スイートプリキュア 第41話
2015年5月9日に放送された、スイートプリキュア41話の感想です。
↓続きからどうぞ
※余裕の無い日々
冒頭は「音楽会」と書かれた看板の陰で、ニヤけた顔で現れる奏の姿から。
彼女の視線の先には、響の父親(音楽の先生)から指導を受けている王子先輩が・・
奏は先輩の笑顔を見るや、壊れた機械の様に「王子先輩!」と連呼し続けるのであった
そんな興奮する奏を眺める響・エレン・アコだが、もはや手に負えないと分かっているのか
奏を放置して会話を進める。今日は折角の音楽会で、自分達も出来れば参加したいが
ノイズ復活という危機的な状況の中、そんな呑気な事はしていられないと落ち込む3人。
そして3人は興奮する奏に冷ややかな視線を向けると、正気に戻った奏は音楽会を
見ている余裕は無いと3人に語りかける。更に響達の頭を悩ませているのは、自分達の
手持ちの音符が、前回見つけた「1つ」しかないという厳しい現実であった。
王子先輩が絡むと理性が吹っ飛ぶ奏。
※Last nots
そんな事をアコがボヤいていると、音符はまた皆で集めればいいと励ますエレン。
更に今日は音楽会だから、音符が集まる可能性が高いと予想する響。それを聞いた
ハミィは「そうニャ!」と絶叫し、今日こそ一杯音符を集めて大逆転をするのだと主張。
するとアコは元気を取り戻し、4人揃って威勢よく「オオ~!」と声を揃えるのであった。
さて、所変わってマイナーランド。いきなり玉座の肘掛けを拳で叩くファルセットに
怯えるバスドラとバリトン。するとファルセットは伝説の楽譜を2人に魅せつけて
遂に、不幸のメロディ完成まで、音符があと「1つ」まで迫ったと大喜びする。
それを見た2人は驚き、残りの1つと言えば前回、ハミィが音楽室前で見つけて
紆余曲折ありつつも、フェアリートーンのファリーが持っていたのをバリトンは記憶していた。
いよいよ完成まであと音符1つ‥!
※ファリーを奪え!
ファルセットは2人にファリーごと奪うよう命令を下す。それが達成すれば不幸の
メロディが完成する上に、世界は不幸のどん底に突き落とされるのだと息を巻く
ファルセット。すると玉座の上に元・ピーちゃんことノイズが止まり、トリオに向けて
邪悪な音波を放射する。それを浴びた3人はその音に癒され、必ずや最後の音符を
集めて、ノイズを「完全復活」させてみせますと忠誠を誓うファルセット。そして
身を翻し、バスドラとバリトンに「さぁ行け!」と指令を与えると、2人は跪きながら
「かしこまり~」とハモり、早速ファリーの強奪を忠実に実行するのであった。
また未熟ながらも底知れぬ邪悪さを持つノイズ
※OP変更
本放送ではこの回から秋の映画の番宣は終わり、新しい通常OPに変化しました。
大きな点はミューズ加入により、黒ミューズの描写が無くなり、黄ミューズの姿へと
変更されています。更にマイナー側もメフィストが抜けてファルセットを筆頭とした
新しいトリオの姿へ。そしてエレンと一緒に出てくるアコの姿や、ビートとミューズが
七色の道で空に向かう場面なども追加されており、彩り鮮やかなOPに代わりました。
エレンとアコの楽しそうな姿
敵側も現在のストーリーに合わせています、後ろの鳥はノイズか?
ビートを見つめ、空へ向かうミューズ。
ここのビートはとても綺麗!
