スイートプリキュア 第16話
2014年11月15日に放送された スイートプリキュア16話の感想です
↓続きからどうぞ
※不自然な奏
冒頭は響が学校に登校する場面から始まる― 響は学校の校門を通りすぎようとしたら
扉の鉄棒を握りしめながら奏がこちらを見ているではないか。響は何か変だなと思い
つつも、近づいて挨拶をする。すると奏は不機嫌な顔で、響が勉強を教えて欲しいと
言うから早くから来てここで待っていたのに!と怒り出す。全く身に覚えのない約束
だったので、誰かと間違えているのではと返す響。その言葉に奏は、親友の響を誰かと
間違える訳ないじゃないと更に怒り、もう絶交だと吐き捨ててその場から去っていった
何を言っているのか意味の分からない響は奏を追いかけようと、校門の扉を交わした
が、先程までそこにいた奏がいつの間にか消えており困惑する。そしてその横を
コッソリと、笑いながら通り過ぎるセイレーンの姿があった。
またもやセイレーンの変身に騙される響
※ベストフレンド大賞
響は訳のわからぬまま、奏を探して教室まで走りだす。するとその後ろから普通に
登校して挨拶をする奏、それを見た響は奏に不機嫌な顔をした。さっき追いかけた
のに、一体どこへ行ったのかと響はイライラした様子で奏に問いかけるも、何を言って
いるのか分からない奏は、今登校してきたばかりだと返答する。響はそれに対し
なぜそんな嘘をつくのか、と怒りが収まらない。響の意味不明な言動に奏が呆れて
いると、後ろから先生が登場し、2人を教室へグイグイと押していった。
先生は2人を他の生徒に見せながら、以前この学校で行われた(らしい)ベストフレンドの
投票の集計結果がようやく出ました、と報告する先生。しかし響と奏は先生の話を
無視して、先程の言い争いを性懲りもなく、まだ続けているのであった。
小声でヤイヤイ言い合っている所に先生は2人の肩を叩き、今年のベストフレンド大賞は
貴方達2人だと、驚きの結果を報告する。しかし2人は何の事だか分からない様子。
尚且つお互い言い争いでイライラしていたのか、同時にお互いの脇腹をつねってしまう。
お互いへの攻撃までシンクロしてしまう不思議な現象
※セイレーンの先手
敵のターンに変わり、時計塔のアジトでメフィストと通信するセイレーンとトリオ。
メフィストは折角セイレーンをリーダーに戻したというのに負け続きで、響と奏は更に仲が良くなり
このままでは、もっと強くなるばかりではないかと不満を述べた。セイレーンは
バリトンに爪を研がせながら、確かに仲が良かった‥「今朝まで」は。 と意味深な
返答をする。その言葉にメフィストは食いつき、言葉の真意を尋ねる。するとセイレーンは
あれを御覧下さいと言い、メフィストと通信している鏡をバスドラとファルセットが外へ
向けて運び出す。メフィストの視点が時計塔の外へ向けられると、その下では奏が響を
引っ張りながらピアノの練習をしなきゃダメだと叱りつけていた。しかし響は
ニセ奏に言われた「絶交」の言葉に傷ついて、練習をこれでもかと拒み続けている。
駄々っ子を引っ張る母親みたいだ・・
※授賞式に向けて
ちなみに何故ピアノの練習かと言えば、2人がベストフレンド大賞に選ばれたので
授賞式の日に全校生徒の前でその仲良さをアピールするという意味を込めて連弾する
予定だったのだ。しかし前述の通り、とても練習をする状況では全く無いようだ。
親も見に来るのだから恥かかせる訳にはいかないと奏が言っても、響は自分の親は
見に来ないよ~とスネてしまう。その様子をメフィストは喜んで見ていた。この
状況ならプリキュアに変身するのは不可能だろうと満足し、もっとお互いの仲を
裂くのだと命令して通信は終了。セイレーンは2人の会話に出てきた授賞式という
