スイートプリキュア 第30話
2015年2月21日に放送された、スイートプリキュア30話(クイズ回)の感想です。
↓続きからどうぞ
※北条響の憂鬱
冒頭は響・奏・エレンが学校へ登校する場面から始まる。
何やら難しそうな顔をしている響に対し、その頬を指でツンツンと小突きながら
響が健康的で羨ましいとからかう奏。その言葉に響は「良くない」と前置きした上で
今日は小テストがあるから昨晩は勉強しようと思っていたのに、いつの間にか熟睡
して結局何も頭に入らなかったと落ち込む響。それを聞いた奏は、日頃からコツコツ
勉強していれば困らない‥と説教を始めるが、言わんとする事を即座に理解した
響は、奏の口元に手を近づけて「その話はまた今度」と、話を終了させようとする。
そしてエレンに勉強したのか尋ねると、バッチリ勉強してきたと返され、衝撃を受ける響。
このままでは3人の内、自分だけ知力が低くなってしまうのを危惧する響であった。
ぷにぷに
インテリジェンスメーター このままでは駄目な子に・・
※チェストさまさま
すると急に何かを思いついた響は、早速カバンの中から前回手に入れた
ヒーリングチェストを取り出す。それを一体どうするのかと奏に尋ねられると
このチェストには隠れた力がある、そうアフロディテ様から言われたじゃないと答える響。
だから‥もしかしたらテストを助けてくれる力があるかもしれない!
そんな甘えた事を考えていた響であったが、奏からすぐにチェストを取り上げられ
そんな事に使うなんて駄目だと怒られてしまう。すると響はふてくされて
それならチェストは一体何に使うのかと質問すると、奏はおそらく貯金箱と答え
エレンは宝石箱ではないかと考える。しかしハミィからお金を入れる場所は無いし
宝石箱なら、そのまますぎてありえないと突っ込まれた奏とエレンであった。
チェストを取り上げられた響
※クレッシェンドトーン様のありがたいお言葉
そんなこんなでチェストの使い道が分からずハミィも悩んでいると、その間に
響はチェストの箱を開いて、クレッシェンドトーンに向かってテストを手伝ってよ~と
お願いを始めてしまう。すると願いが通じたのか宝石の中からクレッシェンドトーンが現れ
彼女の言葉に耳を傾ける響、しかしクレッシェンドトーンは「そういう事は自分の力で
頑張るのです」と耳の痛い正論を述べて、そのまま姿を消した上に、チェストの
箱を閉じるのであった・・ 完全にアテが外れてしまった響はクレッシェンドトーンを
恨んでみるも、全く相手にされず更にふてくさる始末。流石に奏もエレンもこれには
苦笑い。そして3人の偵察をしていたファルセットは、ヒーリングチェストなる
聞きなれない言葉を耳にして、これは報告せねばとウチワを扇ぐのであった。
頼みの綱はあっという間に切れてしまった
※忠犬和音
そんな事もありながら学校に到着した響達。結局テストに関してはどうにもならず
英語の教科書を見ながら自力で英単語を覚えようとする響‥ であったが本の向きが
上下逆さまで、本気で勉強しているとは言い難い。勿論その事を奏に突っ込まれて
完全にやる気を無くしてしまった響。それでも何か良いアイデアはないか頭を巡ら
せていると、急にピンとアイデアが浮かんだ響。早速、両手の中指と人差し指を
口に加え、力一杯に息を吹き付けると、大きな音が辺り一面に響き渡る。
と、同時に教室のドアを威勢よく開けて登場したのは青髪が特徴の西島和音であった。
呼ばれて飛び出てわわわわおーん
※西島和音はかく語りき
エレンは、指笛で響が呼んだと分かる和音の聴力に心底驚き、奏もなぜ和音を
呼んだのか驚きを隠せない。すると響は和音に、困った事があればいつでも(響を)
助けてくれるという約束事を確認する。それを聞いた和音は、遂に自分の出番が来た
のかと顔を赤らめて喜ぶのであった。そして響は今までの経緯を説明し、それを
(無戸〔ナイト〕の)椅子に座りながら真剣に聞く和音。一応、椅子を勝手に使って
