スイートプリキュア♪感想記

2014年8月からBS11で再放送されていたスイートプリキュア♪の感想です  

スイートプリキュア 第47話

2015年6月20日に放送された、スイートプリキュア47話の感想です。

 

↓続きからどうぞ

 

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※残された希望

 

ノイズの侵略によりあらゆる音が消えてしまった音楽の国・メイジャーランド。

美しい演奏も、人々の笑い声も途絶え、荒涼たる風景がどこまでも続いている。

その中を1人空中で佇んていたノイズは、残りの生存者である響達の行方を探していた。

 

その頃、響達は円形のホールに隠れ込み、息を殺して静かに反撃の機会を伺っていた。

もはや人間界でもメイジャーランドでも、ノイズの脅威を避けられた人間はおらず

最後に残ったのは響・奏・エレン・アコ・ハミィ、そしてフェアリートーン達だけになった。

 

こうなった以上はもう負けられない‥エレンは下を向きながらそう呟いたが、どう

すればノイズを倒せるのかと尋ねるドドリー。するとハミィは手を叩き、諦めず最後

まで戦うしか無いと皆を励ました。いつもの事だが、やはりそれしかないのである。

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ホールの中に身を潜める奏達

 

 

※逃れられない恐怖

 

自分達が頑張らなければ、恐ろしい音の無い世界が実現してしまうと心配するアコ。

それにしてもノイズは、なぜ無音の世界に拘るのか、響にはそれが引っ掛かっていた。

その後、暫く沈黙の時が流れたが、いきなり激しい爆音が円形のホールに響き渡る。

 

どうやら早くもノイズに見つかったようだ。爆音と共にホールには大きな穴が空き

空からはノイズの黒い羽が雨のように降り注ぐ。そしてノイズは登場と同時に強風を

巻き起こし、響達を威圧する。ようやく4人を発見したノイズは鋭い目つきで呟いた。

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          「見つけたぞ・・プリキュア

  

 

※望んだ世界の先にあるもの(1)

 

4人を見つけたノイズは嬉しそうな顔で、手から邪悪なエネルギーを生み出し、これで

理想の世界が完成するとほくそ笑む。それを聞いた響はどうしてノイズがそんな悲しい

世界を望むのか理解に苦しみ、その疑問を直接ノイズにぶつけた。そう言われたノイズは

 

一旦攻撃を保留し、前回同様に「全て消え去れば悲しさなど感じない」とノイズ特有の

持論を展開する。それは静かで平穏で‥理想的な世界じゃないか?と強気で語るノイズ。

そう言われても、響にはどうしても分からない点が1つあった。音も無い・誰もいない

 

何もない、そんな世界で1人残ったノイズは何をしたいのか、その理由が気になる響。

するとノイズは邪悪なエネルギーを一度消して、最後には自分もいずれ消え去ると

驚くべき発言をした。その答えを聞いた響はますます意味が分からなくなり混乱する。

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「消え去るさ・・私もな」 ノイズはそう呟いた

 

 

※望んだ世界の先にあるもの(2)

 

自分が望んだ理想の世界なのに、何故そのうち消え去ると言うのか・・・?

響はノイズの真意がさっぱり分からず、やや感情的になりながらノイズに再度尋ねた。

するとノイズは口から強風を飛ばし、またもや4人を威圧する。そしてノイズは小さな

 

声で「そんなこと・・こっちが聞きたい!」と呟いた。しかし耳を塞いでいた響に

その言葉は届かず、もう一度尋ね返したが、何度も何度も強風を吐いてくるノイズ。

そしてノイズは真剣な表情で、これまで積もり積もった恨みを淡々と語り始める。

 

「勝手だなお前達は。 今も昔も、私のこの声に耳を塞ぎ、この姿に目を背け、

      恐れ、憎み、忌み嫌う‥  まるで、汚いものでも見るように・・・」

 

