スイートプリキュア 第40話
平成27年5月2日に放送された、スイートプリキュア40話の感想です。
↓続きからどうぞ
※あの日の記憶
冒頭はアコが加音小学校に来て間もなかった、過去の思い出から始まる。
下校の時間だというのに外は雨で、あいにくとアコは傘を持ってきていなかった。
周囲を見渡せば、他の生徒は母親が傘を持ってきており、仲良く帰る姿がアチコチで
見受けられる。そしていつの間にか自分1人になってしまったアコ・・気分も落ち込み
暗い表情で下を向いていると、自分に傘を差し出す男子生徒、南野奏太の姿がそこに
あった。しかしこの頃のアコは人見知りが激しく、奏太と仲良くなったのも後の話で
ある。アコは傘を借りるくらいなら雨に濡れる方がマシだと言わんばかりに、奏太を
無視して雨の中を一心不乱に走り去っていく。そしてアコは角を曲がった所で、自分
の保護者でもある、おじいちゃんこと「調辺音吉」とぶつかるのであった。
学校のすぐ近くまで来ていた音吉さん
※暖かい夢
アコは音吉さんの姿を見てホッと安心したが、来るのが遅いと不満をぶちまける。
音吉さんは遅れたのを謝り、さぁ一緒に帰ろうと傘を手渡そうとしたが・・運が
良いのか悪いのか、急に雨は上がり、雲の隙間から暖かい日差しが差し込んできた。
「(傘が)無駄になってしまったなぁ‥」音吉さんはそう呟いてアコの方をじっと
見つめる。するとアコは少し照れくさそうに笑いながら、音吉さんと一緒に手を繋い
で、雨の上がった空の下を、仲良く2人で家に帰るのであった。 そんな一昔前の
夢を見ていたアコは、ベッドから起き上がり、自分の眼鏡を装着する。それと同時に
音吉さんが登場し、挨拶と共に朝食の用意が出来たと告げに来た。アコは喜んで朝食
を食べに向かおうとするが、窓の外ではピーちゃんが妖しい鳴き声を上げていた。
なぜあの頃の思い出を夢で見たのだろうか・・?
※暗躍するノイズ
場所は変わってマイナーランド。 前回、プリキュア側に音符を取り返された
ファルセット達だったが‥どういう訳か目の前には沢山の瓶が並んでおり、その中
には大量の音符がこれでもかとギッシリ詰まっていた。身に覚えのない大量の音符に
バスドラとバリトンが不思議に思っていると、当然の様にファルセットは「ノイズ様だ」と答えた。
しかしまだ復活して間もないノイズにそんな力があるのか‥? そう2人が疑問に思うと
ノイズ様は密かにパワーアップして、尚且つプリキュアの側で動いていると衝撃の事実を伝えた
なんだこの音符の量は‥たまげたなぁ
※ノイズは何処に?