言葉に反応し、人が大勢集まるのなら、沢山の人間を不幸に出来るだろうと、怪しい
笑みを浮かべた。
2人の(痴話)喧嘩を喜ぶメフィスト
※ブチ切れハミィ
そして遂に2人は、顔を背けて険悪な状況になる。するとハミィとフェアリートーン
達はヒソヒソと話し合った後、ハミィが急に2人に向けて、喧嘩するよりも明日の
休日を使い、交換ステイをするのだと提案、では無く 珍しい「命令」をした。
言葉の意味が分からない2人がハミィに訪ねようとすると、2人は会話がかぶって
しまう。それに響と奏がまたゴチャゴチャと言い争いを始めると。普段は温和で大人しい
ハミィが「やめるニャー!!」と一喝する。その珍しい大声に、2人は驚いた。
ハミィは話を続ける、交換ステイとは響が奏の家に泊まって、奏は響の家に泊まる
という事であると解説。だが2人は何故そういう話になるのか分からない様子だ。
フェアリートーンを使って分かりやすく解説
※交換ステイの意味
ハミィは喧嘩をしているとお互い憎むので、相手の良い所が見えなくなると語る。
だからお互いの家に泊まれば相手の頑張っている所や、今迄見えなかった良い所が
見えて、前よりも好きになったり、前よりも仲良くなれるだろうと強く主張した。
しかし奏は「説明になっていない」と、全くノリ気ではない。するとハミィは
言う事を聞かないなら、肉球を触らせないと発言。奏はハミィの脅迫?に震え上がり
自分が落ち込んだ時に、肉球が触れないのは殺生だと困惑する。ハミィはそれに対し
触りたいなら交換ステイをやるニャ、と自身の優位な立場を利用して強気で押す。
奏はそれに屈従したが、私は嫌だと拒否する響。するとハミィは、奏の家に泊まれば
ケーキが食べ放題なのに残念だと発言。響の意地も、食い意地には勝てずケーキの
食べ放題と聞いて顔がニヤけてしまう。そしてハミィは半ば強引に決まった決まった
と、会話を締めて、結局交換ステイをする羽目になる。2人はハミィのしたたかさと
エグいやり方に驚き、それ以上は何も反論できなくなってしまった。
可愛さだけが取り柄ではないハミィの意外な一面
※響、奏の家へ
翌日、奏の家へ泊まりに行った響は、奏の父母から暖かく出迎えられる。
響がやや困惑しながらも挨拶をすると、奏太が嬉しそうに駆け寄ってきた。
今日は姉が居ないから叱られないで済むと調子に乗る奏太に、叱らないとは
言ってないと返す響。奏太は仲良くしようぜと言い、響のために作ったカップケーキを
差し出した。奏太の優しさに響は感謝し、早速カップケーキにかぶり付く。すると
響の顔が見る見るうちに真っ赤に・・・甘いカスタードだと思っていたこのケーキは
実はカラシで作られた奏太のイタズラケーキであった。実は以前もワサビ入りケーキで
騙されているw そのハチャメチャっぷりに響は、奏太を早々から叱り飛ばした。
2度も奏太に騙される響
※奏、響の家へ
その頃、奏は響と同じように大声を張り上げていた。理由は父の団が、いつもの
ようにリビングで大音量の音楽を流して、奏の存在に全く気づいて無かったからだ。
そこに偶然ハミィの尻尾がリモコンに当たり、音楽が中断。ようやく奏の声が団に
聞こえ、団は何事も無かったかのように奏に挨拶をする。おみやげのカップケーキを
持ってきた奏に団は、例によってドイツ語で返事する。意味が全く分からず困って
いると、ハミィが耳元で「今のは『楽にしていいよ』の意味ニャ」と耳打ちする。
そして団はまたリモコンをONにして、再び耳が潰れる程の大音量で音楽が流れだす。
この状況に奏は全然楽にできないと絶叫するが全く聞こえず、何故か字幕が付くw
それを外から盗み聞きしていたトリオは不愉快な音楽に耳を塞ぎ、嫌な顔をしていた。
カップケーキを尻尾でしっかりキープするハミィ