その言葉を聞いた響は、ノイズの過去に何があったのか、酷く気になってしょうない。

と、ここでノイズは4人に向けていきなり警告を発した。それは、お前達(人間)が

いる限り、自分が消えることはない‥というよく分からない謎のメッセージである。

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人間に対して激しい憎悪を抱くノイズ

 

 

 ※誰がノイズを生み出したのか

 

言わんとすることが分からないエレンは、どういう意味なのかノイズに問い詰める。

するとノイズは「私を生み出したのはお前達だ」と、予想外の答えを返してきた。

自分達がノイズを生んだ?! 驚く4人に向かってノイズは次のように説明する。

 

 「この世界は決して楽しいことばかりではない‥ 楽しいことがあれば同じように

      同じだけ悲しいことがある。その悲しみの中から・・私は生まれた」

 

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「悲しみは止めどなく降り続き、やがて‥(今の姿に至る) 私は悲しみそのもの

  お前たち人間の【悲しみの結晶】 お前達がいる限り私は永遠に生まれ続ける」

 

そう、ノイズは何も無い所から、急に降って湧いてきた悪の存在ではなかった。

人は楽しみの感情には喜んで飛びつくが、悲しみの感情は毛嫌らわれ、無視される。

そんな人々の悲しみが気づかぬ内に溜まり、生み出されたのがノイズの正体であった。

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ノイズは人間の悲しみによって生み出された存在であった

 

 

※私は雑音

 

それが本当ならば、もはやここでノイズを倒せたとしても、人間がいる限り何度でも

ノイズは復活してしまう‥! 4人は終わりの無い戦いに衝撃を受け、この「事実」を

受け入れるのに躊躇ってしまう。するとノイズは強風を巻き起こして4人を飛ばし

 

信じられないなら立ち上がり、変身して、全力で自分を消し去って見せろ!と挑発する

そこまで言われてはプリキュアの名折れと感じた奏・エレン・アコはモジューレを片手

に変身しようと思った・・が、なぜか響だけはそれは出来ないと悲痛な声を上げた。

 

響には聞こえてしまったのだ、ノイズの心が泣いているのを。

ノイズは自分の声を醜いと思っている、彼はそれがとても悲しかった。

だから自分の声を聞きたくない為に、全ての音、そして世界を消し去りたかったのだ。

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ノイズの境遇に深く同情して戦意を失った響

 

 

※Sympathy

 

響にそう言われたノイズは、真剣な表情で「貴様、何を言っている?」と問い詰める。

すると響は、ノイズの悲しすぎる気持ちが分かってしまった故に、これ以上はもう

あなたとは戦えないと涙を流して叫んだ。それを階段の陰で隠れて聞いていたハミィは

 

ノイズは悲しんでいるという事実に何かを感じ取ったようだ。そして響は泣きながら

ノイズに歩み寄り、気づいてしまった彼の「本当の気持ち」を次のように代弁する。

 

「ノイズ・・あなた、ずっと泣いてたんだね。悲しみで生まれた

    自分自身が悲しいから、自分の声も、姿も、何もかもが憎いから‥だから! 

               世界も、自分も、全て無くなればいいんだって!!」

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響はノイズの気持ちが痛いほど分かってしまった

 

 

※妖精ハミィの奇行

 

響の言葉に怒ったノイズは「黙れ!」と声を荒らげ、自分が悲しむなどありえないと

反論する。それでも響から泣きながら嘘だと否定されたノイズは、鋭い爪を取り出し

胸板を開き、自分の一部にして、その悲しみを存分に味あわせてやると息巻いた。

 

すると隠れていたハミィはピョンと飛び出し、それをドリーが引き止めると、自分は

ちょっと用事が出来たと意味深な言葉を語る。そして何があっても、決して諦めず

プリキュア達を助けて欲しいとドリーに話すハミィ。それを聞いたドリーは、ハミィが

 

何かを決心したと気づいたが、ハミィはあっという間に走り去り、フェアリートーン達はその

後ろ姿を見ることしか出来なかった。その間にノイズは響達に向けて邪悪なエネルギー

を飛ばしたが、なんとハミィは響達の前に立ち、持っていた「伝説の楽譜」を盾にして

 

ノイズの迫り来る攻撃を防いだ。そこまでは良かったのだが・・突如ハミィは響を

踏み台にして、何を考えたのか、自らノイズの胸元に飛び込み、吸収されるという

とんでもない行動に出てしまった!

