スイートプリキュア♪感想記

2014年8月からBS11で再放送されていたスイートプリキュア♪の感想です  

スイートプリキュア 第21話

2014年12月20日に放送された、スイートプリキュア21話の感想です

 

↓続きからどうぞ

 

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※悪の舞台

 

冒頭は伝説の楽譜を眺め続けるメフィストから。前回、ハミィを騙して奪い取った

フェアリートーンから音符を取り出し、既に楽譜へ付着させていたのだ。それにより

完成に近づいた楽譜を見て、メフィストは高笑いし、上出来だと満足する。

 

後はセイレーンが不幸のメロディを歌えば、伝説の楽譜に不幸のメロディが

染みこんで、暫くの間は人々を苦しめる事が出来る。とメフィストが喜ぶと

セイレーンは笑顔で身体をくねらせ、歌うのが待ちきれないと猫なで声で語る。

 

そしてセイレーンは、不幸のメロディを歌うに相応しい最高の舞台を所望すると

メフィストは頷き、トリオザマイナーを召喚する。直ぐさま飛んできたトリオに

対し、メフィストはセイレーンの言う通り最高の舞台をセッティングするのだと命令。

 

そして、メフィストは自分のヒゲを少し抜き、それに息を吹きかける。すると

赤いヒゲを蓄えたドワーフの様な手下が次々と産み出され、彼らと一緒に

舞台を建設するようにメフィストが指示すると、トリオは直ぐに命令通り動き出した。

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 かしこまり~♪

 

 

メフィストの悲願

 

そして雨雲に覆われた加音町にドワーフ達は現れ、街の人達は驚いて逃げ惑う。

ドワーフ達は時計塔の前で一列に並び、何やら怪しげな呪文を唱え始めると

なんとそこから不気味なキノコが生え出した。キノコは次々と枝分かれしていき

 

見る見るうちに巨大化していく。その光景を見た響と奏は大いに驚き、困惑して

いると後ろから音吉さんが登場し、遂に史上最悪のコンサートが始まってしまうと

冷静に、しかし真剣な眼差しで語りかける。その様子をマイナーランドから

 

監視しているメフィストは、遂に不幸のメロディで人々を悲しみのどん底に

突き落とせると、自分の悲願が達成される事を心から喜び、大笑いするのであった。

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 手を小刻みに震わせて興奮するメフィスト

 

 

※ハミィの決心

 

所変わって今度はメイジャーランドのアフロディテが、ハミィと通信で会話中。

今まで苦労して集めた音符を、敵に奪われてしまった事にアフロディテは落胆

してしまう。だが前回、卑劣な罠で騙されてショックを受けていたはずのハミィは

 

元気いっぱいに大丈夫だと語り、尚且つセイレーンを信じていると強調する。

アフロディテからすれば、この絶望的な状況で、一体何を根拠にそこまで自信満々なのか

理解しがたいが、ハミィの真剣な眼差しを見て、ひとまずその言葉を信じる事にする。

 

その思いを必ずセイレーンに届けなさいとアフロディテが伝えると、ハミィは元気よく

路地裏から飛び出して行った。ハミィの姿を見つけた響と奏は追いかけようとするが

まだ通信を切っていなかったアフロディテが、2人に声を掛けて呼び寄せる。

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絶望的な状況だが、ハミィを信じる事にしたアフロディテ

 

 

※初対面

 

話には聞いていたが、アフロディテと対面するのは初めての2人。その綺麗な姿に

2人は思わず顔を赤らめて見とれてしまう。そして初対面に緊張した響と奏は

カチコチになりながらもアフロディテに対して一礼した。アフロディテが2人の

 

活躍を鏡を通して良く見ていると語ると、まだ緊張の解けない2人はその言葉に

萎縮しつつも感謝し、何度も礼をする。アフロディテは2人の頑張りを評価するも

現状は急激に悪い方向へ進んでいると話す。こうなってしまった以上はハミィと

 

セイレーンの友情を信じるしかなく、ハミィがセイレーンを信じ続ければセイレーンも

必ず元の心を取り戻すだろうと語るアフロディテ。しかしここまで酷い目に合わされてきた

2人にとっては、「セイレーンを信じる」など到底受け入れがたい考えであった。

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アフロディテの美しさに見惚れる2人

 

 

※我が身に置き換える

 

アフロディテは2人の疑問に対し

暫く間を置いた後 1つの問いを2人にぶつける。

 

「貴方達ならどうすする? 