いる事を無戸に謝りながら、こんな話があると前置きして、和音は響に語り始める。
それは昨日の夜、近所の公園でジョギングをしていた和音。その休憩中にジュースを
飲んでいた時、ふと犬の遠吠えがワオーンと聞こえてきた。しかしそれは何度も吠え続け
しかも吠える毎に「どんどん声が高くなっていく」という奇妙な事態に・・
和音はそれを聴き、犬の声がまるで音楽のようだったと、ノートに絵を描いて
説明する。響はそれを聞いて、とても面白い話だと興味津々になるのであった。
絵:西島和音
※和音なりの優しさ
しかし、その話がテストに何の関係があるのか?と奏が和音に突っ込むと
「関係ないよ~」と無邪気に返答する和音。その即答に3人が驚いていると
テストの役には立たないが、響を元気づける為にこの話をしたと笑顔で語る和音。
響はテストの手助けをしてもらえると思っていただけに、やや呆れ気味。
すると和音は急に一枚の紙を取り出し、それをいきなり響達に見せ始めた。
3人はそれを暫く眺めると、ある事に衝撃を受けて全員目を丸くする。
それは前回のテストで和音が使った答案用紙・・・なのだが、知力の高い
奏・エレンがその「点数」に驚いたのは勿論、響でさえ衝撃を受けたのだから
相当低い点数だったのは容易に想像がつきますね(しかし点数は分からない)
もしかしたらインド人が発見した数字かもしれない
※ワーストバトル
和音はテスト用紙を見せながら、自分は響よりテストの点は(悪い意味で)負けない
自信があるのだから、そんな事を自分に尋ねるのはお門違いだと照れ気味に話す。
それを聞いた響は、確かに和音が自分より◯◯だったのを思い出し、テストの事を
聞いたのが間違いだったと反省。そして和音はオッチョコチョイな響のデコを
指で小突き、響もゴメンチャイと笑顔で謝罪する。そんな情けないやり取りを経て
元気よく自分の教室へ帰っていった和音。あれだけの点数でありながら、底抜けに
爽やかな和音に驚く奏。そして何故テストの答案用紙を持ち歩いているのかエレンは
不思議に思うのであった。するとチャイムの音が響き渡り、いよいよテストの時間。
結局響は何も覚えることが出来ないまま、テストに挑むハメになってしまった。
こいつぅ~ てへぺろ
※メフィストのトラウマ
その頃、灯台のアジトでヒーリングチェストの報告をしているファルセット。
「それっぽい箱を持っていました」と手を使ってジェスチャーすると、なぜかメフィスト
も釣られてジェスチャーする。そしてプリキュアがあの「魔響の森」から戻って
来たのが信じられず、大声で叫ぶメフィスト。それを横で聞いていたバスドラは
魔響の森というのがそんなに恐ろしい場所なのか信じられず、疑いの眼差しを
メフィストに向ける。するとメフィストはバスドラを一喝した後、自分はあの森に
行った時、とても恐ろしい目に遭った!とムンクの叫びのようなポーズをとる。
それを見たバスドラは呆れ気味になりつつも、その恐ろしい出来事とは何なのか?と
突っ込んだ質問をすると、「それは・・なんだっけ?」と返すメフィストであった。
バスドラの眼光
※彼もまた・・?
その予定外な返答にトリオは揃ってズッコケてしまい、そんな肝心な所を
忘れられてしまっては気になってしょうがない、と通信用の鏡を揺らし始める。
だがメフィストはトリオを一喝し、面倒事になる前に、ヒーリングチェストを
奪ってこい!と命令し通信を終了させる。そしてメフィストは玉座を立った後
自分が魔響の森に行った当時を振り返るも、やっぱり何も思い出せない。
恐ろしい目に遭ったのは間違いないのに、なぜかそこの記憶だけスッポリ抜けて
不思議に思うメフィスト。するとここで画面は彼の耳に焦点が当てられ
メフィストの耳にも例の「洗脳装置」がベッタリと貼り付いているのが見て取れる。
我々は彼が一番の巨悪だと思っていたが、もしかしたら真実は違うのだろうか・・?