※音符の守護者
命令を受け、フライングノートを借りて加音町に降りて来たバスドラとバリトン。
しかし怪物の身体とはいえ、薄着の2人にとって晩秋の風は厳しく、余りの寒さに
思わず鼻水が出てしまう。しかし不幸のメロディ完成まで残りの音符が1つならば
ここは辛抱だと諭すバリトン。それを聞いたバスドラは元気を出して、最後の音符を
持っているファリーを必死に探し始めるのであった。すると、バスドラ達が通った
道の横でいつの間にか隠れていた響達。 敵側から残りの音符1つと聞いて、これは
いよいよ、絶対に奪われてはいけないと危機感を募らせる。しかしその大事な音符を
持っているのは、フェアリートーンの中でもお調子者のファリー・・4人がファリーの方を
一斉に向くと、葉っぱで踊っていたファリーは、思わず照れて顔を隠してしまう。
最後の音符を守らせるには些か頼りないファリー
※どん底
響はファリーに、中に入っている音符は世界の最後の希望であると忠告し、ハミィも
この音符が奪われてしまったら、世界は悲しみのズンドコ?に突き落とされてしまう
と真剣な表情で注意する。しかしファリーはズンドコという言葉だけに反応してしまい
なぜかハミィと一緒にズンドコ♪ズンドコと踊ってしまうのであった。そんなファリーの
お調子者っぷりをレリーは心配し、見かねたミリーは自分が最後の音符を預かると
ファリーを説得する。しかしファリーは自分は足が早く、ハイジャンプもできるので
何の心配もいらないと主張する。しかしジャンプと同時に道に出てしまったファリー。
それをどこから見ていたのか、聞いていたのか分からないが、先程去っていった筈の
バスドラ達は土煙を上げながら、物凄い勢いでファリーを捕まえに戻ってきた。
大ピンチだというのに緊張感に欠けるハミィとファリー
※響のヒラメキ
あれだけ大口を叩いてたファリーも、血相を変えて猛烈な勢いで迫ってくる
バスドラに驚いて、その場から一歩も動けない。しかし土壇場でなんとかハミィが
ファリーを救出し、あわや最後の音符を盗られる危機は回避された。逆にファリーを
捕まえ損ねたバスドラ達は戻ろうとするも、スピードに乗ったフライングノートを制御できず
そのまま樹に激突して倒れてしまう。ハミィは今がチャンスとばかりに、この場から
逃げるよう4人に指示を出し、響達もそれに従いバスドラ達から逃げ出した。
そして加音町の町中まで逃げてきた4人だが、敵側も必死に追いかけてくるのは
時間の問題で、どうしたら良いものかと考えこむ。すると響は自分の目の前にある
映画のポスターに注目して「いいことを思いついちゃった」と他の3人に告げる。
やたらと気合の入っている映画ポスター(一番左は奏‥?)
※元に戻りたい
その頃、響達が危惧した通り、バスドラ達は既に加音町の中まで移動していた。
そして靴を嗅ぎながら、俺様達の鼻の力を甘く見るなよと呟くバスドラ(誰の靴?)
だがバリトンは嗅覚がパワーアップしたのはいいが、鏡で自分の顔を見ながら
やはりこの怪物姿に慣れないのか、涙を流してこんな顔は嫌だと落ち込んでしまう。
それを見たバスドラは泣くなと慰めるが、2人を離れて見ていた子供たちから
怪物が泣いている~とからかわれてしまう。怒ったバスドラは見世物じゃないぞ!と
怒鳴るが、子供達は驚いて「バケモノ~!」と捨て台詞を残して逃げていった。
流石のバスドラも化け物呼ばわりされるのは堪えたのか、ショックを受けてバリトンと
一緒に落胆してしまう。すると、急に町内放送のアナウンスが2人に耳に飛び込んできた。
元の自分に戻りたくて涙するバリトン
※Scene 1
放送は「これから映画の撮影が始まります」というアナウンスから始まり、可愛い
妖精のファリーが、町のどこかにいる獣の様な悪者2人に追いかけられる内容・・と
拡声器を使って説明する響。更に町の皆さんも映画の登場人物となり、もしファリーを