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いきなり伝説の楽譜を持ちながらノイズの中に入ったハミィ

 

 

 ※ハミィとエレン

 

なぜハミィはそんな事をしてしまったのか、響達も、そして取り込んでしまった

ノイズも訳が分からない。しばらくするとノイズの胸元から急に聖なる光が溢れだし

その影響で激しくのたうち回るノイズ。一体何が起きているのか・・ 響達が不思議に

 

思っていると、耳を澄ましていたエレンにはハッキリと聞こえたのだ。それはなんと

ハミィがノイズの身体の中で歌っている声が‥ あれは遠い昔、幸せのメロディの

歌姫を募集していた時に歌った、あの懐かしい課題曲‥ それはハミィとエレンに

 

とって一生忘れられない大切な歌であり、エレンは真剣な顔でその歌声に耳を澄ます。

ノイズの身体の中は邪悪に染まった大量の音符で溢れていたが、その中にハミィは佇み

伝説の楽譜を使って、身体の中から全ての音符を浄化しようと歌を歌っていたのだ。

 

「ノイズ、聞こえるニャ? これが・・音楽ニャ」

 

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体を張ってノイズの中から音符の浄化を試みるハミィ

 

 

 ※いつか終わる悲しみ

 

ハミィが歌うとその効果は如実に現れ、周囲の邪悪に染まった音符が1つずつ浄化

されてゆく。そしてハミィは歌いながらノイズにポツリ、ポツリとつぶやき始める。

音楽があれば、どんなに悲しいことや辛いことも吹き飛んでしまう。しかし元気一杯の

 

ハミィも時々は、悲しい出来事に落ち込んだりもした。でも楽しく歌を歌えば、直ぐ

にそんなことは乗り越えられるものであり、それこそが音楽の持つ底力だとハミィは

語った。そしてハミィの歌声を聞いていた響達は、ハミィのお陰で忘れてはいけない

 

大切なことを思い出した。そう、自分達はいつだってそうしてきた、だから今度は

それをノイズに伝える必要があると感じた響達。それは、一番忘れてはいけない

「悲しみは乗り越えればいい」という大切なことを・・

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ハミィのおかげで大事なことを思い出した4人

 

 

※最終決戦

 

ハミィがその身を挺してノイズと戦い続けている姿を見て、響もまたもう1度ノイズと

戦う決意をする。もちろん他の3人もその考えに同意したが、今度はノイズとただ単に

戦うのではなく「ある決意」をもって挑もうと考えた。そして4人がフェアリートーン達に

 

力を貸してくれるよう懇願すると、トーン達は喜んで自分達も全力で戦うと決意する。

それを聞いた響はフェアリートーン達に感謝し、恐らくこれが最後の戦いになると

感じていた。そして4人はキュアモジューレを構え、キュアメロディキュアリズム

キュアビートキュアミューズへと変身。長く辛かった戦いに終止符は打たれるのか。

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いよいよ最後の戦いが始まる‥!

 

 

※全てに愛を

 

変身後、メロディは何を思ったのか「ごめんね」とノイズに謝った。

それは今まで、自分達はノイズを倒すことしか考えておらず、結果としてそれが

間違いで、本当はそうじゃなかったと語るメロディ。しかしノイズにしてみれば

 

先程あれだけ戦いたくないと言っておきながら変身した響達を見て、なぜ戦う気に

なったのか腑に落ちない。するとメロディはノイズに向かって、戦う気になったのは

他ならぬノイズを「助けてみせる」という強い気持ちが後押ししたからだと語った。

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 倒すために戦うのではなく、助けるために戦う。

 

 

 ※届かぬ想い

 