※お互いの気付き
その頃、響は厨房からラッキースプーンの様子を眺めており、家がお菓子屋なのは楽しいな
と感想を漏らす。奏太は普通の光景だと語りつつ、姉から任されていたノートを響に
手渡す。中には今日のスケジュールがビッシリと‥ 響は奏の細かさに今更ながら感心する。
そして響の家では、団が奏の為に料理を作っていた・・のだが、娘に限らずどうも
この家庭の方々は才能が音楽に傾きすぎたのか、調理に関しては素人どころか
およそ、人が食べれるとは思え無さそうな、おぞましい強烈な料理を作り出すのだ。
団が語るにはこの家の料理は交代制で、朝昼晩それぞれ分かれて調理をするらしい。
なので昼食は団が作ったが、晩は奏に作って欲しいと団に頼まれる。それを聞いて
響も(一応)毎日料理を作っているのだなぁと、今更ながら感心する奏であった。
材料を切るという発想が一切ない漁師も驚きの海鮮料理
※奏の隠れた努力
その頃、奏太に勉強を教える響・・だが、学力に関しては奏と同等どころか、下から
数えたほうが速いのではないかと思われる響なので、答えを出せず悶々としている。
それを奏太に見透かされ、分からないの?と詰め寄られると、こういうのは人に
頼らず自分で考えるべきだと、正論でありながらどこか腑に落ちない説教をする響。
ふとスケジュールを見ると7時から店の片付けと書いており、そういうのも奏は毎日やって
いるのかと響は驚いた。すると奏の母が奏太にお店の手伝いをするように要請、響も
一緒に手伝いますと返事する。休みの日も忙しい店の手伝いをする奏に響は大いに
感心した。奏は響家のテラスで、そろそろ店が忙しい時間帯だなぁと思いつつ
響はちゃんと店のお手伝いを出来ているだろうかと、心配になる奏であった。
奏は色々やっているんだなぁ・・
※トリオの休息
ここで場面はラッキースプーンのテラスにて、怒号を発するセイレーンへと変わる。一体何ごとかと
思えば、なんとトリオザマイナー達が当然の如くテーブルに座ってケーキを食べて
いるではないか。バスドラはこれだけ客が多ければ、紛れても見つからないと語る。
そしてバリトンがセイレーンにも食べるように勧めるが、むげなく断られてしまう。
セイレーンはトリオに、ここでサボってないで響の家を見張ってなさい!と命令。トリオは
溜息をつきつつも命令に従い、いそいそと食器を片付け始める。
これでバレない方がどうかしているw
※多忙な父親
そして夕刻になり、晩御飯の担当をする奏。昼の団が作った強烈な料理から一転して
見るからに美味しそうな炊き込みご飯を作り上げる。団はそれに喜びつつも、一足
先にご飯を食べようとする。実は授業の下準備とコンサートの用意で団は多忙であり
飯を食べる時間も惜しいようだ。週末にはリハもあるし‥と語る団、すると奏は
週末忙しいなら、私達の授賞式も来れないのですか?と尋ねる。団は「本当は2人の
ピアノ演奏を聞きたいけどね‥」と言いつつも、結局行くのは無理な様子である。
奏はその返答にちょっとガッカリ。団は食事を1人先に済ませると奏に、あまり夜更かし
しないようにねと釘を差しつつ、自室へ戻っていった。それならばハミィと一緒に
食べようと思ったが、いつの間にかハミィも勝手に食事を終えて呆れる奏であった。
ゆっくりご飯を食べて一緒に語る時間が少ない響家
※家族の団欒
結局、1人でごはんを食べる事になった奏とは対照的に、奏の父母・奏太に囲まれ
楽しそうに晩御飯を食べる響。こんな風に家族と食べるのは楽しいなと語る響に
奏の父が「お母さんは今度いつ帰ってくるの?」と尋ねると、今度またコンサートと
言っていたから、いつ帰るか分からないと答える響。それは寂しいねぇと語る父に
