来事には他のプリキュア達は勿論、宮殿に居た人々、そして娘のアフロディテも
激しいショックを受けてしまう。逆にノイズは憎き敵であった音吉さんをようやく
封印し返すという復讐を果たし、メイジャーランド中に響く大声で笑い始める。
吸い込まれた音吉さん見て涙するミューズ
※クレッシェンドトーンの激励
穴に取り込まれてしまった音吉さんは、そのままマイナーランドに連れて行かれ
かつてノイズが封印されていた場所に、石の姿となって現れる。ノイズは嘆き悲しむ
ミューズをあざ笑い、封印した自分の成果を殊更に強調する。そして他の3人も
ミューズと同じく音吉さんの封印を悲しみ、パイプオルガンも効かないこの絶望的な
状況に酷く落胆してしまう。だが落ち込むプリキュア達をクレッシェンドトーンは
励まし、自分たちの力を信じるのだと叱咤する。更にプリキュアの力の源とは
「誰かを守りたいという心」であり、その心がある限り、前回のように新たなる音楽を
奏でられると力説するクレッシェンドトーン。それを聞いたメロディは、石にされてしまた両親
・奏の家族・学園の仲間達を思い出し、皆を守りたいと思った心を再度燃え上がらせた
石にされた大切な人達を助けるために、絶望に打ちひしがれている暇はない。
※高鳴る鼓動
だが、クレッシェンドトーンをうるさく思ったノイズは、邪悪な力で彼女をヒーリングチェストから
無理やり引きずり出し、音吉さんと同じように封印しようと実力行使に出る。しかし
ここでビートがノイズの口にビートソニックを叩き込み、そのお陰でクレッシェンドトーンは
助けられた。気がつけばビートはラブギターロッドを手に、身体からあふれんばかりの
ハーモニーパワーに覆われていた。これ以上ノイズの好き勝手にはさせない・これ
以上悲しみを増やしたくない・絶対に世界のみんなを守ってみせる!4人は激しく
溢れてきたハーモニーパワーと共に立ち上がり、ノイズに向かってそう叫ぶのであった。
それに怒ったノイズは口から邪悪なエネルギーを吐き出すが、4人は先ほどとはうって
変わって、見事な動きでこれを回避。更に息を合わせた4人のキックがノイズに炸裂した。
4人の華麗な同時攻撃
※最強の仲間達
その見事なキックは、今まで余裕の態度だったノイズも思わず身体をふらつかせる。
腹が立ったノイズは4人に向けて鋭い衝撃波を放つも、プリキュア達はまたもや華麗な
回避力でこれを交わす。逆に4人はそのまま反撃に転じ、ビートはボディを、リズムは
足を、ミューズは腕を、そしてメロディはノイズの頭をそれぞれ別れて攻撃する。
その息の合った同時攻撃はノイズに反撃の余地を与えず、あれだけ強勢を誇った
ノイズはあっという間に地面に叩きつけれた。まさかのダウンにファルセットは
驚き、思わずノイズを心配する。しかしノイズは何とか立ち上がり、音楽など
この世界に必要ないと吐き捨てながら、邪悪なオーラをその身に纏う。それでも
メロディは、音楽は自分達に力を与えてくれる大切な物だと真っ向から反論する。
プリキュア達のハーモニーパワーが遂にノイズの力を上回った
※土壇場の妨害
そしてメロディは音楽の力を証明しようと、胸元からハートのト音記号を取り出した。
そして他の3人と息を合わせ「プリキュア・パッショナートハーモニー」をノイズに
向けて発射。これに対しノイズも負けじと口から悪のエネルギーを吐き、お互いの
攻撃は途中で激突して膠着状態に入る。しかしプリキュア達はそこから更に自分の
ハーモニーパワーを高め、4人分の大きなエネルギーは、遂にノイズのエネルギーを
凌駕した。そして攻撃をまともに喰らったノイズは断末魔の叫び声を上げ、これで
ノイズを倒せるかと思った‥その時! ノイズのピンチに危機感を覚えたファルセットは
すぐさまプリキュアの攻撃を妨害し、4人はまたもや爆発で吹き飛ばされてしまった。
しかしノイズはそのまま地面に倒れ、もはや満身創痍で息も絶え絶えの状態である。
ノイズをあと一歩の所まで追い詰めたプリキュア達だが、ファルセットの妨害で頓挫してしまう。
※第二の犠牲者