しかし心も身体も悲しみで出来た自分を「助ける」など、ノイズからすれば

腹立たしい事この上ない。そして逆上したノイズは地上にいるプリキュアに向けて

次々と攻撃を開始。更にノイズの中で歌っていたハミィであったが、僅かに浄化した

 

音符はまたもや邪悪に染まり、ハミィ自身と伝説の楽譜も暗闇から襲いかかる魔の手に

捕えられる。ハミィは音符達に向かって、悲しみに負けては駄目だと叫ぶが、ハミィの

抵抗虚しく暗闇の奥へと引きずりこまれてしまった。その事は外にいたビートもすぐに

 

察知したが、メロディはひとまずハミィを信じ、今はノイズの元へ行くのが先決だと語る。

そしてノイズに向かってハイジャンプした4人だが、強烈な衝撃波・大量の黒い羽・

邪悪なエネルギー弾の攻撃を連続で叩きこまれ、あっという間に地面に落下していった。

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ハミィがせっかく浄化した音符は元に戻ってしまった 

 

 

 ※ 慈愛の翼

 

せっかくノイズに近づけたのに飛ばされて離れていくメロディ達。すると4人の前に

フェアリートーン達が現れ、プリキュアの言葉や想いを届けるべく、それぞれの

モジューレとドッキングする。そんなトーン達の強い思いは、4人の腰のあたりから

 「翼」を生み出し、遂にプリキュア達は自由自在に空を飛べるようになった。

 

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翼を得たメロディは早速ベルディエを取り出し、ハイスピードでノイズの元へと

飛びかかった。そしてメロディは攻撃で押しながら、悲しみは乗り越えられる

 

ものだとノイズを説得する。しかし幾ら乗り越えた所で再度悲しみは生まれ続けると

頑なに拒絶するノイズ。すると今度は後方からリズムが現れ、それなら何度も悲しみを

乗り越え続けるだけだと語り、両サイドからノイズを抑えに掛かる。

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フェアリートーンのおかげで空を飛べるようになったメロディ達

 

 

※生まれ変われた黒川エレン

 

しかしそれでも、悲しみを乗り越え続ける事は無意味だと反発するノイズ。と、同時に

2人はノイズの羽で叩かれ、追加攻撃を喰らう所であったが、これを何とか回避する。

そして今度はミューズが登場し、悲しみは乗り越えた分だけ、人というのは前に

 

進めるものだと説き伏せる。だがノイズはミューズをはたき落とし、知ったような

ことを抜かすなと怒りながら、足の爪で襲いかかって来た。そのピンチを次はビートが

ビートバリアで防ぎ、知ったかぶりではなく、身を持って知った事だとノイズに訴える。

 

それは自分がセイレーンだった頃、あらゆる人を騙しては何度も傷つけてきた。

しかし、そんな自分の過ちをみんなが気づかせてくれたからこそ、自分は生まれ

変わり、キュアビートとして新たな人生を歩めたのだと、ビートは誇らしげに語った。

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人を騙して傷つけ、自分も傷つき、その悲しみを皆と一緒に乗り越えた。

 

 

 ※悲しみを乗り越えた調辺アコ

 

その間にもノイズはバリアをガンガン叩き、遂には破られてしまったが、破壊と

同時にミューズのスパークリングシャワーが周囲を包む。驚いたノイズはミューズに向かって

ビームを放つが、これはミューズの作り出しだ幻影であり、気がつけばノイズは

 

ミューズのシャイニングサークルに捕えられていた。そしてミューズは、父の

メフィストが洗脳されて、家族が崩壊した時の辛さを語りだす。何とかしようと1人で

迷ったり悩んだりして苦しんだが、みんなが居てくれたからこそ、これを乗り越えて

 

ありのままの自分になれたと嬉しそうに話すミューズ。しかしノイズはサークルを

力任せに破り、ミューズの言葉を「くだらん!」と一蹴。更に数ある幻影の中から

ミューズの本体だけを的確に攻撃し、プリキュア達の言葉に耳を貸そうとしないノイズ。

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父を助けるため孤軍奮闘してきたミューズは、皆の助けで素直な自分に戻れた。

