スイートプリキュア 第6話
2014年9月6日に放送された スイートプリキュア第6話です
↓続きからどうぞ
※心配性と楽天家
冒頭は陽気なハミィが塀の上を歩く所から始まる。前回、2人が魅せた素晴らしい
活躍を思い返し、このまま順調に行けば「ミラクルベルティエ」だと言い出した。
言葉の意味が分からないので奏が問いかけると、ハミィも何だったか忘れていた。
毎度のことながらハミィの天然っぷりに奏は、こんな事でこの先大丈夫なのかと心配。
響はそれに対し「なるようになる」と前向きだが、「奏は大げさに考え過ぎ」と余計
な一言を加えた為、響は考えなさすぎ&だからテストの点も悪いと突っ返された。
たぶん響の余裕な態度が気に食わないと思われ
※無礼な少女
結局これが原因でまた言い合いになるが、今迄のような険悪さもなく、子猫の
じゃれあい程度だろう。そしてお互いを睨みながら頬を膨らませた2人、すると
いきなり「邪魔」という素っ気ない言葉が横から飛んできた。その方向を2人が向くと
メガネを掛けた小学生の女の子が立っているではないか、そしてその後ろから
奏の弟である奏太も一緒に現れ、2人が女の子に注意されたのをからかうのであった。
響は女の子にゴメンネ~と謝るも、彼女は「謝る暇があるならとっととどいて」と
辛辣なセリフを吐き捨てる。これには2人も表情を歪め、奏がその冷淡な
態度を注意するも、少女は更に「口うるさ‥あんた、モテないでしょ」と
奏にキツイ言葉を浴びせ、図星だったのか奏は一瞬険しい表情を見せた。
謎の少女と奏太(そうた)
※少女の名は
奏は動揺して手が震えつつも、自分は大好きな王子先輩に手作りチョコを
受け取って貰えたのだと反論する。しかし少女は自らチョコをあげるのは
モテる理由にならないだろうとスッパリ切り捨てた。更にとばっちりで響に
「そっちはチョコをあげる相手も居なさそう」とキツイ言葉を最後に少女は
学校へ向かっていった。響と奏はそれ以上反論できず「生意気~!」とハモるのが
精一杯だった。そんな少女の名前は アコ。 子供とは思えない冷静な娘である。
アコの言葉に怒り爆発寸前の奏さん
※姉と弟
場面は「LuckySpoon」のお店に変わる。いつにも増してお客さんの多いこの日
奏の母と奏2人でレジを担当する。そんな店の忙しい状況を他所に、弟の奏太は
カップケーキをつまみ食いしつつ、外へ遊びに行こうとしていた。
奏は奏太を連れ戻そうとするが、聞く耳も持たずどんどん逃げ出す奏太。
と、調子に乗って走っていると足をつまづき倒れそうになる奏太、すかさず
奏が背中を掴み、何かとか事なきを得た。その姿を見てた響は「いいなぁ」と呟く。
まだまだ遊びたい盛りの奏太
※一人っ子
広場を眺める響にハミィが「奏が羨ましいのか?」と尋ねると、その通りだった
ようで、自分は1人っ子だから兄弟がいるのは羨ましいと素直に答える響。それならば
ハミィは自分が可愛い妹になってあげると言い、コロコロ転がり愛嬌を振りまく。
と、時計塔から流れる音楽を悲しげに見つめる少女が目に飛び込んできた。それは
朝に出会ったアコである、アコが時折このような表情で見つめているのを実は響も
知っていたようだ。そこに奏太がサッカーに誘おうとするが素っ気なく断られてしまう。
そんな奏太を呼びかける響。どうやら教室でアコはいつも一人ぼっちなのを気にかけ
ての誘いだった。そんな奏太の優しい態度を響が褒めると、奏太は顔を赤らめ必死に
否定する。とその時、アコが急に蹴ったボールが奏太の背中にポンと当たった。
つれないアコ
※姉弟のやりとり
アコからの遠回しな返事に奏太は笑顔で喜ぶ。響がホワイトデーにお返しは
しないのかと問うと、奏以外からチョコは貰ってないよと不機嫌になる奏太。
その時、あるアイデアが奏太に閃き、響に手伝って欲しいと頼むのだった。
すっかり日も落ち、やっと店に着いた奏太と響。結局店の手伝いをしなかった奏太を