見かけたら是非守ってほしいと叫ぶエレンと奏。その言葉に加音町の人達が呆気に
とられる間も無く、響は撮影のスタートを宣言し、どこからともなく現れたカチンコが
映画の開始を告げるのであった。それを離れた場所で聞いていたバスドラとバリトンは
映画という言葉に色めき立ち、遂に自分も主役になれるのかと勘違いしてしまうw
しかし目の前に現れた子供たちからバスドラは「悪者」と呼ばれてしまい、昔の
セイレーン並に「やっかましいわ!」と声を荒らげるバスドラであった。
映画の宣伝をするエレンと奏
※正義のヒーロー
不機嫌になったバスドラを更に煽るが如く、今度は目の前に奏太が登場して、以前
工作の授業で作った「太陽マン」なるキャラクターの仮面を装着。正義の味方に
なりきってバスドラ達の前に立ちふさがった。しかしバスドラ達は子供の遊びには
付き合ってられないと言った感じで呆れ顔‥すると奏太は胸元からファリー(偽物)を取り
出して、守って見せる!とバスドラ達に魅せつける。どう考えてもチープな偽物ファリー
だが、2人からは小さすぎて良く見えないのか、素直にそれが本物のファリーだと勘違い。
すると奏太は戦闘態勢に入り、油断していたバスドラ達は少し驚いてしまう。
しかし戦うかと思われた奏太は「スーパーダッシュ!」の掛け声と共に、何故か一緒に居た
アコの手を引っ張りながら、あっという間にその場から逃げ去るのであった。
奏太と同じ動きをするアコ(少し恥ずかしそう)
※遠投
何が何でもファリーが欲しいバスドラは、奏太に向かってあろうことかバリトンを投げつける。
しかし奏太は迫り来るバリトンを頭で交わすことに成功。逆にバリトンは電柱に顔面から
激突してしまう事態に。なんとか攻撃を回避した奏太だが、そうこうしている間に
バスドラから追いつかれてしまう。だが奏太はここで偽のファリーを投げ出し、バスドラが
それに喰い付いている間にそそくさと逃げ出した。やっと捕まえたと思ったバスドラは
手を広げるとそれが偽物である事にようやく気が付き、離れた場所から奏太にそれを
からかわれ、正に踏んだり蹴ったりである。更に投げられたバリトンはバスドラに
激しい憎悪を向け、これでもかといわんばかりに良い所無しの2人。すると目の前に
本物のファリーが登場し、2人は遂にチャンスが訪れたと喜ぶのであった。
バスドラから豪快に投げられるバリトン
※ファリーの挑発
だがファリーも、わざわざ敵の前に姿を現して、捕えられに来たわけではない。
ファリーは「分身の術~」と呟くと、あっという間にその姿が8つに分裂‥ではなく
他のフェアリートーン達がファリーと同じ黄色に変色して登場。しかし2人にトーンの違いは
見分けられず、一体誰がファリーなのか困惑気味。作戦が上手くいったファリーは
調子に乗って「ベロベロファ~」と2人を挑発するが、それに怒ったバスドラとバリトンは
こうなったら全部捕まえるまでだと叫びながら飛びかかってきた。予想外の反撃に
驚いたトーン達は一斉に逃げ出し、そのまま加音町の奥へと2人を引きずり込む。
2人もここで諦めるわけもなく、トーン達の後を追うがいつの間にか見失ってしまう。
更に気が付くと、町の中には偽のファリーがこれでもかと大量にあふれていた。
ちょっとしたファリー祭りと化した加音町
※本物の見分け方
この溢れる偽ファリーは、響達が考えた「ファリーを隠すならファリーの中作戦!」の
一環である。もはや誰がファリーなのか完全に分からなくなったバスドラ達は、近くに
あるものから手当たり次第に探してみるも、全て偽物でいたずらに疲れてしまった。
ちなみにこの偽ファリー制作には何故か音吉さんも関わっており、彼の技術力の高さ
には驚くばかりである。結局2人は作戦にまんまと嵌り、一体どれが本物だー!と天を
仰いで叫んでしまう。その頃、本物のファリーは呑気に町中を飛び回り、全くもって