奏の母は、離れていても母親はいつも娘の事を考えているものだ、と前向きな
コメントを返す。そんな考えた事も無かった発言に響は「そうかな?」と答え
自由奔放に動き回る両親が、そんな気持ちで暮らしているのだろうかと考えこむ。
すると奏太が交換ステイして、姉の良い所が見つかったか?と尋ねる。響は首を縦に
振り、勉強を教えたり店の手伝いをしている奏は大変に立派で、とても自分には
出来ないだろうと語りながら唐揚げを口に入れる。すると奏の母が笑いながら
「自分のお皿から取ったらどうなの?」とチクリ。ふと我に帰れば響は奏太の皿から
奏太は響の皿から、お互いの唐揚げをつまんでいたのであった。
奏とは違った意味で仲の良い響と奏太
※奏の心配事
食事を終えた奏は、響の部屋でベッドに横たわりながらハミィの肉球を触っていた。
ハミィは自分が先に食事を終えたから、奏が落ち込んでいるのかと思ったが 実は
響が毎日このように、会話の少ない家で過ごしていたのかと考え込み、ハミィに問う
「ねぇ、響はいつも家で1人なの?」
それに対しハミィは 「違うニャ、ハミィが居るニャ」 と返した。その答えに奏の
悩みは吹っ飛び、笑顔になる。そしてハミィの肉球を触りながら、響が寂しい時は
この肉球で癒して欲しいと頼んだ。 そう言いながらも自分が肉球を堪能する奏w
やることなく、1人虚しくベッドに横たわる奏
※今なら、寂しくない
するとベッドの下でフェアリートーン達が1列に並び、それぞれの音階を声で発し
ながら腕を組んでいる・・・が、彼らにも個体差があるのかファリーだけ腕を組む
ことが出来ない様子だ。そしてファリーは自分の腕の短さに落ち込んでしまった。
奏はフェアリートーンの戯れを見て、みんなも居るから響もきっと寂しくない
だろうと安堵する。いつもは誰かに囲まれて当たり前の奏であったが、交換ステイ
で予想もしなかった1人の時間に戸惑い、少し落ち込み気味であったようだ。
ファリーの落胆を冷めた目で見つめる他のフェアリートーン
※母と娘
ハミィは奏に、寂しくなったのならお話をしようと提案。その相手はハミィではなく
なんと響の母親であった、通信は例によってスカ◯プならぬユカイプーを使って行わ
れる。母は交換ステイという考えは面白いと語りつつ、自分が響と会話すると最後は
いつも喧嘩になってしまうと嘆く。奏は「響はそういうの引きずらないから大丈夫
ですよ」と母を慰めた。母は、響の奔放で明るい性格についつい安心してしまうが
やはり家を開けていれば寂しい思いをさせているのだろうと、親子関係を振り返る
奏はその言葉に頷きながら「普段はそういう事、口に出しませんけど・・」と付け
加えた。奏は続けて、今度行われる授賞式の連弾について語るが、どうも響は母親に
授賞式の話を言って無かったようで、初耳の話に響の母は、大変驚いてしまう。
遠くに居ても娘の事が気にかかる母
※アコの問い
その2人の会話を窓から眺める男たちが居た、トリオザマイナーである。すると背後
からセイレーンが登場し、誰と話しているのかと尋ねた。バスドラは、会話の相手は
響の母親で、今はフランスにいて暫く日本に戻っては来ないと答える。セイレーンは
その話を聞いて、なにやら悪巧みを思いついたようだ。 ー翌日、交換ステイは
終わり、奏太・アコと一緒に通学する響。交換して何が分かるのかとアコが問うと
響は「奏に見習う所が一杯あった」と笑顔で答える。ならば直ぐに仲直り出来る
じゃない、とアコが突っ込むと 響は「大人には色々あるのよ」と言葉を濁らせる。
アコはそれに「知ってる。でもアンタ達、大人じゃないし」と突っかかり、相変わ
らずの憎まれ口に、響は「生意気~」と返すのが精一杯であった。
奏太もこれには苦笑い
※交換ステイ その後‥