そんな世界の危機的状況を他所に、響達はいつものように学校の屋上で昼食を
楽しんでいた。響にとって、1日の中で一番嬉しい時間でもある昼食。響は手に持って
いる弁当を、急いでガツガツとかき込むのであった。しかしここでハミィが登場して
解決しなければいけない問題がある!と真剣な表情で訴える。しかし食べる事で頭が
一杯の響には何のことやらサッパリ‥するとハミィは響達の前に出て、フェアリートーン達
から音符が消えた例の件だと声を荒げる。それを聞いた響達は勿論理解していると
返答し、これはやはりノイズの仕業で、我々の近くにノイズは迫っているのかも
しれないと口々に言い合うのであった。すると近くに居たピーちゃんは急に大声で
叫び始め、その声を聞いたフェアリートーン達は驚いて逃げ出してしまう。響達もピーちゃん
の声に驚いたが、それと同時に、いきなり雨がパラパラと降り始めるのであった。
またまた音符を盗られてしまい悔しそうなフェアリートーン達
※匂う音楽室
そして兎に角ノイズを探そうというハミィの号令と共に、3人は何故か音楽室へ
向かった。音楽室ではいつものように王子先輩がピアノを弾いており、その演奏を
食い入る様に見つめる奏。しかしエレンと響はここに来た理由が分からず、ハミィに
答えを求めると、ノイズは全ての音楽を奪うのが目的だから、音楽に関係する
この場所へ来たと主張する。だがそれだけの理由でここまで来たのかと3人が呆れて
いると、何か匂ったからここに来たのだと少し狼狽えるハミィ。すると音楽室の表札に
音符が付いているのをハミィは発見。嬉しい誤算というべきか、匂ったのはノイズ
ではなく音符という変なオチになってしまった。
理由が適当すぎて呆れる3人
※繰り返される思い出
さて雨が降り続く中、アコの通う加音小学校は下校の時刻を迎え、生徒たちは親から
傘を持ってきて貰い、家族と一緒に家路を辿っていた。しかしアコは傘を忘れて
動くに動けない状態・・ そう、これは夢で見た昔の思い出と同じ状況ではないか。
そしてまたもや独りぼっちになってしまったアコ・・ するとこれもまた昔と同じ
ように、奏太がアコの為に傘を差し出してくるのだった。奏太は傘を差し出しながら
「アコが転校してきて直ぐの頃、こういうのあったな」とポツリ。あれからお互い
少しずつ仲を深め、今また同じ状況にになった。だから今度こそは傘を受け取って
くれと言わんばかりに、奏太は傘を見せながらアコに微笑む。するとアコは少し
笑った後、奏太はいつも傘を持っているんだねとからかうのであった。
また傘を差し出してくれた奏太
※アンブレラ
奏太は別に持ちたくて持っている訳ではなく、母親から半ば無理やり持たされている
だけだと自己弁護。アコはそれを聞いて、奏太の事を心配しているからだと母親の
気持ちを代弁するが、俺はもう大人だと奏太は一丁前に背伸び発言をする。しかし
アコの「どこが‥」と冷たいツッコミを入れられると、奏太は狼狽えて傘を持つなら
持って行けよとアコに迫る。だがアコは音吉さんが迎えに来るから傘はいらないと
断った。それを聞いた奏太はそれなら迎えが来るまで俺もここで待つと強情を張る。
アコは待たなくていいと拒否するが、それでも待つ!と意地を張る奏太。それなら
勝手にすればと険悪な雰囲気に・・ しばらくしてお互い落ち着いた後、アコは
奏太に向かってこう呟くのであった 「ねぇ、奏太って‥優しいんだね」
アコにそんな事を言われるとは全く思ってなかった奏太は、顔を赤らめてアタフタ
と混乱してしまう。しかしアコが「本気にしてるし‥」とボソっとつぶやくと
奏太はズッコケてしまい、その姿を見たアコはクスっと笑うのであった。
急に褒められて舞い上がる奏太
※厚い信頼
その頃、調べの館でパイプオルガンの修理をしていた音吉さんは、外のから聞こえる
雨音でアコを迎えに行く予定だったのを思い出す。するとその近くにいつの間にか
居たピーちゃんは、パイプオルガンを眺めながら小さく「ピー」と鳴くのであった。
その間にもアコは音吉さんを待っているが中々来ない‥奏太は素直に帰ろうと誘うが
それでもアコはお爺ちゃんを待つと頑として聞かない。アコの音吉さんに対する信頼
は、今まで自分が寂しい思いをしてきた時には、必ず来てくれた経験があるからだ。
授業参観で両親不在の中、不安で一杯だった自分の為に来てくれたお爺ちゃん‥
運動会で走っている時に倒れても、手を降って大声で応援してくれたお爺ちゃん‥
そして両親と逢いたくて、部屋で一人泣いていた時でもお爺ちゃんは慰めてくれた。
「何も心配することはない、全ては上手く行く‥アコが不安な時はワシがそばに
居る。寂しい思いをしていても、ワシが必ずやって来る、だから独りぼっちじゃ
ない・・アコは、安心して、待っておればいい・・」
両親不在のアコを一番支えてくれたのは音吉さんであった。
※アコの第六感
奏太もアコが抱える家庭の事情は知っているだけに、アコが音吉さんに寄せる信頼の
厚さは充分に理解していた。しかしこれだけ待っても来ないのは明らかにおかしい。
何か来られない理由が出来たのでは・・と奏太が呟くと、もしやノイズが迫って
いるかもしれないと察知したアコは、居ても立っても居られず、雨に濡れながら
奏太を振りきって学校から走り去るのであった。その頃、調べの館では合羽を着て
出発の準備を済ませた音吉さんが居たが、用意した傘に穴が開いているのを発見。
音吉さんがこれはどうしたものかなと傘をクルクル回していると、まだ調べの館にいた
ピーちゃんは赤く禍々しい視線をパイプオルガンに向けて注ぎこむ。するとオルガンの
前にある、大きな柵に付けられていた「ネジ」が1つ1つ外れ始めるのであった・・!