 

 

※本当の親友になれた響と奏

 

すると今度はリズムが突撃してきて、ベルティエを使ってノイズの動きを封じる。

そして自分も、響とは事ある毎に喧嘩して、本当は仲良くなりたいのに、つまらない

意地を張って、素直になれなかったと話すリズム。するとここでメロディも登場して

 

同じくベルティエでノイズの動きを更に封じる。そして沢山ケンカをしてきたから

こそ、前よりもお互い分かりあえて、ずっと仲良くなれたのだと叫ぶメロディ&リズム。

そんな2人の強い想いは極限まで達し、その力はノイズをあっという間に地面へと

 

叩きつける。そして4人はノイズの前に現れ、紆余曲折ありつつも私達はこうして

大切な仲間になれたと、優しい声で囁くメロディ。しかしノイズは倒れながらも

1つ納得いかない点があった。それは、なぜ4人が目から涙を流しているのか・・?

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些細なすれ違いから喧嘩の絶えなかった響と奏は、互いの気持ちをぶつける事で本当の親友になれた。

 

 

※一緒にするな!

 

 確かにノイズの言うとおり、プリキュア達は不思議と涙を流してていた。すると

メロディは、皆と一緒にいられるのが嬉しくて泣いているのであり、涙というのは

悲しい時だけに流れるものではないとリズムも語る。そしてこの涙の意味がノイズ

 

にも分かるとメロディは話すが、ノイズはこれを聞き入れず、急に跳びかかって

足の爪でリズムを鷲づかみにする。更にノイズは両肩にある鳥の頭を外し、その鳥の

口から邪悪なエネルギーが放出されて、これをビートとミューズがまともに喰らって

 

しまう。そしてノイズはメロディを殴り、蹴り飛ばし、掴んでいたリズムも一緒に

投げ飛ばして、4人の落下地点にエネルギー弾を入念に叩き込んだ。ノイズにして

みれば、プリキュアと自分は違うものであり、一緒にされる事自体が彼の癪に障ったのだ。

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喜びの涙を流すプリキュア達だが、怒り狂ったノイズにその気持ちは届かない。 

 

 

※ S U I T E

 

攻撃を終え、息荒くしながら外していた鳥の頭を肩に戻したノイズ。しかし攻撃後の

砂埃が消えると、メロディは少しずつ立ち上がり、自分は自分であるというノイズの

言葉に同意する。更にリズムもビートも、ノイズの羽音やその声だって貴方の立派な

 

「音楽」だと賞賛して、ミューズもみんな違ってそれでいいのだと、ノイズの個性を

尊重した。そんな4人の言葉をノイズは、苦虫を噛み潰したような顔で聞いていたが

メロディは続けて、人は皆、自分だけの音楽を持っており、色んな人がいるだけ

 

色んな音楽があると力説。そしてその中で人々は、喜んだり悲しんだりしながら

繋がりあって、この世界は出来ている事に気がついたメロディ。そんな自分がこの

1年を通して見つけ出した、真の答えをメロディはノイズへ誇らしげに語った。

 

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※なぜ音楽を信じる?

 

 すべての生命がそれぞれの「音楽」を持って生きているのならば、忌み嫌われ続けて

来たノイズもその例外ではない。だからノイズを消すことなど出来ないとリズムは

訴えるが、ここに来てもノイズは話を聞かず、プリキュア達の方へ飛びかかってきた。

 

ここでメロディとリズムは羽を使って空へと回避するが、ノイズはなおもしつこく

追従し、何故そこまで「音楽」というものを信じれるのかと疑問をぶつける。すると

2人は持っていたベルティエを分離させ、それぞれ1本ずつから聖なるエネルギーを

 

放出し、両者はノイズを囲むように、ハートの軌道を描いてノイズの動きを封じる。

そして攻撃しながら2人の出した答えは「音楽は人を笑顔にするから」であった。

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息のあった動きで見事なハートを描くメロディとリズム

 

 

 ※なぜ笑顔を見る?