 もし2人のどちらかが

 悪の道に進んでしまったら・・・

 貴方達はー 信じることを辞める?」

 

その問いを聞いた響と奏は、迷うこと無く『辞めません』とハモって即答する。

その答えを聞いてアフロディテは笑顔になり、ハミィも同じ気持ちだと話し

信じ続けていれば、遠くに離れていても思いは届くのが親友なのだから-と語った。

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自分達に置き換える事で、ハミィの気持ちを理解した2人

 

 

※ハミィの栄養源

 

その頃、森の中に走っていったハミィは、草むらの中に隠してあった箱を取り出す。

中にはカップケーキが5つ入っており、それを1つずつ食べ始めた。ケーキを

食べる毎に、前回(嘘ではあったが)セイレーンが語ってくれた事を思い返すハミィ

 

差し入れの食料を喜んでくれたセイレーン

照れながら仲間になりたいと言ってくれたセイレーン

思い出の歌を、久しぶりに歌ってくれたセイレーン・・・

 

そして最後のカップケーキを食べ終わったハミィは「セイレーン‥」とつぶやき

深呼吸をする。その頃マイナーランドで、不幸のメロディの為に発声練習を

していたセイレーンは、歌うのが待ち遠しくてしょうがない様子であった。

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ハミィにとってカップケーキは元気の源

 

 

※フェアリートーン達の説得

 

続けてセイレーンはハミィに思いを巡らし、自分にあれだけ騙されたのだから

今頃寝込んでいるのだろうと笑みを浮かべる。すると虫かごに捕らえられている

フェアリートーンの1つであるシリーが、ハミィは今頃、歌っていると反論する。

 

なぜハミィが歌うのか意味が分からないセイレーンに、今度はラリーが、ハミィが

歌うのはセイレーンの為だと語る。フェアリートーン達の言う通り確かにケーキを食べ終えた

ハミィは空に向けて大声で歌を歌っていた。その言葉を聞いてセイレーンが黙っていると

 

今度はソリーが、セイレーンも本当はハミィの事が大好きだろう?と問いかける。

するとセイレーンは含み笑いしながら、自分の心を動かそうなど無駄な行為だし

なにより自分はハミィの事が一番大嫌いで、思い出す事など何も無いと吐き捨てる。

 

そのままセイレーンは通りすがりに、フェアリートーン達の入っている虫かごに

尻尾を叩きつけ、その場を後にする。その様子を離れて監視していたメフィスト

ハミィの事に全く心を動かさなくなったセイレーンを見て、1人満足していた。

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フェアリートーンの言葉に全く耳を貸さないセイレーン

 

 

※バスドラの苦言

 

 しかしそのメフィストに対し、バスドラが苦言を呈す。セイレーンは今まで何度も

ハミィに心を動かされてきた、それだけハミィがセイレーンを信じる心は非常に危険

だと語るバスドラ。納得したメフィストは、ならばコイツの出番と言いながら指を弾く。

 

それは何度もセイレーンに、悪のノイズを叩きこんできた洗脳装置・・・それを見た

バスドラは、自分の意見を聞いてくれたメフィストに再度、忠誠を誓うのであった。

 

そして加音町に現れた、巨大なキノコを使った特設ステージは遂に完成してしまった。

不幸のメロディの演奏に用意された邪悪な音楽隊、建設に携わったドワーフ達。

枝分かれしたキノコの一番上の傘、そこにメフィスト・セイレーン・トリオザマイナーが町を見下ろす。

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遂に舞台が整ってしまった

 

 

※最悪のステージ

 