そうこうしている内に響は学校の校門をくぐり、先を歩いていた奏とバッタリ遭遇。
2人は暫くお互いを見つめた後、奏が「部屋、散らかさなかった?」と会話を切り出す
すると響は散らかしていない、そちらはどうなの?と返すと 響の部屋はメチャクチャ
汚かったから片付けてあげました、と言い返す奏。アコに続いて奏にもキツく言われ
響の顔はプルプルと震える。するとバッグの中からハミィが登場し、それで交換
ステイはどうだったニャ?と2人に聞くと、2人はタイミングよく声を揃えて
「『たのしかった!』」
と答え、ハモってしまう。そのハモりっぷりに2人は、ついつい笑ってしまい
険悪だった関係は以前のように修復し、ハミィの仲直り作戦は見事に成功した。
ついつい本音が漏れる2人
※変な関係
その後ろで、校舎へ入っていく響と奏を見つめるトリオザマイナーとセイレーン。
仲直りしてしまったと語るバスドラにセイレーンは、取っておきの手があると語る。
未だにセイレーンに対し敵対意識の消えないバスドラは、セイレーンの作戦に疑いを持ちつつも
お手並み拝見しましょうと嫌味ったらしく返す。セイレーンはバスドラの反抗的な態度を
理解しつつ、仲良くしましょうとなだめる。続けて「私達は・・」と話し始めると
他の生徒がたまたま通りかかり、樹の枝で身を隠すセイレーンとトリオザマイナー
仕切りなおして「私達は悪のベストフレンドでしょ?」と、上手いのかうまくないの
か良く分からない例えにバスドラは鼻で笑い、全員揃ってベストフレンド~♪と
ハモり始めた。仲が良いのか良くないのか 何とも妙な上下関係である。
お互い、腹の探り合いである。
※肉親の応援
そして授賞式ー 全校生徒の前で響と奏は校長から、名誉なベストフレンドとして
賞状を受け取る。拍手が鳴り響く中、参観に来ていた奏の父は2人に向かって
「よっ!ベストフレンド~」と囃し立てた。これには隣に居た奏の母も そして
当の奏本人も大変恥ずかしそうである。だが響は、父も母も参観に来ておらず
その事を思い出してうつむき加減になった・・が、気持ちを切り替えて
「練習の成果を見せますか」 と奏に語り、連弾の準備の為に一旦退場する。
年齢差が気になる奏の両親
※非情の母
壇上から立ち去り、緞帳の裏まで来た響。するとその影から「おめでとう、響」と
聞き慣れた声を掛ける人が・・・それは何とフランスに居るはずの響の母親であった
全く予想だにしなかった響は、母の顔を見て驚く。 だが・・母の胸元には今まで
何度も見てきた怪しげな首飾りが。お気づきだろうが、これはセイレーンの変身した
姿である。先程語った「取っておきの手」とは、正にこの事なのだ。だがそれに
気づかない響は喜んで偽の母の元へ走り、いつ帰ってきたの?と尋ねると、たった今
帰ってきたと語る偽の母。そして『奏から「響はいつもこう言っている、ママの事
なんて大嫌い、もう帰ってきて欲しくない」という話を聞いた』と語る偽の母。
が、全く身に覚えのないセリフに、そんな事は言っていないと反発する響。しかし
偽の母 は、自分が嘘を付いているとでも言うの?母と奏、どちらを信じるの?と
究極の2択を迫る。混乱してきた響の耳元で偽の母は、奏は悪い子だ、あんな子の為に
頑張る必要は無く、連弾の最中にワザと間違えて恥をかかせなさい、と耳打ちする。
自分の母がなぜ、こんな酷い事を言うのか理解に苦しむ響に、偽の母は、自分が
代わりに素晴らしい演奏をしてあげると語り、手元からバイオリンを取り出す。しかし
この禍々しい色のバイオリンは悲しみの音楽を奏でる為の、セイレーンの罠であった。
見るからに怪しそうなバイオリン
※響の葛藤
響は母に言い返そうと思ったが、有名人でもある母に気づいた他の生徒達が一気に