不思議な力で外れ始めたネジ
※間一髪
そしてネジが全て外れると、柵の支えは何1つ無くなってしまい、大きな音を上げて
地面に迫ってきた。その下に居る音吉さんは傘を広げていたので、柵が全く視界に
入らず、迫り来る危機に気づかない。しかし偶然、調べの館に来ていた響達がこの
大ピンチを直ぐに察知し、即座に音吉さんを柵の外に押し倒す事に成功。代わりに
柵は粉々に壊れたが、もし音吉さんの上に落ちていたら明らかに命に関わる大怪我を
していたであろう‥音吉さんは何とか無事であったが、急な出来事にやや驚いていた
すると響は建物の影から視線を感じ、そちらの方を見るとピーちゃんが呑気に登場。
響はピーちゃんを抱え、奏はなぜこの柵が急に倒れてきたのか不思議に思っていた。
命からがら助かった音吉さん。
※大胆な仮説
すると音吉さんは真剣な顔でピーちゃんを見続け、頭の中である事実に気づいた。
自分が昔封印したノイズは鳥のような姿をしていた‥もしかしたらピーちゃんが
「ノイズ」の復活した姿かもしれない‥! そう言われた響達は驚きつつもすぐには
納得出来ない様子だ。続けて音吉さんは、人間の友情・愛情・信じる心を利用する
のがノイズのやり方であると強い口調で語る。そして音吉さんは白黒ハッキリさせる為に
クレッシェンドトーンに心を読んでもらおうと提案。それはクレッシェンドトーンと
ノイズは光と影の存在であり、正義と悪の反する存在でもあると力説。だからこそ
クレッシェンドトーンが見れば、目にこそ映らないが、何かを感じ取ることができる
かもしれないと考えた音吉さん。しかしピーちゃんは本当にノイズなのだろうか・・?
こんな小さくて可愛いピーちゃんがノイズ?!