町のど真ん中に現れた恐ろしい舞台を見て、加音町の人々はみな恐怖に怯える。

するとバスドラが口火を切り「皆さんようこそ不幸のメロディのコンサートへ・・」

と語り、両脇に居たバリトンとファルセットがその下に覆われていた黒幕を外す。

 

そこには伝説の楽譜があり、その光景を見て大喜びするドワーフ達。下から見ていた

響と奏は、楽譜には不幸のメロディではなく、幸せのメロディが書かれるはずなのにと憤る

そしてこの様子を、メイジャーランドから不安の表情で見つめるアフロディテ

 

そして大喜びするドワーフ達から放たれた、不幸の音波に町の人達は泣き叫び

その場から一斉に逃げ出した。だが同じ場所に居た音吉さんは耐性があるのか

不幸の音波を浴びても、いつも通り「ズレとる」と語るだけで影響は無さそうだ。

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 ステージの構成は頂上が幹部達・2番目がセイレーン・3番目が音楽隊・一番下は観客のドワーフ

 

 

メフィストの脅迫

 

 この状況に我慢ならない響と奏は、プリキュアに変身しようとキュアモジューレを取り出す。

しかし高所からメフィストはそれを静止し、アレを見ろ!と2人の視線を誘導する。

メフィストが指を差した時計塔の真上には、なんといつの間にか捕らえられていた

 

ハミィと、その下には虫かごに入ったままのフェアリートーン達が居た。ハミィは

以前、偽ミューズの時にやられた赤い五線譜で拘束されており、尚且つ両耳には

先程、メフィストが取り出した悪のノイズを叩きつける洗脳装置が付いているではないか。

 

響と奏が予想外の自体に驚いていると、メフィストは2人に対して、もしプリキュアに

変身しようとするならば、ハミィを悪のノイズに染めてセイレーンの様にしてやると脅迫する。

このまま世界が悲しみに包まれるのを黙るしかないのかと、響は強い口調で憤る。

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 脅迫の材料にされてしまったハミィ

 

 

※疑われたセイレーン

 

 だがハミィを脅迫の材料に利用するという作戦は、セイレーンは全く知らなかった。

それをメフィストに問うと、あれで最早プリキュア達は手出し出来まいと語り、続けて

お前もな・・と視線をセイレーンに向けるメフィスト。もしもセイレーンが悪の心を忘れたら

 

代わりにハミィを洗脳して、不幸のメロディの歌姫に変える。つまりここにきて

セイレーンが絶対に裏切れないようにする為の、2つの意味を持った脅迫であったのだ。

メフィストは、今の言葉が聞こえたか!とハミィに尋ねると、目を閉じていたハミィは

 

目を見開き、大きなあくびをして「何か言ったかニャ?」と、ここに来てまで全く

緊張感の無い返事をするハミィ。流石にこの態度にはメフィストもトリオも一様に

ズッコケて、「寝てたんか~~い♪」とハモるトリオザマイナーであった。

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 ここでハモるトリオも緊張感が無いw

 

 

※セイレーンのために

 

自分を疑うメフィストにセイレーンは、心配する必要はなく、自分に迷いは全く

無いと語り、そのまま楽譜の前に降り立つ。その力強い言葉に、メフィスト

セイレーンを信用する事を決めた。そしてセイレーンはハミィに向かって、今更

 

この流れを止めようとしても無駄だと、冷たい口調で話す。ハミィはそれを聞いて

少し沈黙した後、ハミィはセイレーンの友達だから、セイレーンの事は邪魔しない

と、このような状況でもセイレーンを気遣うハミィ。しかし不幸のメロディが

 

歌われる一歩手前だと言うのに、何を言い出すのかと驚きを隠せない奏であった。

ハミィの素っ頓狂な返事にクスクスと笑うセイレーン、しかしその時、自分の中に

ある何かが、大きな鼓動となり、そのことに酷く狼狽えるセイレーンであった。

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ドックン 謎の鼓動がセイレーンを襲う

 

 

※世界が悲しみに突き落とされても

 