 

ノイズは動きを封じられたが、またもや肩に付いていた鳥の頭を外し、それを使って

聖なるエネルギーを打ち消した。そして「笑顔など見てどうなる?!」とノイズは

叫びながら、迫り来るメロディとリズムに対し、鳥の口から邪悪なエネルギーを

 

吐かせて攻撃する。2人それを回避しながら「幸せだと思える!」と主張するが

それでもノイズは納得行かず、メロディとリズムに飛びかかって殴り飛ばした。

飛ばされた2人はきりもみ状態になり、ノイズはその後をすぐに追いかけるが

 

ここでビートのビートソニックがノイズの行く手を遮り、追撃を阻んだ。そして

「それが心の繋がりだから!」とビートが叫ぶと、ミューズも一緒に参戦して

「心の繋がりが幸せをくれる!」と説得しながら、両手でスパークリングシャワーを投げた。

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 スパークリングシャワーの塊をノイズにぶん投げるミューズ

 

 

 ※幸せなんて認めない

 

巨大な塊となったスパークリングシャワーをノイズは受け止めたが、技に押さえつけられながら

柱の上へと持ち上げられる。それでもノイズは両肩にある鳥の頭を使ってこれを

破壊。同時に「幸せなどありえん!」と吠えてミューズの言葉を否定するノイズ。

 

しかし間髪入れずに今度はメロディとリズムが、ノイズのいる場所へと駆け上がり

ながら近づき「今はそうでも、いつか分かるよ!」と声を張り上げる。そして2人は

ノイズに向かってパッショナートハーモニーを撃つが、ノイズはギリギリでこれを回避。

 

だが、次は後ろからビートソニックがノイズを襲い、それと一緒にビートが空を飛び

ながらハートフルビートロックをノイズに向けて発射。更に髪を掻き鳴らし、もう1度ビートソニックを

連射してキュアビートはノイズに語りかける 「そうよ!あなたも笑顔になればー!」

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ノイズに技を何度破られようとも果敢に突撃するプリキュア 

 

 

 ※笑顔なんて下らない

 

これだけ言われてもノイズは「そんな時は来ない!」と意地を張り、ビートロックを叩き

割って、ビートソニックも足で押さえつける。それでもメロディとリズムはノイズに近づき

ながら「たった1人で決めつけないで!」と説得する。しかし逆上したノイズは

 

これを「黙れー!」と一喝し、2つの鳥の頭、そして自分の口と併せて3ヶ所から

邪悪なエネルギーを放射。それを見ていたミューズは咄嗟に七色の鍵盤を取り出し

メロディとリズムの為に防護壁をギリギリの所で作り上げる。それからノイズの強烈な

 

攻撃が終わると、2人は既にベルティエを構えながら「誰だって笑顔になれる!」と

ノイズを説きつけながら、即座にスーパーカルテットを発動させた。ノイズはこれを

真正面から堂々と受け止め「何が笑顔だ‥そんなものー!」と激しい気焔を吐いた。

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 ミューズのバリアが解けた瞬間にスーパーカルテットを叩き込むメロディとリズム

 

 ※喜悦と悲哀

 

そしてノイズはスーパーカルテットすらも力技で打ち消し、2人に跳びかかりながら

「ほんの少しの心次第で、一瞬で悲しみに変わる!」と絶叫。それでもメロディは

「だからこそ!どんなに深い悲しみも、乗り越えたら笑顔に変わる!」と何を言われ

 

ようがノイズを必死に説得する。だがノイズは「ならば私が!」と叫びながら

プリキュア達に向かって突撃を開始。するとプリキュア達もまた、ノイズに向かって

「それなら私達が!」と一斉に声を揃え、突撃を開始した。

 

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ノイズ「この世界の全てを悲しみに染めてみせる!!」

 

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プリキュア「この世界の全てを笑顔に変えてみせる!!」

 

 

 