緊張感に欠ける。するとバスドラ達に見つかったファリーは「ファリーじゃないファファ~」と
ごまかして逃げるが、流石に2人も語尾に「ファファ~」をつける奴が本物のファリーだと
ようやく気づいて追いかける。そして響達は道の脇からその一部始終を眺めていた。
響達も調べの館でファリー作りに勤しんでいた
※お助け和音ちゃん
響達も沢山の偽ファリーを見過ぎたせいか、今通り過ぎたのが本物だと気付かず
よく出来たファリーだなぁと感心してしまう。しかしアコはあれほど精巧なファリーが
居るわけないでしょと突っ込み、黄色に変色したドドリーもあれは本物のファリーだと
3人に告げた。それを聞いた響達は大いに驚き、早く助けねばと考え、響は咄嗟に
指を口に咥えて指笛を鳴らした。するとサッカーボールを持った響の強力な助っ人
である西島和音が華麗に登場。すぐさま和音はバスドラ達の前に立ちはだかり
「和音ハイパースペシャルシュート」を炸裂。ボールは見事バスドラの顔面に命中
した。ボールを喰らったバスドラは倒れこみ、和音に恨み節を語るが、今度は2人の
目の前に「弱い者いじめは関心しないわね」と語りながら、3年の聖歌先輩が現れる。
和音のヘルプに響も大喜びです。
※先輩大集合
そして聖歌先輩は即座にクリームの絞り袋を2つ取り出し、あっという間にバスドラと
バリトンをケーキで固めるという驚くべき技を炸裂させた。聖歌先輩が決めポーズと共に
「そこで大人しくなさってて」と呟くと、奏は聖歌先輩の活躍&助っ人に大喜び。
身動きが取れなくなったバスドラは先輩に「やめてよ聖歌先輩~」と変な喋り方で
抵抗するが、今度はファリーを助けようと王子先輩率いる王子隊がその場に登場。
王子隊は息をつかせぬ速さで、あっという間にバスドラとバリトンを縄で縛り上げた。
ちなみに聖歌先輩だけでなく、王子先輩の思わぬ助っ人で更に興奮した奏は、もはや
完全に理性が吹っ飛び狂ったように先輩にエールを送り続ける。だが、それを後ろで
見ていたエレンとアコは、驚くほどに無表情で興奮する奏を眺め続けるのであった‥
やたらと決めポーズを披露したがる先輩方
※不幸の連鎖
そんな蹴られたり縛られたりと結構可哀想なバスドラ達だが、追い打ちを掛ける様に
今度は王子先輩を応援する、聖アリア学園の女生徒が大挙として押し寄せ、目の前に
いるバスドラ達を非情なまでに踏み潰して行ったw この仕打ちに2人は完全に戦意を
喪失してしまい、バリトンに至っては泣きながら家に帰りたいと嘆く始末。しかし
泣き面に蜂と言うべきか、そんな2人に対し、急に現れたファルセットは落雷の罰を
容赦なく叩き込む。ファルセットは何故妖精1匹も捕まえられないのだと怒りを露に
するが、町中がファリーの偽物だらけで判断がつかないと反論するバスドラ達。
それを聞いたファルセットは「俺に良い作戦がある」と語り、ファリーの性格を
うまく利用する考えを、バスドラ達に教え始める。
災難続きのバスドラ達
※高慢のファリー
その頃、町の人々の援助もあり敵から逃げる事に成功したファリー。だがファリーは
それを自分の実力と自惚れてしまい、またもや調子に乗ってしまう。レリーとミリーは
そんなファリーの態度を戒めるが、聞く耳を持たないファリーは、自分が一番フェアリー
トーンの中で強くて賢いのだと際限なく増長する。流石にこの態度には呆れ気味のレリー
だが、またもやフェアリートーンの前にファルセット達が登場。それに驚いたファリーは先程の
威勢も何処へやら、すぐさまレリーの後ろに隠れるのであった。ファルセットは暫く
真剣な表情でトーン達を見つめた後、いきなり泣き崩れて本物のファリーが分からないと
叫びだす。更に自分はリーダー失格だと、急に自分を卑下するファルセット。そこに
バスドラとバリトンが大根役者丸出しの棒読みで、このままではノイズ様に酷い事を