謎の多いメフィスト
※響、撃沈ス
その頃、学校では例のテストが終わり、響の結果はどうだったのかハミィが
3人の元へ行くと、階段の踊場の隅で陰鬱なオーラを漂わせて座り込んでいる
哀れな響の姿がそこにあった。結果は・・聞くまでもないであろう。
響は完全に自信を無くし、泣きながら自分を卑下する。奏が大げさだと慰めると
響は、2人の結果を知りたいと尋ねてきた。しかし2人は今の響に見せられないと
考え、はぐらかそうとしたが、ここでハミィが2人の答案用紙を勝手に取り出した。
まずは奏の答案用紙を見た響は、その高得点が眩しすぎて、とても直視できないと
うろたえ、更に落ち込んでしまう。しかしハミィは間髪入れずにエレンの答案用紙を
見せつけると、響は同じように反応し、遂にはその場に倒れこんでしまった・・
2人の高得点が眩しすぎて直視できない響
※天然の黒川さん
意気消沈してしまった響を揺らしながら、テストは今回だけじゃないと慰める奏。
エレンも、今回だけではなく中間・期末・実力テストがあるし、来年には「受験」も
待っていると慰めた・・つもりだったが、その言葉は響の心を余計にヘコませて
しまい、遂には泣き出してしまった。その事を奏に突っ込まれ、やっと気づいた
エレンは謝罪する。奏は、次の授業が響の得意な体育だから気分を変えようと
話すと、響はフラフラになりながらも立ち上がり、一歩ずつ階段を降り始めた。
受験 という言葉に怯えて泣き出す響
※謎の怪現象(1)
と、ここで響が階段に足を踏み入れると、いきなりピアノの音色が響き渡った。
それに驚きながらも階段を降りて行くと、それに合わせて音階もドンドン下がって
響が階段を踏めば踏むほど、ピアノの音が出るという変な現象が発生する。
響はそれを面白がって、階段を行ったり来たりしながら湧き出る音で遊び始める。
そして最後は下段までジャンプして「ド」の音で終了、その演技?にエレンも奏も
驚いて拍手を送る。響は元気を取り戻し、笑顔がこぼれつつも、この現象は一体
何なのだろうかと疑問に思う。すると目の前にフェアリートーン達が拍手をしながら
降りてきたのを見て、彼らが自分の為に音を出してくれたのだろうと響は考えた。
そして彼らに感謝の言葉を述べて、体育の準備の為に駆け足でその場を去っていった
その後ろ姿を見ながら奏は、トーン達に「やるじゃない」と賛辞を送る。しかし
トーン達の口から出たのは「知らない」という答え・・ 奏は急いで階段を踏んで
みるも、先程の音は全く出ず、誰がこんな事をしたのか謎が深まるばかりであった
音の出る階段(画像では分からないのが残念)
※謎の怪現象(2)
そんな事もありながら体育の時間。これだけは誰にも負けない響は張り切って
一人体操を始める。それを離れて見ていたエレンは元気を取り戻した響にホッと
していた。だがここで奏が「体育は響の唯一得意な授業」とエレンに語ると
地獄耳の響はそれを聞き逃さず、自分は体育以外取り柄が無いのだと涙を浮かべて
落ち込んでしまう。今度はそれをエレンに突っ込まれ、発言に気づいた奏は響に
謝罪した。すると体育の先生が生徒を集合させようと手持ちの笛を吹き始めた‥が
音色が笛ではなく、ラッパの様な音が出た。不思議に思った先生はもう一度笛を
鳴らすと、今度はチャルメラの音色が響き渡る。それを聞いた生徒達は笑い出し
落ち込んでいた響もつられて笑い始める。またもや謎の現象に遭遇したエレンと
奏は、一体誰が音を、何の為に変えているのか不思議に思うのであった。
やたらとマッチョな体育の先生
※二人だけの世界
そして昼食になり屋上で弁当を食べる3人。 しかし響は考え事で頭が一杯なのか
大好きな昼食を目の前にしても中々箸が進まない。すると奏は響の名前を呼び
自分の卵焼きを食べるように促す。響がそれを遠慮すると、気にすることはない
と、奏は笑顔で語り、卵焼きを挟んだ箸を響の前に差し出す。 奏の心遣いに甚く
感謝した響は、遠慮すること無く大口を開けて卵焼きを頬張った。そして奏に
「ありがとう」と感謝を述べ、少し元気が出てきたかも・・と語る響であった。