更にハミィは、自分の状況を気にする事は無いと、どこまでセイレーンを気遣う。

セイレーンは自分の中に湧いた変な感情を否定しつつ、ハミィの天然ボケをなじり

1つの大きな疑問をぶつける。それは今から自分が、不幸のメロディを歌えば

 

世界は悲しみのどん底に突き落とされる、それでも良いと言うのか?とセイレーンが

問いかけると、ハミィは迷わず「それでもいいニャ!」と即答する。そしてこの

世界が悲しみのズンドコに突き落とされても、きっとセイレーンはハミィと一緒に

 

泣いてくれるから、だから大丈夫だと、清々しく満面の笑みで言い切ったハミィ。

何もかも自分を信じてくれるハミィの答えに驚くセイレーン。そしてそんな2匹の

微笑ましくも切ないやり取りを見つめる響・奏・音吉・アフロディテたちであった。

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悲しい時は、一緒に悲しもう。

 

 

※純粋無垢な心からの叫び

 

だから世界が悲しみに突き落とされても大丈夫だと、凄まじい主張をするハミィに

セイレーンは、ハミィがここまで天然ボケだった事に呆れながらも心は大きく動揺する。

するとハミィは「天然ボケでごめんニャ」と返し、その目にはうっすらと涙が・・・

 

そしてハミィは泣きながら絶叫する

「何があってもハミィとセイレーンは友達ニャ! ずっと、ずーーっと友達ニャ!!」

 

それを聞いたセイレーンはハミィの嘘偽りない、純粋な心に呆然としてしまう。

その時、ハミィは急に口を大きく開き、昔コンテストで歌った、課題の楽曲を歌い始める。

力強く透き通ったその綺麗な歌声は、眺めていた響と奏の心を大きく震わせる。

 

そしてその歌の影響を一番受けていたセイレーンは、目を見開き口を開けながら

立ちすくみ、その頭の中では、今までの出来事が次々と浮かび上がってきた。

 

自分が仲間になりたいと嘘をついたら、ハミィは大喜びで抱きついて来た事ー

ハミィにせがまれて歌ったら、ハミィも一緒に歌い始めた事ー

そして一番遠い記憶‥小さい頃にハミィと一緒にピアノの前で歌ってた事を・・・

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 いつも笑顔のハミィが、セイレーン為に涙を流した。

 

 

 ※セイレーンに残された良心

 

ハミィが懐かしい課題の楽曲を歌い終えると、吹き付ける風と共に、ポツリポツリと

雨が振り出し始め、セイレーンの頬を伝う。すると今まで何も言わず黙って見ていた

メフィストは、「友達ごっこはそれまでだ」と語り、隣にいる邪悪な音楽隊に

 

不幸のメロディを演奏するよう手を挙げはじめた。それを見て響が「辞めて!」と

悲痛な顔で絶叫すると、後ろに居た音吉さんは「信じるんじゃ、奇跡は必ず起きる」

と興奮する響をなだめる。セイレーンは言われた通り、楽譜の前に歩を進めると

 

メフィストは不幸のメロディの演奏を命令する。そしてドワーフの指揮者が

今まさに指揮棒を振ろうとしたその瞬間、セイレーンは口を開けて歌うと思ったら

なんと声を詰まらせて、全く歌えなくなってしまった・・

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土壇場で不幸のメロディが歌えなくなってしまったセイレーン

 

 

※鼓動と衝動

 

 セイレーンの心変わりを予見していたのか、メフィストは恐ろしく低い声で

「お前を信じなくて良かったよ・・」とつぶやく。そして両手を構えて一斉に指を

鳴らすと、ハミィの耳に悪のノイズが流れ始め、ハミィはその音に苦しみだした。

 

響と奏がハミィを心配している間にも、セイレーンにまた謎の鼓動が脈打ち始める。

メフィストははノイズを叩き込みながらハミィに、友情・愛情・信じる心はまやかしで、全ての

幸福を消し去り、世界を不幸のメロディに包むのがお前の使命なのだ!と洗脳を始める。

 