取り囲んでしまったので、そのまま立ちすくむ響。そしてピアノ演奏の時間となり
奏は既に着座していたが、響だけはまだ、座ることが出来ず、その場に立ち止まる。
響の頭の中では、偽の母から言われた奏への中傷が、グルグルと回り続けていた。
いったい何故、あの優しいはずの母が、自分の一番大切な親友である奏を酷く言う
のか意味が分からない。しかし母の事も裏切れず、ワザとミスをした方がいいのか
やっぱりしない方がいいのか、迷いに迷って、ピアノまで後少しの距離なのに葛藤で
動けなくなった響。演奏を待っている生徒や奏の両親、そして奏も響が何故その場で
苦しそうに立ち止まっているのか、全く分からず困惑していた。
心が混乱して動けない響
※本人登場
すると体育館の出口から、聞き覚えのある大声が聞こえてきた。
「ひーびきー!リラックスよー!」
全校生徒、そして奏と響が後ろを振り返ると、そこには本当の響の母親が・・
続けて「大丈夫落ち着いて」と応援する響の母。偽の母と違って、確かに今帰国
してきたような服装である。それでは先程の普段着の母は一体なんなのだと、響が
壇上の裏に目をやると、ようやくその首元に、何度も見た首飾りを発見した。
この前、朝から怒っていつの間にか消えた奏も、そして自分の母親と思っていた
のも 全てセイレーンの変身した姿であり、罠であったのを響は一瞬にして理解した
底抜けに元気な響の母
※音符争奪
するとピアノの上に置いてあったメトロノームに音符が付いているのを偽の母である
セイレーンが発見。取ろうと思ったらいつも通りというか、ハミィが先に飛び出す。
しかし偽の母にハミィは捕らえられ、あえなく失敗。だが偽の母は未だに生徒達から
揉みくちゃにされ、思うように動けない。バスドラが散らそうとするも、1人の生徒
から「順番だよオッサン!」と言われ、気にしているのか怒り出すバスドラ。
偽の母はセイレーンに戻り、人混みから抜け出し、音符をネガトーンに変えた。
いつもより小柄なネガトーン
※いきなりピンチ
メトロノームのネガトーンは悲しみの波動を撒き散らし、体育館に居る全ての人達を
苦しませる。その行為に響と奏は憤り、2人はプリキュアへと変身することが出来た。
そして戦闘開始から、一気にケリをつけようと リズムとメロディは大技の
ミラクルハートアルペジオ & ファンタスティックピアチェーレ を発動
だが、ネガトーンに直撃するかと思われたこの技は、メトロノームの形をした
ネガトーンが中央の針を動かすと、テンポが狂ってしまうのか、あと一歩の所で
消滅してしまった。一番の大技をかき消され、驚きを隠せないメロディとリズム
大技を消され、窮地に
※それぞれの長所
そしてそのまま攻撃してきたネガトーンに叩きのめされるリズムとメロディ。
セイレーンはその様子を見て高笑いし、いい気味だとあざ笑う。だが、背後には
なんとキュアミューズの姿が・・・ そしてリズムはピアチェーレが効かなかった
ショックを隠しきれず、いつものようにミューズが助けに来てくれたら・・と弱音を
吐く。だがメロディはミューズに甘えるのをよしとせず、ピンチでも2人で乗り越え
なければいけないと諭す。なぜならば交換ステイしてお互いの良い所を見つけたし
なによりベストフレンドではないかと語るメロディ。その様子を見ていたキュアミューズは
勝手に喋ろうとするドドリーの口を手で塞いでいたw その言葉にリズムは頷き
本当は寂しいのだろうけど、辛い顔を見せずに元気にいつも笑っている響の姿を
見つけて良かったと語るリズム。メロディは、いつも周りのことを考えて一生懸命な
奏の姿を見つけて良かったと語る。なればこそ、お互いの良い所を交換してピンチを
乗り越えよう!と2人は奮起して、お互いのベルティエの半分を交換する。
交換!