※ありがとう

 

 

 その時、ノイズの身体の中で捕えられていたハミィは、少しずつ起き上がり

「そうニャ、みんなで願うニャ‥!」と呟いた。  4人の願う世界・・・それは

 

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リズム「笑顔と!」 ビート「幸せと!」

ミューズ「音楽の!」 メロディ「溢れる世界を!」

 

ノイズとプリキュア達が衝突すると、まばゆい光が周囲を包み込む。

その光の中心では、4人のキュアモジューレが力強く光り輝いていた。

するとフェアリートーン達は、4人に向かって感謝の言葉を述べるのであった。

 

「ありがとうプリキュア、音楽を信じてくれて」

「その思いで、僕らはもっと強くなれる」

 

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その言葉と同時に、フェアリートーン達はモジューレから抜け出し

ドリー・レリー・ミリー・ファリー・ソリー・ラリー・シリー・ドドリーは

その身体を重ねあわせ、1つの新たなフェアリートーンへと進化を遂げる。

 

「さぁ、その心をもう一度重ね合わせよう。 僕らと・・!」

 

そして奇跡は起きた。

 

8体のフェアリートーンが集まって出来たその姿は

ノイズに封印されたクレッシェンドトーンと全く同じ姿であった・・

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 ※奇跡の変身

 

進化したフェアリートーンは、額から聖なる光を4つ放射して、それぞれの

プリキュアが持っているキュアモジューレに、新たなるエネルギーを注ぎ込んだ。

 

するとメロディ・リズム・ビート・ミューズの身体から

今ある翼より、更に大きい黄金色の翼が彼女たちを包み込んだ。

その光景をノイズの中から見ていたハミィは、これは「奇跡」だと感動する。

 

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 彼女達の姿は、正に天使と呼ぶに相応しい威厳と、慈愛と、美しさを兼ね備えていた

そしてこの奇跡を真正面で見ていたノイズは、あまりの出来事にしばし呆然となる。

するとメロディは、優しい声でノイズに語りかけるのであった。

 

「ねぇ、ノイズ。 たぶん、私たちは同じなんだよ。

 悲しみからあなたが生まれたように、喜びや笑顔からこの力は生まれた。

 それは、あなたと一緒に悲しみを乗り越えるため。その為にプリキュアの力はある」

 

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プリキュア達の神々しさに見惚れるノイズ

 

 

※わたしたちはあなたを包み込む

 

そう、メロディ達はノイズと戦い続ける内に気がついたのだ。

喜びがあるから悲しみが生まれ、悲しみがあるから喜びが生まれる。

それは対極の感情ではなく、お互い1つのものとして繰り返される事なのだと・・

 

しかし喜びの結晶がプリキュアなのに対して、ノイズは悲しみ結晶で出来た存在である。

このまま互いを否定し戦いに決着が付いても、時が過ぎればまた同じ過ちを繰り返す。

だからもう終止符を打たなければならない、この永遠に繰り返されてしまう戦いを。

 

それをメロディ・リズム・ビート・ミューズは遂に理解した。

悲しみは喜びを、喜びは悲しみを全力で受け止めなければいけない事を・・

 

そして4人はノイズに向かって、希望のシンフォニーを届ける決意をする。

それから手を合わせると4つの泡は1つになり、それが弾けると七色の道がノイズを

取り囲むように弧を描く。その後は4人は、一直線にノイズの元へと突き進んだ。

 

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  「プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!」

 

 

 

※グランドフィナーレ

 

プリキュア達はノイズに突き進む途中で、クレッシェンドトーンの時と同じく

進化したフェアリートーンの額の中へと入り込む。するとフェアリートーンの身体は

急に激しく膨張を始め、あっという間にその身体はケタ違いの大きさへと成長する。

 

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その後もフェアリートーンは更に輝きを増し、自分の姿を一本の矢のように変えて

ノイズへと突進した。その勢いは今までのパワーを遥かに凌駕して、もはやノイズも

この攻撃を避ける術が全く無かった。そして4人は声を揃えて叫びながら突撃する。

 

「フィナーレ!」

 

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※手を取り合って

 

プリキュア達の会心の一撃はノイズに命中した。

辺り一面、聖なる光が溢れる中、ノイズは断末魔の叫び声を上げている。

このまま自分は消え去るのか・・ ノイズは遠のく意識の中でそう考えていた。

 

その時・・!