このように卵焼きを持つ事で、必然的に箸ごと食べなければいけない仕掛けになっている。
2人の大胆な関係にも慣れたエレン
※空腹のフェアリートーン
すると、急に自分達もお腹が空いたと言い出すフェアリートーン達。
そう言われてもどうすれば良いのか分からず困っていると、ヒーリングチェストを
使って欲しいと頼むレリー。しかし使い方も良く分からない・・そう響が返事をすると
エレンはカバンの中からチェストを取り出し、なんか出来そうな気がする!と
妙に自信タップリである。その根拠はどこから出たのか不思議に思っていると
エレン「ヒーリングだけに、フィーリングで(迫真)」
という激寒ギャグをしたり顔で言い放つエレン‥ 響と奏はそのギャグに度肝を
抜かれながらも、エレンにチェストを使うように勧める。しかし大事なことなのでもう1度
フィーリングを推したエレンであったが、2回も言わなく良いと2人からハモられてしまう。
あまりの出来事に魂魄が抜けた2人
※チェストの秘められた力
そんなこんなでエレンがチェストを開くと、宝石の中からクレッシェンドトーンが浮かび上がり
フェアリートーン達を呼び寄せる。そしてトーン達が次々と宝石の中に飛び込み、最後はエレンが
チェストにある小さな鍵盤を使って音楽を奏でると、満腹になったトーン達が一斉に
飛び出してきた。しかし彼らの空腹とは電池の充電みたいなものなのだろうか?
う~ん不思議である。さて色々ありながらも下校の時間になり、一緒に帰る響達。
奏は今日起こった謎の現象が未だに分からない様子。響はそれをトーン達の仕業と
思っていたのにファリーに聞いてみるも、自分達ではないと返され驚いてしまう。
それならばハミィが? そう思いながらハミィを眺める響であったが、どう考えてもありえな
いと結論を出す。ハミィはそれに対しまだ何も言ってないと響に突っ込むのであった。
ヒーリングチェストで元気を取り戻したトーン達
※リア充小学生の挑発
それなら一体誰が‥と響が考えながら歩いていると、時計塔の下に奏の弟である
奏太が待ち構えており、今日のテストについて質問してきた。響は、どうでもいい
でしょと不機嫌になって返事するが、その態度を見た奏太はニヤけながら響に近づき
「どうせ駄目だったんだろーww」と指をさして挑発する。そう言われた響は
何も反論できず、半泣きになりながら「あたり・・」と返すのが精一杯であった。
更に広場の影に隠れていたアコも出てきて、響の結果を「自業自得」だと追い詰める
流石に我慢の限界に来た響は、アコに「ほっといてよ!」と涙声で怒る。その姿を
見たアコは優越感に浸ったような顔をしながら、言われた通りほっといて1人帰ろう
としたが・・・何と今度はアコが歩くとシンバルのような音が辺りに響き渡る。
テストの結果を小学生にまでからかわれる響・・
歩く度に音が出る現象に困惑するアコ
※一転攻勢
いつもなら冷静なアコも、この現象には珍しく慌てて困惑した様子。しかも響の時と
違って、場所に関係なく自分が歩く度にシンバルのような音が響くので、恥ずかしい
ことこの上ない。これには当然、奏太から面白いとからかわれ、先程勝ち誇ったあの
響からもヘンなのーwと笑われる始末。プライドを傷つけられたアコは腹が立つやら
恥ずかしいやらで何も言い返せず、シンバルの音で周りから注目されるのを無視して
そのまま黙って去っていくのであった・・ そしてアコの後を追いかける奏太を
眺めながら、まだ笑い続ける響。しかし後ろ2人の冷ややかな視線に気づいて
ゴホンと咳払いをする。そして奏がまたもや謎の音だと不思議がっていると、響は
音と言えば音吉さんだと考え、調べの館へ行くのを提案するのであった。
小馬鹿にした相手に笑われてしまったアコ
※セイレーンの叫び
調べの館に到着した3人を出迎えてくれたのは、いつもの荘厳なるパイプオルガンの
音色であった。おそらく音吉さんが直々に演奏しているのであろうと思った3人で
あったが・・なんと音吉さんが居ないのに、パイプオルガンが勝手に動いている!