※スーパーカルテット
それぞれお互いが持つベルティエの半分を交換し、お互いがそれをドッキングさせて
2つのクロスロッドが完成。そこから増幅されたエネルギーでトーンのリングを作り
出し。身体を寄り添い、手を握るメロディとリズム。するとその握った手からまるで
魔法陣のような印が現れ、その中にトーン記号が浮かび上がる。そして片方の手で
お互いがミュージックロンドを作り上げ、握った手から出てきたトーンと一緒に
敵にめがけて撃つ 「スーパーカルテット」を発動。2人が窮地の中で作り上げた
この新技にミューズも、セイレーンも一様に驚く。そしてネガトーンが技を直撃で
喰らうと、2人は一緒にフィナーレと掛け声を発する。その瞬間に大爆発が起き
ネガトーンは浄化、元のメトロノームに戻った。
「繋いだ手」がこの技の肝
※帰国の理由
ハミィは悪に染まった音符を元の綺麗な音符に戻し、戦闘は終了。フェアリートーン
の中を覗いて、もうすぐ幸せのメロディが完成するほどの、音符が集まってきたと
喜ぶハミィであった(2回目) そしてピアノ演奏会は再開され、無事演奏を終えた
響と奏。盛大な拍手の後で、応援に来てくれた本当の母に飛びつく響。どうして
戻ってきてくれたのと聞く響に、我が子の晴れ舞台なら世界のどこからでも飛んで
来ると返す母・・だが本当は交換ステイの時に奏に教えて貰ったとタネを明かす。
そして『奏が「響はきっとママに見に来て欲しいと思っている」と言っていた』と
話す母。それを聞いて響は後ろを振り向くと、満面の笑顔の奏がそこには居た。
奏は響の願いが叶って良かったと語り、響は奏の取り計らいに感謝するのであった。
内助の功みたいなものです
※陰ながら見守る
そして壇上の緞帳裏からハミィは「これでまた2人は強くなった」と密かに喜ぶ。
その外では、2人を助けようと思ったが結果的に見ているだけで終わったミューズが
響と奏のやり取りを見届けた後、表情を変えず、いずこかへ飛び去っていった。
2人の成長にミューズは何を思う‥?
※あとがき
この回の予告を最初に見た時、「奏が響の家で、響と一緒に泊まる(その逆)」と
思い込んでいたのですが、蓋を開けて見ればお互い1人で泊まりに行くという
パターンに新鮮味を感じた記憶があります。もちろんこの時はセイレーンの罠に
嵌って喧嘩していたので一緒に泊まるという雰囲気ではありませんでしたが・・
それと冷静に考えてみれば、1人で相手の家に泊まるからこそ、相手とは会話
出来ません(当然) だから否が応でも相手が家で1日どういう風に過ごして
いるのか、その身をもって体験せざるを得ないのです。奏が響と一緒に居れば
「響は普段、こんなに寂しい思いをしている」という発見が難しいですよね。
いつもの様に喧嘩腰で会話して、食事して、寝て終わり。発見がありません。
また響も奏と一緒に居ては「奏は普段、こんなに頑張っているんだなぁ」という
発見も同様に難しいです。こちらも喧嘩腰で会話しつつも、奏がアレコレ1人で
やってしまうので、結果的に響が手伝うことが無くなり、発見がありません。
そういう意味で「同日に、お互いの家に1人で泊まる」というのはハミィの
見事な策としか言いようがありませんね、素晴らしい。
さて今回のアコと響のやりとりは、後々に大きな意味を持ちます。
お互いの事を理解できたのなら、さっさと仲直りすればいい‥
だけど大人の世界は色いろあるのだ‥という所ですね。 それでは17話で ノシ