されるに違いない~ と喋り始めた。
完全に思い上がっているファリー
※トリオの一芝居
敵側の変な行動に、ファリー達は何をやっているのかと不思議な様子。すると
ファルセットは悪い事は辞めて良い人間になりたいと言い出し、後ろのバスドラ達も
その言葉に同意する。更にファルセットはファリーに、今までの悪事を詫びて、自分達を
許してくれないだろうかと謝罪を始める。するとファリーはその言葉を確かめる為に
「絶対にしないファファ?」と言いながらファルセットの方へと歩を進める。もちろん
ファルセットも絶対に悪事はしないと訴え、その度にファリーも確認しながら敵の方へ近寄って
行く。そして暫く考えた後、ファリーはファルセットの謝罪を認め、許すことを決意する。
それを聞いたファルセットは感謝の言葉を述べて、ファリーも「これにて一件落着」と余裕の発言
・・だが、このチャンスを待っていたファルセットは、素早い手さばきでファリーを一気に捕まえた。
調子者のファリーをおだてて捕まえたファルセット
※妖精争奪戦
ファルセットはファリーを捕まえるや先程の態度を一変させ、お調子者のファリーを
嘲笑う。するとそこに響達が駆けつけ、そのままプリキュアに変身・・・ではなく
響は拡声器を使って、映画がクライマックスなのでファリーのピンチを助けて下さいと
町中に響き渡る声で叫び始める。その呼び声に応えるように、西島和音を筆頭とした
加音町の人々があっという間にファルセット達を取り囲んだ。そして町の人々は
「ファリー!」の掛け声の元、ファルセット・バスドラ・バリトンを胴上げしてトリオを翻弄する。
その甲斐あってファリーは無事に敵の手から逃れられたが、勢い余って空高く舞い
上がったファリー。このチャンスを敵側からはバスドラが、味方側からは響がそれぞれ
ハイジャンプでファリーの後を追いかけて、激しい争奪戦が今ここに始まった。
ファリーを巡る2人の壮絶な闘い
※ファリーは誰の手に?
そして響とバスドラが空中で交錯すると、その間に居たファリーは姿を消した。
一体どちらが手にしたのだろうか‥? 地上でその行方を見守っていた奏達はハラハラ
しながら2人を見つめる。するとバスドラも響も、何故かお互い余裕の表情を浮かべて
いた。そして響は落下しながら掌を広げると、そこには本物のファリー・・ではなく
偽物のファリーをいつの間にか掴まされていた。当然、本物はバスドラが手にしており
これみよがしにファリーを響に見せつける。しくじった響は地面に無事着地した後
4人でバスドラの方へと急いでひた走るのであった。逆にバスドラは調子に乗りすぎて
着地を失敗し、民家の屋根に激突した後、思いっきり地面にめり込んでしまった。
ファルセットはファリーを奪い返したバスドラを褒め、これで不幸のメロディが完成すると大喜び。
偽物を掴まされた響。それにしてもプリキュアに変身しないでこのジャンプ力は凄い。
※集合体のネガトーン
トリオがファリーを手にして喜んでいると、いきなり響の父が指揮する音楽会の
演奏が始まり、綺麗な音楽が嫌いなトリオは耳を塞いで苦しみ始める。それと同時に
バスドラの拘束も緩み、その隙に逃げ出したファリー。ファルセットはファリーを
追いかけようとするが、手を耳から話すと音楽が聞こえてしまうジレンマに苦しみ
その場から一歩も動く事が出来ない。だがファルセットは破れかぶれになりながら
不幸の波動を放ち、ファリーの中にある最後の音符を悪に染める。そして邪悪に
染まった音符は、町中にある大量の偽ファリー人形を引き寄せ、本物のファリーも
その人形の中に押し込められてしまう。そして完成したのは偽ファリーのネガトーン。
その額の中には本物のファリーが閉じ込められているのであった。
偽ファリーが集まって出来たネガトーン。額の逆さハートの中にファリーがいる。
※ファリーを救出せよ!