それを見た響と奏は当然驚いたのだが、一番驚いたのは他でもないエレンであった。
なぜなら彼女はやっぱりオバケが苦手だから・・ 余りの恐怖にエレンは腹の底から
絶叫し、キャーキャーと喚きながら館の中を走り回ってしまう。それを見た2人はエレンの
暴走を止めようとするが、恐怖に駆られて全く止まる様子がない。するといつの間に
か居た音吉さんが「静かにせんか」とエレンを叱ると、今度は音吉さんの肩を揺らし
ながら激しく興奮するエレン。奏がそれを注意すると、エレンはようやく止まるのであった
セイレーンはエレンの中に居た! こちらの方が怖い気がするw
※衝撃の事実
音吉さんは勝手に動くパイプオルガンを眺めながら、音の源の精霊が近くに来ている
ようだと冷静に分析する。そして大きな声でクレッシェンドトーンを名指しする
音吉さんを見て、何故その事を知っているのかと、響達は驚いてしまう。
そして呼ばれたクレッシェンドトーンは響のカバンから抜け出し、音吉の前に姿を現した。
すると2人は「元気そうですね音吉‥」「お久しぶりです、クレッシェンドトーン」と
言葉を交わし、なんと2人が旧知の仲であったことが今ここに明かされたのだった。
知り合いだったの?!
※意味深な会話
そんな音吉さんとクレッシェンドトーンは周りを放置して会話に没頭する。
CT「もう少しですね・・」 音吉「はい」
CT「間に合いますか‥?」 音吉「間に合わせます、必ず・・!」
流石についていけなくなった響達は、2人がどういう関係なのか問いただすも
音吉さんから「それは・・またいずれな」と明言を避けられてしまった。
しかしこの2人の会話は、一体何を意味するのだろうか‥?
そして調べの館を出た3人は、謎多き音吉さんに思いを馳せる。ただ、ハミィは
音吉さんの顔が広いと天然ボケをかますのだが・・w さてパイプオルガンが
クレッシェンドトーンの力で演奏されていたとなれば、今日起こった不思議な音の数々は
全部貴方の仕業なのかと奏が尋ねると、クレッシェンドトーンはその通りだと答えた。
お二人のご関係は・・?
※至純なる動機
それを聞いた響は、和音が言っていた犬の遠吠えも、クレッシェンドトーンの力なのかと
尋ねると、これもその通りだと答える。全てがクレッシェンドトーンが起こしたものだと
すれば、一体何のためにそのような事をしたのかとエレンが質問すると
「響を応援したかったのです」 と満面の笑みで答えるクレッシェンドトーン
犬の遠吠えは、昨日勉強してた響を元気づけようと実行していた‥のだが
承知の通り響は熟睡してしまい、結局その願いは残念ながら叶わなかった。
しかし何の為に、そこまでしてくれるのか響が問いかけると
「頑張る人や落ち込んでいる人を応援したい、ただそれだけです‥」
そう言ったクレッシェンドトーンの笑顔は純粋な慈愛で満ち溢れていたのだった。
彼女の願いも熟睡した響には伝わらなかった
※音の持つ力
そして響達はチェストを抱えながら河川敷を歩いていると、泣き止まない赤子を
抱えた母親に遭遇。するとクレッシェンドトーンは、樹々のざわめきを鈴の音色に変更。
それを聞いた赤子はすぐに泣き止み、鈴の音を聞いて笑顔になるのであった。
今度は反対側でキャッチボールをしている少年たちに遭遇、だがボールの投げ方で
口論しており、雰囲気が宜しくない。するとクレッシェンドトーンは、ボールをキャッチした
音を家のチャイムに変更。ボールを取る度にチャイム音が鳴るのを聞いた少年達は
驚き、先程の険悪な雰囲気もどこへやら、笑顔でキャッチボールする姿に変わった
のであった。奏はクレッシェンドトーンの操る音の力に感心し、響は自分を励まそうと
みんな頑張ってくれたのに、いつまでも落ち込んでいて申し訳なかったと反省。
次のテストこそは頑張って見せる!と言いながら威勢よく今回の
答案用紙を高々と掲げ、クレッシェンドトーンに感謝する響であった。
気を取り直して次のテストを頑張る決意をした響
※よりにもよって
すると響の答案用紙に音符が付いているのをハミィが発見。それと同時に現れた
トリオも発見して嫌なハモりかたをする。バスドラは命令通りヒーリングチェストを
奪おうとネガトーンを作り始めるが、作る材料は‥もちろん響の答案用紙から!