奏は怒り、叱りつける。すると奏太は泣き崩れ、それを見てやりすぎたと思った奏は
分かればいいのよと怒りのトーンを下げる。すると奏太はその言葉を待ってましたと
ばかりに泣き顔から一転して笑い顔を姉に魅せつける。これは嘘泣きと奏は気づいた
が既に手遅れで、姉を交わしながらそそくさと家に入り込む事に成功した奏太。
その弟のひねくれた態度に、奏は再度声を上げて怒り始めた。
嘘泣き成功
※兄弟の有無
響はそこまで怒鳴る必要はないと諭すが、奏はきちんと叱らなければ分からないし
両親はお店で忙しいから、奏太の面倒は自分が見る必要があると反論される。
それでも響は、奏太は良い子だと擁護するも、奏から響は兄弟が居ないからその
苦労が分からないと厳しい言葉を浴びせられる。これには流石の響も傷ついて
悲しい顔をして走りながら帰って行った。奏も今のは言い過ぎたと思ったが
時既に遅く、走り去る響をただ見送るのが精一杯であった。
望んで一人っ子になった訳じゃない・・
※謎の調理
翌日、学校から帰ってきた奏。店休日で客の居ない店のドアを開けると焦げ臭い
煙が立ち込めていた。只事ではないと即座に調理室へ向かう奏。するとそこには
とっ散らかった食材と加熱しすぎたオーブンから出る煙が目に飛び込んできた。
その犯人は調理室の奥で箱に何か仕舞いこんでいる、よーく見ると奏太だった。
なぜ奏太が料理を作っているのか、それにキッチンが汚いと怒り出す奏。奏太は
笑って誤魔化すばかり、そして話を逸そうと王子先輩からバレンタインのお返しは
貰えたかと問い、義理だけ貰えたと素直に答える奏(切ないw) しかし直ぐに
我に帰り本当にいつも碌なことをしないんだから!と奏太を怒鳴りつける。奏太は
手に持っていた箱を落とし、今度は嘘泣きではなく本当に泣きながら部屋を飛び出た
本気で泣く奏太
※響の静かな怒り
泣きながら走り去る奏太、そして調理室の外には何故か響が居るではないか。
奏太が落としていったLuckySpoonの箱を覗こうとする奏、すると響が調理室へ
入って来て「奏へのプレゼントだよ」と答える、その顔はいつもの響ではなかった。
するとハミィが箱の中にあるカップケーキに音符が付いているのを発見。
その事を響に伝えるが、流石に場違い過ぎたのか「ちょっと黙ってて!」と
響に怒られてしまった、驚いたハミィはそれに従い硬直してしまう。
響は語る、今日ここに居るのは奏太に呼ばれたから、理由はバレンタインの
お返しで奏の為にカップケーキを作ろうというものだっだ。そう言われてようやく
奏は箱の中身が何であるか確認するのであった。
奏太の為に怒る響 いつにも増して真剣な顔である。
※響の静かな怒りⅡ
箱の中は焦げたカップケーキ2つ、ホワイトクリームで「ねえちゃんへ」と書かれた板チョコ、
そして2つに割られた苺。不器用ながらも、自分の為に作ってくれたプレゼントを
見て奏は自分が奏太に大変なことを言ってしまったと呆然とする。続けて響は
姉思いの弟が居て羨ましいよと、皮肉な捨て台詞を吐き、奏太を追いかけに走り
出す響。奏もこのままではいけないと思い、箱を持ちながら響の後を追いかける。
さていつもの喧嘩であれば最後は大抵響が奏の理屈責めに負けるパターンが多い
です。しかしこの時だけは自分の事ではなく奏太の為に怒ったというのが大きく、
結果、響が奏にビシッと言い切ってしまうという珍しい展開になりました。
いつもはハイハイと敗北宣言しつつもここぞの時は言い返す旦那みたいなものですね‥
奏太のプレゼント
※漂白剤のような
場面は変わり、マイナーランドのセイレーンが何やらメフィストに怒られている。
理由はメフィストがアフロディテから奪い取った伝説の楽譜だが、音符が無ければ
当然ただの本でしかない、そして楽譜には驚きの白さというべきか音符が1つもない
のであった。その事を突っ込まれたセイレーンは目が泳ぎ汗をかき、曖昧な返答で