だが、ノイズは倒れながらも力を振り絞り、プリキュア達を邪悪なエネルギーで
包んで、そのまま音吉さんと同じく封印の穴に引きずり込もうと悪あがきを始める。
しかし、素早い動きでクレッシェンドトーンがこれを断ち切り、なんとか封印から
逃れられた4人。クレッシェンドトーンはプリキュア達に手出しをさせまいと張り切るが
激しい戦いに彼女も疲労の色を隠せない。ノイズはそこを見逃さず、今度は標的を
クレッシェンドトーンに変更。力を使い果たした彼女は抵抗する気力もなく、引きずられるが
ままに封印の穴へと向かっていく。そしてクレッシェンドトーンはプリキュア達に未来を託すと
呟き、今の4人の強さならきっとノイズを倒せる、そう信じていますと笑顔で語る。
そしてクレッシェンドトーンはその身を完全に包み込まれ、それからマイナーランドに送られた
彼女は、先に封印された音吉さんの隣に、石の姿となって静かに現れるのであった・・
ノイズに封印されてしまった音吉さんとクレッシェンドトーン
※メイジャーランドの戦い、その後・・
音吉さんに続いてクレッシェンドトーンまでも封印されたことに、メロディ達は
更なる衝撃を受ける。ノイズはプリキュア達を守るため、身代わりになった彼女を
馬鹿にするが、深手を負ったノイズも、この場所から全く動けなくなってしまった。
ファルセットはノイズを傷つけたプリキュア達を恨んだ‥が強くなっている4人に
彼一人で反撃できる訳もなく、このままではノイズと一緒にトドメを刺されると
危惧したファルセットは、一時退却としてノイズと一緒にどこかへ逃げ去った。
ノイズと共に逃げたファルセット
しかしまだ戦いが終わった訳ではない‥宮殿に居たアフロディテやメイジャーの人々は
不安そうな顔でその行方を見守った。そしてメロディはクレッシェンドトーンが
居なくなり、抜け殻となってしまったヒーリングチェストを拾い上げ、彼女の名前をか細い声で
小さく呟いた。そして彼女たちの後ろには墜落した調べの館もあり、今回の戦いが
いかに激しく、両者ともに犠牲の大きなものだったのかを伺わせる。だがノイズが
これで引き下がるはずもなく、4人の戦いは更に熾烈なものになっていくのだった・・
主の居ないヒーリングチェストを眺めるプリキュア達、そして撃沈した調べの館・・
※あとがき
この45話からメイジャーランドを侵略するノイズ 対 それを守るプリキュア達
という激しい戦いが始まりました。そしてその結果、上記の通り甚大な被害を被った
ノイズとプリキュア達。当初は調べの館のパイプオルガンでノイズのを動きを止めて
クレッシェンドトーンの力を借りたプリキュア達が大ダメージを与え、最後は昔と
同じく、音吉さんが聖なる音色でノイズを封印する算段でした。しかしノイズの力は
以前と同等どころか、全ての音符を邪悪に染め、それを養分にしたこともあり、その
力は遥かに昔を上回っていました。この計算違いにより調べの館は墜落し、音吉さんは
ノイズから昔の復讐と称して、マイナーランドに連行された挙句、石化されてしまいます。
そして孫のミューズは祖父を助けられず、あまりの絶望に立ち上がる気力すら無くして
しまいました。そこを今度はクレッシェンドトーンが4人を奮起させ、戦う気力を
取り戻したプリキュア達。しかしクレッシェンドトーンもまたノイズの魔の手にかかり
音吉さんの隣に石化させられる、という絶望的な結果になってしまいました。
そして冒頭にも書いた通り、ノイズの力で石化してしまったメイジャーランドの人々‥
肝心の国王メフィストも意識が回復せず、病床の状態から一向に回復の兆しは
見えません。勿論ノイズも度重なる攻撃に倒れて、遂には一歩も動けなくなりました
しかし忠実な下僕であるファルセットは、主君であるノイズの為に全力で援護し
またノイズを一旦遠くにワープさせて自分自身も逃げました。そんなお互い痛み分け
の形になってしまった45話ですが、次回からは両者とも極限まで追い詰められます。
この激しくも苦しい戦いは、一体どちらに軍配が上がるのでしょうか‥?
それでは46話で~ ノシ