※判読不可
とりあえず響はヒーリンチェストを開き、クレッシェンドトーンを召喚して今までの
事情を説明した。話を聞いたクレッシェンドトーンも、やや懐疑的な態度ではあるが音吉さん
がここまで言うなら何かあるのだろうと感じ、早速ピーちゃんの読心を開始する。
するとクレッシェンドトーンから強い光が溢れだし、それはピーちゃんの身体を包み込む。
そこから時間を掛けて彼女は心を調べてみるも・・どうしたことか、クレッシェンドトーンの
パワーを持ってしても、なぜかピーちゃんの心は全く読むことが出来なかった。
そうなると音吉さんの予想は外れていたのか・・響達はそう結論付け、音吉さんは
納得のいかない表情を浮かべる。するとピーちゃんは響の掌から勝手に飛び立ち
始め、身体から1つのネジをポロリと落とした。響はそのネジを見てある事に気づく。
ピーちゃんの身体から落ちたネジ
※炙りだされた正体
このネジは先程落下した柵を支える部品‥それをピーちゃんが持っていたならば
導き出される結論は1つ。そしてそれを検証する為に響は急いでパイプオルガンに
座り、1人で演奏を始めるのであった。すると響と音吉さんの予想通り、この綺麗な
パイプオルガンの音色を聞いて、急に苦しみ始めたピーちゃん。一体これは何事かと
奏が尋ねると、響は先程一瞬だけだがピーちゃんに悪の心が浮かんだ気がしたと答え
そのまま演奏を続ける。そしてピーちゃんは苦しさのあまり、ピアノに向かって落下
それを見た音吉さんは真剣な眼差しで「やはり、お前だったのか!」と声を荒らげ
ピーちゃんがノイズであった事がこれによってハッキリとした。そして響はなおも
演奏を続けるが、ようやく館に戻ったアコはこの光景を見て衝撃を受ける。
綺麗な音楽を聞いて苦しむのはマイナー側の証拠。
※究極の2択
アコが戻って来た事により演奏は一時中断。ピーちゃんはこれ幸いとばかりにアコに
近づき、いつものように甘えた仕草で助けを乞うのであった。しかし音吉さんは
真剣な顔で、アコに向かってピーちゃんの正体はノイズである事をハッキリ伝える。
ピーちゃんがノイズ‥? アコにしてみればあまりにも唐突でにわかには信じがたい。
だが音吉さんは、ノイズはアコの優しい心を利用して、怪我をしている振りまでして
近づき、結果的に音符を奪い取ったのだと厳しい口調で語る。それを聞いた奏は
確かに前回、音吉さんがパイプオルガンを演奏しようとした時だけピーちゃんが急に
外へ出て行った事を思い出す。しかしアコにしてみればピーちゃんもお爺ちゃんも
心許せる大切な存在だと思ってきただけに、どちらを信じればいいのか困惑する。
お爺ちゃんとピーちゃん。アコはどちらを信じる‥?
※最後に信じれるものは
アコはピーちゃんを両手に抱え、一歩ずつ響達の方へと近づいてきた。
ピーちゃんの事は信じていたい‥だけど、お爺ちゃんは今まで1度も自分に嘘を
付いたことは無い。だからどちらを信じると言われれば、それはお爺ちゃんであると
アコは堂々と答えた。すると音吉さんも響達も、アコの決断に安堵の表情を浮かべる。
逆に自分の嘘がバレたピーちゃんことノイズは、もはや騙し続けるのもこれまでと
感じ、恐ろしい鳴き声を上げてその場から飛び去ろうとする。それを見た音吉さんは
響達にノイズを捕まえるよう指令。だが館の屋根からファルセット・バリトンそして
屋根に身体が挟まったバスドラなどが次々と現れる。理由は勿論ノイズを守る為だ。
そしてノイズは妖しい力で先程捕まえた音符をファリーから抜き出し、それを近くの
ピアノに取り付けて、最後はファルセットがピアノのネガトーンを作り上げてしまう。
遂にその本性を現したノイズ
※汚されたピアノ
トリオ達はすぐに館の外へ飛び出し、ネガトーンを使って悲しみを町中に撒き散らす。
すると加音町の人々は苦しみ悶え、下校中の奏太もその被害に遭っていた。そして
そこから産み出される悲しみのエネルギーを吸い集めるノイズ。ファルセットはこれで