そして邪悪に染まった音符は、響から紙ごと離れようと激しく暴れ始めた。
響はネガトーンを作らせないという気持ちよりも、答案用紙を他人に見られたく
ないという恥ずかしさが率先し、奪われまいと必死に抵抗するが、奮闘むなしく
音符と紙は響の手から逃げ出してしまった。そして出来上がったテストネガトーンを
見て、響達はみんなを笑顔にしてくれたヒーリングチェストを絶対に渡すわけには
いかない!と奮起し、キュアメロティ・キュアリズム・キュアビートへと変身した。
絶対に見られたくない!
※クイズ!スイートプリキュア
3人揃ってプリキュアに変身し、さぁネガトーンを倒すぞ・・と思ったら
テストネガトーンはマイクを持ち、プリキュア達はいつの間にか準備してあった
クイズの回答台に座らされていた。そしてネガトーンは「ネガトーンテスト!」と叫び
次の問題に答えよ!と何故か問題を出してきた。今までに無い変な喋り方を
するネガトーンにビートは驚き、テストと聞いて気が沈むメロディ、テストというよりもこれは
クイズではないのかと冷静に突っ込むリズム。そんな三者三様のリアクションはさておき
早速リズムに向けて「白は英語で?」と質問するネガトーン。言われたリズムはすぐに
早押しボタンを鳴らして「White!」と即答、頭の良さを魅せつけた。続けてクイズは
ビートに移り「青は英語で?」と質問。ビートも迷うことなくピンポンを押して
「Blue!」と答え、知力の高い2人はそれぞれ1ポイントを獲得した。
ネガトーンのクイズを真面目に答えるプリキュア達
得意の戦闘が何故かテストに変わり、気が沈むメロディ。
※回りくどい攻撃
その光景を離れて見ていたトリオ達。あのネガトーンは一体何をやっているのかと
冷ややかな目・・ ネガトーンはそんな事も気にせず次々とクイズを出す。リズム・
ビートとくれば勿論今度はメロディ。「ピンクは日本語で?」と言われ、メロディも
直ぐにピンポンを押して「Pink!」と答えるが‥ひっかけ問題に掛かったメロディは
不正解となってしまった。間違ったメロディはネガトーンからバツの形をした攻撃を
喰らい、激しく飛ばされてしまう。そう、テストネガトーンの攻撃とは、質問した
相手が間違ったのを見計らい罰を食らわせるという、何とも回りくどい攻撃・・
それをやっと理解したファルセットに、面倒くさい奴だと呆れるバスドラ、というかそもそも
バスドラが作り出したのだろう、と突っ込むバリトンであった。
不正解には容赦無い攻撃
※弱い所を攻める
ようやく趣旨が分かったプリキュア達だが、ネガトーンは間髪入れずに先程の答えを
リズムに求めだす。勿論リズムは迷うこと無く「桃色!」と答え、知力の高さを存分に
魅せつけた。続けて順番通りにビートへ質問しようとしたテストネガトーンだが
流石にしびれを切らしたバスドラから、メロディに問題を集中させろと命令を受ける。
そう言われた以上はクイズを頑張るしか無いメロディ。ハミィもヒーリングチェストを
回答台代わりにして、メロディにエールを送る。そして「100は英語で?」と
質問されたメロディだが、やっぱり◯◯なので散々悩んでも答えは出ず、分からない
と叫ぶ始末。当然これは回答放棄なので、またもや攻撃を喰らってしまうメロディ。
だがネガトーンは容赦なく「1000は?」「1万は?」「1億は?」と質問を浴びせ続ける。
メロディが倒されても助けず、回答に集中する2人(酷いw)
質問に悩むメロディ(かわいい)
※メロディなりの答え
当然、英語の100が分からないのだから、それ以上はもっと分からないと叫ぶメロディ。
これで3問不正解なので、ネガトーンは3発の罰を発射し、メロディは無様なまでに飛ば