ネガトーンは額から悲しみの音波を放射し、町中の人々を悲しみのどん底に突き落とす。
それは王子隊の面々も被害を受けていたが、今まで全く影響の無かった響の父も
悲しんでいる所を見ると、マイナー側の力が強大になりつつあるのが良く分かる。
駆けつけてきた響は、ファリーがネガトーンにされてしまったと勘違いしたが
一緒に付いてきたドドリーが、ファリーは敵の額に閉じ込められていると説明する。
それを理解した響達は、ファリーを救出する為にプリキュアへと変身するのであった。
ネガトーンの力は響の父親にまで影響するようになった
※小型ネガトーン
変身後、町中に居た人々はネガトーンを見ても、これも映画のワンシーンかと勘違い
してしまう。だがネガトーンから悲しみの音波を喰らうと、その場に泣きながら崩れ
落ちてしまった町民達。それを屋根の上から見ていたトリオ達は、もっとやれと
ネガトーンに指令を送るが、メロディ達も負けじとファリーの救出作戦を開始する。
プリキュア達が迫ってくるとネガトーンは両手を構え、手から小さなネガトーンを
量産しメロディ達に発射する。これをリズムは回避し、ネガトーンにパンチを叩き
込んだが、今度は両サイドから、小型ネガトーンがリズムを挟みこむ。更に厄介
なのが、この小型ネガトーンは自爆して相手を巻き添えにする技を持っている事だ。
しかし、これをビートが華麗な手刀で切り裂き、間一髪でリズムは助けられた。
小型ネガトーンとキュアビート
※なにがなんでも
そして今度はミューズが太陽を背にしてネガトーンを華麗に蹴り倒す。その隙に
ミューズは敵の額に身体を乗せて、中に捕えられているファリーを救出しようと
試みるが・・背後から出てきた小型ネガトーンに気が付かず、吹き飛ばされてしまった。
更に4人とも次々と湧き出す小型ネガトーンに囲まれてしまい、ファリーを助ける
どころか自分達がピンチになってしまう。それを見たファルセットは「お前たちに
勝ち目はない」と戦意の喪失を狙うが、例によってメロディは諦めるわけもなく
勝ち目が無くとも自分達は、ファリーを絶対に救出するのだと奮い立つのであった。
しかしファルセットはその言葉をあざ笑い、ネガトーンに攻撃をするよう指令する。
そしてネガトーンは、小型ネガトーンを使ってプリキュア達に向け一斉に攻撃を開始する。
迫り来るネガトーン ファリーは救出できるのか‥?
※怒涛の勢い
だがプリキュア達も負けじと小型ネガトーンの群れに突っ込み、リズムは見事な
カカト落としを決め、ミューズはその身軽さで小型ネガトーン達を翻弄する。更にビートは
ラブギターロッドの電撃で軽く蹴散らし、最後はメロディが手刀で敵の群れを切り裂いた。
それでもまだ大量に小型ネガトーンを産みだすネガトーン。しかし勢いに乗った
プリキュア達は止まること無く、襲いかかる小型ネガトーンを縦横無尽に蹴散らすので
あった。そしてメロディは小型ネガトーン達の頭を踏み台にして、本体の方へと強襲。
メロディはあっという間にネガトーンの額に辿り着き、中にいるファリーに向けて
手をかざすと、強い光と共に大爆発が起きる。しかしメロディはその中から無事に
抜け出してファリーの救出に成功。反対にネガトーンはそのまま地面に墜落するのであった。
小型ネガトーンを蹴散らすプリキュア達
※チーム・プリキュアの勝利
助けられたファリーは嬉しさの余り、思わずメロディに頬ずりして喜ぶ。
そしてファリーが戻り、フェアリートーンが全員揃った所でプリキュア達は
ヒーリングチェストを取り出すのであった。(全員揃わないと発動できない)
4人は箱の中からクレッシェンドトーンを召喚し、スイートセッションアンサンブル・クレッシェンドの
掛け声と共に巨大な彼女の額に入り込む。そしてクレッシェンドトーンのスピードを利用して
プリキュア達は見事、ネガトーンへの体当たりに成功して浄化する事が出来た。
その後、ハミィは音符浄化のアクションを起こして、邪悪に染まった最後の音符は
綺麗に元通り。ネガトーンに変えられた偽ファリーの人形たちも無事元に戻った。
フィナーレ!
※最悪の逆転
最後の音符も、ファリーも手元に戻って、思わず笑みが溢れるキュアメロディ
しかし、それを離れて見ている妖しい鳥が1羽・・ノイズだ!
ノイズは恐ろしい速さでファリーから最後の音符を奪い取り、あっという間に
空高く飛び去っていった‥ それを見たファルセットは大喜びして、直ぐにノイズの
後を追いかける。逆に、最後の音符を守り切ったと思ったプリキュア達は、あまりの
出来事にショックを受け、メロディは涙声になりながら、空を眺め続けるのであった。
目にも留まらぬ速さで音符を奪い去ったノイズ
※完成された楽譜
ファルセットはマイナーランドに戻ると、ノイズが奪った最後の音符を受け取り
伝説の楽譜に貼り付ける。そして遂に、バラバラに散らばった音符は、1話の頃から
長い月日を経て、全ての音符が元に戻り、伝説の楽譜はここに完成した。
すると楽譜は全てが揃ったと同時に光輝き出して、離れて見ていたバスドラもバリトンも
その光景に思わず息を呑む。そして後は歌を歌って音符を邪悪に染めるだけであり
全てが上手く行ったファルセットは、肩を震わせて大笑いをするのであった・・
輝きを取り戻した伝説の楽譜。後は誰が歌を歌うのか‥?