するとメフィストの言葉が終わると同時に、なんとセイレーンは楽譜に付着してあった

音符をバラ撒いてしまった!これはセイレーンの意図した行動ではなく、気がつくと

勝手に手が動いてしまったようだ。思わぬセイレーンの裏切りにメフィストは怒り

 

飛び散った音符を逃すまいと飛び上がり、邪悪なエネルギーを放出する。すると

逃げていた音符は時計塔に叩きつけられ、全て邪悪な音符へと変質し始めた。

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 楽譜に付いていた音符をいきなりバラ撒いたセイレーン

 

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ボスだけあって桁違いのエネルギーを放出するメフィスト

 

 

※脱出成功

 

その邪悪な音符のエネルギーによって産み出された禍々しい大鳥が時計塔の

上に現れると、ハミィは恐怖から一気に飛び降り始めた。するとハミィが飛び降りた

衝撃で、下に居たフェアリートーン達の虫カゴが破壊されて偶然にも脱出に成功。

 

フェアリートーン達はそのままハミィを拘束していた五線譜に付着し、それぞれの

音階を鳴らすと結界が消滅。更にハミィが落下する勢いで、耳に付着していた洗脳

装置もスポンと外れて、遂にハミィもフェアリートーン達も無事に響と奏の元に帰った。

 

だが禍々しい大鳥が時計塔を包むと、とてつもなく大きい時計塔のネガトーンが登場

響と奏はそれに怯まず、ハミィを苦しめて、世界を不幸のどん底に突き落とそうと

するメフィスト達に怒り、絶対許せないとハモってキュアメロティ・キュアリズムへと変身した。

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 偶然が重なり、脱出に成功。

 

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フェアリートーンが戻ってようやく変身が可能に

 

 

 ※襲いかかる不幸

 

大柄な時計塔のネガトーンは、肩に付いている屋根小屋の中から弓矢を連射する。

メロディとリズムは飛んでくる矢を交わしつつ、叩き潰しながらネガトーンへと接近し

パンチを喰らわせる。しかしネガトーンには全くダメージにならず、逆にパンチで反撃され

 

地面に叩きのめされるメロディとリズム。それと同時にキュアミューズが雨の降る

中を急いで、屋根伝いに飛び回る。メフィストプリキュアの非力さを笑いながら

楽譜から離れようとしているセイレーンを呼び止める。そしてメフィストが指を

 

鳴らすと、洗脳装置がハミィの前に7つも現れ、ハミィの耳を塞ごうと襲いかかる。

セイレーンがハミィを心配していると、逃げ回っていたハミィは水溜りに足を取られ

その場に倒れこんでしまった。ハミィの苦況を見てまたもや鼓動が鳴り出すセイレーン。

 

ハミィはなんとか耳を手で塞いで、洗脳装置の侵入を防いでいるが、目を開けると

そこには、気持ち悪い笑みを浮かべたトリオザマイナーが立っていた・・・

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敵の圧倒的な攻撃力により窮地に陥ったメロティとリズム

 

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ハミィもトリオに追い詰められ、絶体絶命に・・!

 

 

※絶望の果てに起きた奇跡

 

そしてバスドラがゆっくりと、ハミィを捕まえる為に魔の手を伸ばし始めると

その光景に堪えられなくなったセイレーンは、遂に心の底にある本音を絶叫する。

 

「やめて!もうこれ以上ハミィを悲しませないで!!」

 

ハミィの為に、涙を流しセイレーンが叫ぶと、奇跡は起きた。

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今まで数々の人間に化けて、人々を騙してきたセイレーンの首飾りが

 あちこちから光り輝き出し、遂には青白いその光が、首飾りを吹き飛ばす。

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そこから放たれた強烈な閃光は、敵も味方も目を伏せて直視できない。

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その光の中心に居るセイレーンは見たこともない人間に姿を変え

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一瞬にして、バスドラの手に捕らえられたハミィを取り返したのであった・・・

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※舞い降りた青き天使

 