されてしまう。それを見たバスドラは、メロディを小馬鹿にして嘲笑うのであった。
メロディは必死で立ち上がりながら、分からないものは分からないと素直に認める。
しかし自分を励ましてくれた皆を裏切りたくはないし、皆を笑顔にできるように
次こそ頑張って絶対に答えてみせる、それこそが今の自分の「答え」だと主張する。
それを聞いたバスドラは、そんなものが答えになるものかと罵倒する。だがハミィの
持っていたヒーリングチェストから眩しい光が漏れたかと思うと、中に居たクレッシェンドトーンは
「分からない事は誰にだってあります。でもだからこそ分かろうと努力する
その心が大切なのです。キュアメロディ、貴方の答えは私にとっては花丸です!」
と、メロディの素直な心を褒め称えるのであった。
メロディの頑張りを認めてくれたクレッシェンドトーン
※底知れぬクレッシェンドトーンの力
クレッシェンドトーンの優しさにメロディが感動していると、クレッシェンドトーンは自分の
力を貸す約束をし、チェストの鍵盤をなぞるようメロディに促す。言われた通り
鍵盤をサッとなぞると、中から黄金色の翼を持ったクレッシェンドトーンが飛び出してきた。
それと同時に七色の鍵盤が現れ、メロディがそれに乗るとグングン加速し、その勢いは
止まらない。そのままメロディがクロスチョップのポーズを取ると、その勢いを更に
倍加させるように、なんとクレッシェンドトーンはメロディを大きく包み込んだ。
包み込まれたメロディのスピードは想像を絶する速さに到達し、そのまま
ネガトーンに直撃!・・と思われたが、ここでクレッシェンドトーンがすっぽりと抜けてしまい
その影響でメロディも失速。決まるかに見えた超技は残念ながら不発に終わった。
クレッシェンドトーンの力を借りたメロディだったが・・
残念ながら失敗に終わってしまった
※シンキングタイム
メロディの技が不発に終わったのを見計らい、トリオ達は今こそチェストを奪う
アタックチャンスだと鼻息荒く意気込む。しかしここでリズムが立ちはだかり
チェストが欲しいなら自分達の出す問題に答えてもらうと提案。今までの立場を
逆転させたリズムとビートだが、当然トリオはその話を嫌がる。しかし質問されっ
ぱなしは不公平だとリズムが怒ると、トリオ達はどこからかメガネを取り出して
クイズを受ける気満々に変わるのであった。それを見たリズムはメロディを呼び寄せ
急に3人がカメラ目線になったかと思うと
「それじゃあ・・プリキュアクイズ!テレビの前のみんなも一緒に考えてみてね♡」
と、メタい発言を堂々とやってのけるのであった。
アタックチャンス後の問題が大事です
カメラ目線でメタ発言するプリキュア達
※知の女神キュアリズム
プリキュア達が出した問題は次の通り
「今から出てくる、この技の名前は、なーんだ?」
そう言いながらそれぞれの武器を手にしたプリキュア達を見て
バスドラ「ミラクルベルティエ!」
バリトン「ファンタスティックベルティエ!」
ファルセット「ラブギターロッド!」
と、3人素早く即答したトリオ。しかしここでキュアリズムは
「答え合わせ」と称して、油断していたトリオに大技を仕掛けるという
恐ろしい策略に打って出るのであった・・(頭良すぎ)
可愛い笑顔でとんでもない事をやってのけるキュアリズム
※メロディの恥ずかしいアレ
そしてビートは「ハートフルビートロック」を発射し、メロディとリズムは
「ミュージックロンド」をトリオ達に向けて発射。完全に不意をつかれたトリオ
であったが、衝突寸前で逃亡に成功。逆に残されたネガトーンはその全てを喰らうハメに
そのまま3人が三拍子を取るとネガトーンは大爆発を起こし浄化に成功、ネガトーンは
元の答案用紙に戻った・・のだが、やっぱり見られたくないメロディはその紙を