※万策尽きる
戦闘後、加音町の人々は無事元に戻り、中断されていた音楽会も再開されていた。
その聴衆の中に居た西島和音と東山聖歌は、映画の撮影がとても楽しかったと
会話を交わしている。しかし肝心の公開はいつなのか分からない先輩は、和音に
その事を聞いてみるも、和音もその件に関してはサッパリ分からず、最後まで
響達の作戦であった事に気づかない2人であった。その響達は音楽会を広場の
中央にある時計台の中(トリオの旧アジト)に集まっており、響は演奏を眺めながら
映画という形で町の皆に協力して貰ったのに、結果として最後の音符まで奪われて
しまった事に落胆して溜息を漏らす。横に居たエレンも奏も、不幸のメロディが
完成したら悲しみに包まれてしまうが、それを防ぐ妙案も無く一緒に落胆する羽目に。
トリオの旧アジトで落ち込む響達
※心の支え
しかしそんな落ち込む響の目に飛び込んできたのは、楽しそうに演奏する
王子隊の姿、楽しそうに指揮する自分の父親、そして笑顔の絶えない加音町の人々‥
そして調べの館に居た音吉さんも、音楽がある限り世界は大丈夫だと1人呟く。
そんな町の人々を眺めていると、響は沸々と元気を取り戻し、町のみんなの笑顔を
守りたいと決意する。奏もエレンもその考えに同意し、ファリーを守ってくれた
優しい加音町の人達を、悲しい目に遭わせるわけにはいかないと 覚悟を決める。
それを聞いていたアコもハミィも、町の人を自分達が守らなければと奮い立ち
響は4人で力を合わせれば、恐れるものなど何もなく、絶対に(町の)みんなを
守ってみせると声を上げながら、音楽会が続く町の光景を見続けるのであった・・
自分達を支えてくれる加音町の人達を守りたい、響達はそう決意した。
※あとがき
この回はフェアリートーン達の中の「ファリー」に焦点を当てた回ですが
それに付随して今まで響達が世話になって来た人々が出てくる大集合の回でもあります
この手のパターンは他のプリキュアでも、終盤でよく見られる話ですね。
パッと一通り見ただけなら、結構ハチャメチャな底抜けに楽しい回に思えますが
よくよく考えたら敵側に音符を残り1つの所まで盗られてしまい、プリキュア側は
最後の音符を必死で守らなければならないという、かなり厳しい状況に追いやられて
います。ただ響達はファリーを隠し通すのではなく、町の人達に協力して貰いながら
ファリーを守って、更に敵を撹乱するという攻めの姿勢に打って出ました。この前向き
な態度はどのような逆境でも諦めずに、乗り越えてきた経験が活かされた形ですね。
あとこの回では小型ネガトーン(勝手に命名)という、いわゆるザコ敵が登場
しましたが、結構珍しい存在で、スイートプリキュアの中でも今回だけだと思います
ハートキャッチプリキュアにおけるスナッキー、ハピネスチャージプリキュアにおけるチョイアークのようなものです。
個人的にはこういうザコ敵が定期的に出てくれた方が嬉しいかなぁ~と思ったりも
します。なんというか、プリキュア達がザコ敵を軽く蹴散らすシーンに爽快感を
覚えるというか‥ いきなりボス戦からのスタートではそれは中々難しい気もします。
ま、それはいいとして最後の音符もノイズに奪われてしまった響達ですが
町の人々の明るい笑顔を見て元気を取り戻し、こうなれば伝説の楽譜ごと取り返す
決意をします。しかしその未来は決して明るくはなく、プリキュア達の前には更なる
試練と苦難と絶望が待ち構えているのです‥
それでは42話で~ ノシ