目の前で起きた信じられない奇跡を、やや驚いた感じで眺めているキュアミューズ

楽譜の前に再び降り立ったのは、もはや今までのセイレーンでは無かった。

紫色の髪の毛に、金色の瞳。青と白で彩られた服装には華やかなフリルのスカート

 

そして青いロングブーツを履いたその姿は、間違いなくプリキュアそのものである。

助けられたハミィは、目を輝かせ笑顔でセイレーンに感謝すると、無意識に動いて

いたセイレーンは我に返り、手元からハミィをポロリと落としてしまう。

 

この奇跡をメフィストもメロディ・リズムも、何が起こったのか分からず呆然とする。

だがセイレーンは自分の目線の高さと、変身した姿を見て困惑し、ハミィを置いてその場

から逃げ去ってしまった。メフィストは今の内に2人を倒すよう、ネガトーンに指令を出す。

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セイレーンがプリキュアになるとは誰が予想しただろうか。

 

 

キュアミューズの尋問

 

 セイレーンは屋根に登り、逃げようとすると背後からキュアミューズの通訳である

ドドリーが引き留め、何処に行くのか、ハミィを放っておくのかと尋ね出した。

セイレーンは「ハミィなんかどうなっても良い」など強がりを見せるが それならば

 

なぜハミィを助けたのかと問い詰めるドドリー。 「分からないわよそんな事!」

そうセイレーンは叫ぶが、ドドリーは本当は分かっているはずだ、そしてあれを見ろ

と目線をネガトーンの方へ誘導する。ネガトーンに苦戦しているメロディ・リズムを

 

見ながらメフィストは、2人を弱虫と罵り、泣いて逃げ出すなら今のうちだと挑発

する。メロディは手に拳を作り立ち上がって、プリキュアは絶対に逃げたりしないと

宣言。世界を幸せにするまで、絶対に諦めないのだと力強く2人はハモった。

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なぜかセイレーンに必死で語りかけるミューズ (ドドリー)

 

キュアミューズの力説

 

そんな諦めない2人の姿を見せて、ドドリーはセイレーンに強く語りかける。

 

プリキュアはどんなに苦しい時でも、自分の気持ちから逃げたりはしない

セイレーンはハミィを助けたいと心から願ったのでプリキュアに変身した。

ならばその気持を信じて、正義のプリキュアとして戦う運命なのだ!

 

そう言われるとセイレーンは落ち着いて、自分の姿をまじまじと眺めるのであった。

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ミューズ(ドドリー)がセイレーンに訴えかける理由は・・? 

 

※大逆転

 

そしてメフィストがネガトーンに指令をだすと、ネガトーンは強烈なパンチを

2人に向けて振りかざす。だが2人はそれを回避し、急上昇してネガトーンの

顔でもある時計の前に登りつめた。そこから息の合ったコンビネーションで

 

メロディがミラクルベルティエを取り出し、リズムがファンタスティックベルティエを取り出す。

そのまま素早くベルティエを時計に向け、高濃度のエネルギーを一斉に放出すると

見事命中し、遂に時計塔ネガトーンに大きなダメージを与える事に成功した。

 

そこから2人は間髪入れずに、自分のベルティエを分離させ、メロディはミラクル

ハートアルペジオを発射し、リズムはファンタスティックピアチェーレを発射。

直撃したのを見計らい、2人が三拍子を取ると時計塔のネガトーンは大爆発を起こし

 

遂にメフィストが作り上げた、脅威のネガトーンを浄化することが出来た。

そしてハミィが音符浄化のアクションを起こすと、不浄の音符が全て浄化され

前回より大量の音符をフェアリートーン達が総出で回収、ハミィは大喜びした。

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2人のハーモニーパワーで強敵を撃破

 

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ニャッハイ!