復活が近づいてきたとほくそ笑む。ようやく館の外に出た響達は、自分達の大切な
想いが詰まったピアノをネガトーンに変えたファルセットに憤り、4人はキュアメロディ
キュアリズム・キュアビート・そしてキュアミューズへと変身するのであった。
町の人々と大切なピアノを守るために。
※女神の調べ
変身後、ピアノネガトーンは鍵盤の蓋を開け、そこからマシンガンのように鍵盤を
プリキュアに向かって連射する。いきなり劣勢になってしまったプリキュア達だが
ミューズだけは、邪悪な心も女神の調べで包んでみせると意気込み、激しい猛攻の
中を抜け出してシリーを召喚。そのままシリーをキュアモジューレとドッキングさせ
ミューズは「シの音符のシャイニングメロディ」を発動。笛を吹くと同時に自身の
幻影がネガトーンを取り囲み、更にモジューレを幻影に向けるとレーザーが照射され
ネガトーンは五芒星の結界に包まれた。そこからミューズが「シャイニングサークル」を
発動させると、ネガトーンは動きが完全に停止し、メロディ達に向けられた連射も
同時に止まった。それを見たハミィは今がチャンスだとプリキュア達に指令を送る。
前回は失敗したが、今回は無事成功した。
※死守防衛
早速メロディ達はヒーリンチェストを開いて、巨大なクレッシェンドトーンを召喚。
そこから4人は自分の両手を包み、希望のシンフォニーの言葉と共に両手から七色の
道を作り上げる。そしてその道に飛び乗った4人は自動的に加速し、自分達の上に
居るクレッシェンドトーンの額の中へと移動。そこから更にスピードアップした
クレッシェンドトーンの勢いに4人は何とか耐え抜き、勢いそのままでネガトーンに衝突する。
そこから4人の「フィナーレ!」の掛け声と共にネガトーンは浄化されて、元の
大切なピアノへと戻った。更にハミィは音符浄化のアクションを起こして邪悪に
染まった音符を元の音符へと戻し、それを再度ファリーへと収納した。そして他の
フェアリートーン達は今度こそ盗まれまいと、ファリーを全員で取り囲むのであった。
何度も痛い目に遭う訳にはいかない
※心配する奏太(1)
そして戦闘はこれで終わらない。ノイズが目の前にいるのに放置する訳にはいかず
プリキュア達は一気呵成にノイズの方へと突進する。しかしノイズとトリオは
いつの間にか逃げ出しており、残念ながら勝負はおあずけとなってしまった。
戦闘後、館の中で戻ってきたピアノに頬ずりする響。自分にとって大変思い入れの
あるピアノであるだけに、その喜びもひとしおである。音吉さんもその気持ちに同意
はしたが、今回の件でパイプオルガンの完成をもっと急がなければと危機感を覚えた。
すると館の中に響き渡るアコを呼ぶ声が・・もちろん奏太である。奏太はアコが
急に帰った事と、音吉さんが無事だったのか気になって館までやってきたようだ。
しかしアコも音吉さんも何ら問題はなく、奏太の心配は杞憂に終わるのであった。
あぁ^~ やっぱりこのピアノが一番
※心配する奏太(2)
事情を知らない姉の奏は、なぜ奏太がここに来たのか尋ねると、奏太は先程の
理由を細かく説明する。あれだけ待っても来なかったのは音吉さんに何か大変な事が
起きたのではないかと・・それを聞いた音吉さんは、アコが急いで館に戻ってきたのは
自分を心配しての事だったのかと大いに納得する。しかしアコにしてみればその理由を
面と向かって言える訳もなく、自分を見る音吉さんも直視できず、アコは顔を赤らめて
下をむくのが精一杯であった。すると響は、みんな無事で良かったし、お腹も空いた
から帰ろうかと提案。全員その考えに賛同してそれぞれの家路を辿るのであった。
気がつけばあれほど長く降っていた雨も上がり、鮮やかな夕日が町を照りつける。
そして一緒に家へ向かって歩き出す音吉さんと、アコの姿がそこにはあった。
夕日に照らされたアコと音吉さん
※手を取り合って
音吉さんは久しぶりに手を繋いで帰ろうかとアコに聞いてみたが、もう小3なのだから