刹那の速さで取り返す。そしてハミィが音符浄化アクションを起こすと、メロディは
元に戻った音符を、恥ずかしがりながらミリーに手渡して収納するのであった。
ハミィがミリーの中を覗きこむと、もうすぐ幸せのメロディが完成しそうな程に
音符が溜まってきたと、久しぶりに喜ぶのであった(11回目)
音符はいいけど点数は見られたくない乙女心
※to be continued‥
ちなみにプリキュア達の出した問題だが、「武器名」ではなく「技」を聞いたの
だから、トリオの答えは全員間違っていた事になる。それをリズムがトリオに
告げると、次こそは答えてやるとボケるバスドラ。ファルセットがそれを
突っ込むと、今度こそチェスト奪うと捨て台詞を残しながら、トリオは猛ダッシュで
その場から逃げ去ったのであった。そして戦闘は終わり、夕方の河川敷でチェストを
手にする響。折角クレッシェンドトーンが力を貸してくれたというのに不発に終わってしまい
彼女の想いに答えられなかったと落ち込む響。するとハミィは次を頑張ればよいと
慰め、エレンも奏も次こそ頑張ろうとエールを送る。それを聞いた響は元気を取り
戻し、次こそ絶対クレッシェンドトーンの力に答えてみせると意気込み、手を上げるのであった
おおーっ!
※あとがき Ⅰ
文字数が12000を超えたというのもあるのですが、更新が遅れて申し訳ありません。
それもこの「クイズ回」はスイートプリキュア全話の中で飛び抜けて面白い回であり
全て余さず書こうと思ったら、ここまで時間が掛かってしまいました・・
なんにせよこの30話を見返した時、底抜けに明るくて弾けているという印象が
残ります。そしてボケとツッコミの応酬・・テストをクレッシェンドトーンにどうにかして
貰おうと画策する響・テストに全く関係のない話する和音・魔境の森での出来事を
忘れたメフィスト・撃沈した響にトドメに一言を刺すエレン・屋上で堂々とイチャイチャ
する響奏・そしてエレンの親父ギャグなど・・いやぁもう全部は書ききれません!
凄いですね、面白さの密度が半端じゃ無いです。30分があっという間に過ぎます。
前回のモアイ回は「変な意味」で面白い回でしたが、この30話は純粋に一つの作品
として作られた脚本が面白く、際立っています。勿論29話のモアイ回があった
からこそ、この30話がスイートプリキュア中で光り輝いたという点もありますがね。
面白さに隠れてはいるが、物語の上では重要な回でもある。
※ あとがき Ⅱ
勿論クイズ回だけあって、一番の見所は通常戦闘ではなく、クイズに答えるという
珍妙な所でしょう。リズムとビートは頭の良さを活かして、出される問題を迷う
こと無く即答しますが、メロディだけは何も答えられず、次々と攻撃を喰らうハメに
それでも立ち上がって、皆のために次こそは頑張ると意気込むメロディを見て
クレッシェンドトーンは遂に力を貸す決意をしてくれます。しかしその力が余りにも
強大すぎて、メロディはそれに耐える事が出来ず、技は不発に終わってしまいました
そんないい所無しのメロディを見て、リズムは「敵にクイズを出すフリをして
大技を当てる」という大胆不敵な作戦を思いつき、それは見事に成功します。
力ではメロディに一歩下がるリズムですが、知力では3人の中で群を抜いていますね
それにして視聴者のみんなもクイズを考えようとか、結構際どいメタな発言ですが
トリオの「アタックのチャンス」というのも、長寿クイズ番組「アタック25」を
意識したものでありますから、敵味方ともに変な発言をする回でありましたw
ちなみにアタック25ではプリキュア関連の問題がたまに出ます。
なんてことを描いてたら文字数が13,000を超えてしまいましたw
それでは31話で~ ノシ