 

 

※平和を取り戻す

 

 不幸のメロディまであと一歩だったのに、全て台無しになってしまったメフィスト

だが伝説の楽譜は自分の手元にあると強がり、次こそは倒して音符を取り返して

やるのだと小悪党並みの捨て台詞を吐いて、メフィストは逃げ出してしまった。

 

するとその場にあった巨大なキノコは姿を消し、加音町そして世界の危機を

間一髪の所で防いだメロディとリズムは大いに喜び、お互いを抱きしめるのであった

 

ハミィはその様子を笑顔で眺めていたが、ふとセイレーンはどこへ言ってしまった

のかと思い、セイレーンを呼ぶハミィ。しかしその言葉は虚しく響き渡り、代わりに

2人とハミィの様子を上から真剣な顔で見つめ続けるキュアミューズの姿が・・

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メロディとリズムの熱い抱擁(友情です)

 

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ハミィもフェアリートーンも大喜び(メロディの踵が上がっているのは何故・・)

 

 

※見つからない答え

 

その頃、降りしきる雨の中を1人で駆けまわるセイレーン。

だが力尽きたのか、その場に立ち止まり、プリキュアの姿を解除して

セイレーンではなくエレンに変わった。エレンは振り続ける雨雲に顔を向け

 

息を荒く しかし か細い声でこう呟くのであった

「私が・・・プリキュア?」

 

なぜハミィを助けたいと思ったらプリキュアに変身してしまったのか

なぜキュアミューズは私にプリキュアとして戦うように求めたのか

私はいったいこれからどうすればいいのか

 

エレンの頭の中は、まだ混乱し続けていたー

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どうしてこうなったのか未だに分からないエレン 

 

 

※あとがき

 

遂にセイレーンがプリキュアに変身しました。

この話はスイートプリキュアにおける中盤の大きな転換点でもあります。

前回、セイレーンを信じるあまりフェアリートーンを差し出してしまったハミィ

 

フェアリートーンがいなければプリキュアも変身できませんし、中にあった大事な

音符も敵に奪われてしまいました。その結果メフィストは伝説の楽譜に音符を

付着させ、不幸のメロディをセイレーンが歌って染みこませるという究極の作戦が

 

正に実行されかけます。このような危機的状況でもハミィはセイレーンを信じるのを

辞めず、もはやアフロディテプリキュアも、ハミィの信念に賭けるしか術が無い

状況に陥る。そしてメフィストに捕まったハミィは、セイレーンが不幸のメロディを

 

歌うと言っても、セイレーンの邪魔はしたくないと気遣い、セイレーンへの信頼は

微動だにしません。そのままハミィが、課題の楽曲を歌うと、遠い昔の発表会を

思い出したセイレーンはその瞬間から何かが変わり、心の鼓動が止まらなくなりました。

 

セイレーンは、良心の呵責に苛まれたのか、不幸のメロディを歌えなくなってしまい

ます。それを見てハミィを新たな歌姫にしようと洗脳するメフィスト。それを見て

セイレーンはやっと気づいたのです、自分は所詮、不幸のメロディを歌う為だけに

 

利用されている存在で、その価値がなくなれば簡単に捨てられ、別の歌い手に

取って変わられるだけ。 リーダーだ、歌姫だと持て囃されつつも、音符を集めても

もっと集めろ!と急き立てられ、集めるのが遅いと、早く集めろ!と叱責されー

 

マイナーランドと関わる事が如何に無意味で、人生の浪費だったのかを悟った

セイレーン。そして自分が何度も騙し、冷たい態度で接してきたハミィが如何に

自分にとって心の支えであり、本当に自分を心から心配してくれる唯一の存在で

 

大事な親友なのを理解します。嘘まみれの自分が遂に、心の底から本音を絶叫すると

首飾りがその気持に呼応し、セイレーンはプリキュアへと変身、ハミィを救出します

しかし急に変化してしまった自分の姿にセイレーンは混乱し、その場から逃げ惑う。

 

追いかけてきたキュアミューズに、自分がプリキュアに変身してしまったのだと

言われて、ようやく何に変身したのかは理解するも、どうしてこんな事になったのか

全く分からず、雨の中をセイレーンはさまよい続ける・・・ 

 

それでは22話で~ ノシ