恥ずかしいと断られてしまう。しかしアコが人間界に来た頃はいつも自分と手を繋いで
歩いていたのになぁ‥と呟く音吉さん。するとアコは、あの頃は確かにそうだったと
過去の思い出が蘇る。更に音吉さんは、繋ぐ手が無いから自分の手が「スースー」
してしょうがないと、何度も繰り返し言い続ける。(「手を繋いで欲しい」の隠喩)
そう言われてはしょうがないと感じたアコだが、やはり恥ずかしい気持ちもあって
少々葛藤してしまう・・ だが、やはり自分が一番信頼している大切なお爺ちゃん。
アコは音吉さんに手を伸ばし「今日は・・特別だからね」と、真っ赤な顔で呟いた。
素直にはなれないが、音吉さんと手を繋ぐ気になったアコ。
※心を込めて
孫の照れくさそうな顔を見て1人微笑む音吉さん。そして一緒に手を繋ぎながら
今日はパイプオルガンの修理に夢中になって、雨が降り出したのに気付かず、アコを
迎えに行けなかった事を詫びた。それを聞いたアコは、そんな事だろうと思った と
物知り顔で返したが、あれだけ心配して雨の中走って来たアコの行動を見た後では
やっぱり素直になれないアコだなと感じてしまう。しかし、最後にアコが語った
言葉には、嘘偽りのない素直な気持ちが込められているのであった。
「でも、おじいちゃんが無事で良かった・・」
アコにとって音吉さんは心許せる大切なお爺ちゃん
※あとがき
この回はピーちゃんがノイズだったという衝撃の事実‥ではないですねw
今までの話の流れを追ってみれば、誰でもあれはノイズだと分かりますかからね・・
そうではなく今回の話は、アコと音吉さんの関係を掘り下げたものです。アコの父親
メフィストはノイズに洗脳されて、母のアフロディテは娘の身を案じ自分の父である
「調辺音吉」にアコを託します。しかし人間界に降りてきたアコは勝手知ったる
メイジャーランドの王宮と違い、右も左もわからず、環境の変化に戸惑って塞ぎ
こんでしまいました。冒頭でも書いた通り、加音小学校に転校してきた頃のアコは
優しく傘を差し出す奏太とも関わることをせず、ひたすら保護者の音吉さんに
寄り添うばかりの毎日‥それは勿論、突然両親が仲違いをした挙句、自分は両親と
離されてしまったのですから、まだ甘えたい盛りのアコにとってはあまりにも厳しく
そして辛い日々であったことは想像に難くありません。まだ仲間にならなかった頃の
アコが、人に対して冷たい言葉や居丈高な態度を取ってきたのは、ひとえに寂しさの
裏返しと、このような環境の変化が、彼女の性格を変えてしまったとも言えますね。
しかし音吉さんは、そんなアコの寂しい心を全て理解しており、ひたすらアコの事を
心配して、何があっても自分はアコの側にいるよと語り、アコに限りない愛情を
与え続けてきました。そして、音吉さんはキュアミューズがアコであった事は
とうの昔からお見通しで、黒ミューズの暗躍と共に音吉さんもアコを陰ながら応援して
いたのは、ストーリーを見返せば気が付くと思います。それから響達と出会い
奏太とも仲を深め、アコは少しずつ1人の人間として自立していきます。更に父の
メフィストが元に戻り、王宮に帰れる状況になってもアコは音吉さんと人間界に
残ることを決意しました。そんな時と共に親離れしていくアコですが、やはり
自分の一番辛い時期を支えてくれた音吉さんには、今もまだ少し甘えたいといった
感じですね。最後の手を繋ぐシーンがそれを物語っていると思います。
手を繋ぐアコと音吉さん
さて長らく続いてきた、本放送時のOP(映画の番宣)もこれで最後となりました。
良いのか悪いのか、このOPだけ全部見れば映画の流れが分かってしまうという
ネタバレ感はありますが、やはり何も頭に無い状態で見た方が感動が大きいと思います
ハ◯リ◯グ(伏せ字)の猛攻を喰らって動けなくなったビート(とミューズ)
離れた場所からプリキュア戦いを見守るメイジャーランドの方々
普段なら絶対泣かないリズムが涙を流している、その理由は?!
そして伝説へ・・・
それでは41話で~ ノシ