 

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自分の指を、誰かが掴んでいるのをノイズは気がついた。

その感触でノイズは目を開くと、そこにはメロディが自分の指を掴んでいた。

そして他の3人も、まるで天使のような笑顔で、自分をじっと見つめ続けている・・

 

ノイズは自分が生きているのにも驚いたが、まさかプリキュアに手を掴まれるとは

思っておらず、しばらく呆然とした顔でメロディ達を眺めていた。するとメロディは

ホッとした表情で「やっと、届いた・・」と嬉しそうに呟くのであった。

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メロディは待っていた、ノイズと繋がるこの瞬間を。 

 

 

※ ス マ イ ル

 

暫くしてノイズは考えた。

どうして彼女達は、自分の為にここまでしてくれるのかと‥

 

キュアミューズ「そんなの、決まってるでしょ」

キュアビート「みんなの笑顔を守ること」

キュアリズム「それが、プリキュアの使命」

 

キュアメロディ貴方の笑顔も守らなきゃ‥プリキュアの名がすたる

 

その言葉を聞いたノイズは、ようやく彼女達が伝えたかったことを理解した。

そして今まで一度も作ったことが無かった笑顔を見せて、ノイズは心の底から喜んだ。

そんなノイズの笑顔を見れたメロディも、同じようにニッコリとノイズに微笑み返す。

 

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 こうしてようやく笑顔になり、幸せの意味が分かったノイズであったが

その身体は段々と光り輝き始め、最期の時が刻一刻と迫りつつあった。

それでも全てを察したノイズは、別段慌てることもなく小さな声でこう呟くのであった

 

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        「まったく・・・」

 

 

それはいかにもノイズらしい、彼の最後の言葉であった。

しかし浄化して消え去るその瞬間まで、ノイズはメロディと手を繋ぎ続けていた。

そして遂に、悲しみの結晶であったノイズを、4人は見事に浄化したのであった・・

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 ノイズは浄化された、笑顔とともに‥

 

 

※戦い終えて‥

 

長く辛かったノイズとの戦いは遂に終わった。

それから4人は普段のプリキュアへと姿を戻し、暫く安堵の表情を浮かべていた。

そしてリズムが「終わったね‥」と声を掛けると、「うん‥」と返事するメロディ。

 

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これで後は「幸せのメロディ」を歌えば、全ての人々が元に戻るはず・・

 

しかし・・ここでメロディはふと気がついたのだ。

ノイズの中に入っていた伝説の楽譜、そしてハミィの存在を・・!

そうだハミィだ! ハミィはどこにいってしまったのか・・?!

 

メロディは慌ててハミィのことを訪ねてみるも

3人は、その質問の意味がすぐには理解できなかった・・・

 

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 ハミィは‥どこに?

 

 

 

 ※あとがき

 

 プリキュアとノイズの最後の戦いということで、かなりの長文になりました。

そういう訳で書くことは書き尽くしており、ここで特筆すべき事はありません。

それでも1つ私が述べたいのは、このスイートプリキュアの制作に携わってこられた

 

方々に対し「本当にありがとうございました」とお礼を申し上げたいのです。

(ちなみに今回は最終回ではありません、勘違いなきよう・・)

ただ単に「感動した」だけでは、自分の想いが伝わりません。もっとそれ以上の

 

心に染み入ったと言いますか、何年経っても色褪せない完璧な作品を作って頂いて

凄く嬉しい、そんな感謝の気持ちで一杯になります。さて次回は遂に最終回となり

ますが、最後までこの感想記を読んで頂けたらこれ以上の幸せはありません。

 

それでは48話で~ ノシ