逃げようと思ったが、メフィストは激怒して早く音符を集めろと叱り飛ばす。
そんなセイレーンを「怒られた~♪」とハモって茶化すトリオ・ザ・マイナー。
セイレーンはそれに対し「やっかましいわ!」とブチ切れ。こんなに努力している
のに怒られるのは我慢ならんと愚痴るセイレーン。すると何やら匂いが漂って来て、鼻を
クンクンしながら匂いを嗅ぐと、突如セイレーンは良からぬ笑みを浮かべるのであった。
セイレーンの口癖「やっかましいわ!」
※失望の奏太
響と奏が砂浜に向かうと1人泣いている奏太を見つけた。奏太が自分が何をやっても
姉は怒るのだと嘆くと響もその言葉に同調した。奏はプレゼントの件は謝るが余り奏太を
甘やかさないでと釘を刺す。しかし響は真っ向から反論し、奏もそれに一切折れない。
そしてそんな2人の言い争いに苛立ったのか、奏太は「ほっといてくれよ!」と怒り
走り去る。その様子を影から見ていたセイレーンは奏が横を向いている隙にプレゼントの箱を
奪い去る。しかしハミィもそれに気づき、負けじとその箱を転がりながら取り返した。
だがセイレーンは邪悪な波動で音符を変質させ、ラッキースプーンの箱ごとネガトーンに
変えてしまうのであった。奏太の気持ちが込められたプレゼントをネガトーンにした
事に2人は感情が高まり、キュアメロディ・キュアリズムへと変身を遂げた。
絶対に許せない!
※パワー減衰
息のあった連携でメロディが正面を攻め、その隙に後ろを攻めるリズム‥しかし
攻撃は当たれども、全く敵にダメージが伝わらない。何故だか理由が分からず
困惑するリズム。するとハミィが「リズムの心が弱っているから」と忠告する。
そうこうしている内にネガトーンは攻撃対象を奏太に変え、口から邪悪な波動を
吐き出し、只でさえ弱っている奏太の心を更に傷つけ始めた。その泣き声を
喜ぶセイレーンはネガトーンに指示を与え、今度は口から虹色の泥のようなものを吐き出した
泥の中に閉じ込められ一切身動きが取れなくなった奏太。そしてその上からまた
邪悪な波動を浴びせられ正に絶体絶命。弟を助けようとするリズムだが奏太の口から
姉は大嫌い、姉の顔は見たくないというリズムにとっては辛い言葉が飛び出した。
逃げることも出来ず、精神攻撃を浴び続ける奏太
※姉の本音
リズムはそれでもネガトーンを倒そうとするが、心が乱れて相手に全くダメージを与え
られない。セイレーンはそんなリズムを見てさっさと見捨てる方が良いと馬鹿にするが
力が弱ったからと言って弟を見捨てる訳にはいかないとリズムは言い返す。
その言葉に心動かされたメロディはネガトーンを食い止め、その間に奏太を助けるよう
リズムに伝える。メロディは凄まじい力でネガトーンを一本背負いし、これで暫く敵の
動きを封じる事が出来た。そしてリズムは泥に足を取られつつも奏太に近づいた。
奏太は泣きながら姉への恨み辛みを口にするが、リズムはそれに対し奏太を怒るのは
どうでもいい存在だからではなく、大切だからと説く。さてリズムが奏であることは
奏太にバレていないので 「お姉さんも心配しているよ」と言い方は変えています。
「帰ろう、お姉さんのところへ」
※血の繋がりはなくとも
リズムの説得に心動かされた奏太は手を伸ばし、ようやくリズムに掴まる事が出来た。
すると仲直りした姉弟に立腹したセイレーンは、ネガトーンにカップケーキミサイルを撃つよう指示する。
しかしこれをメロディが俊敏な動きで全て叩き潰し、リズムと奏太への被害は免れた。
そしてメロディは奏と奏太がどれほど素晴らしい姉弟であるかをセイレーンに説く。
セイレーンはそれがメロディに何の関係があるのかと小馬鹿にするが、メロディは
奏も奏太も大切な存在だから、ずっと仲良く喧嘩して欲しいと強く言い返した。
訳が分からなくなったセイレーンはとりあえずネガトーンに全員倒すよう指示をする。
ここでメロディのお互いを思いやる心を守る!という強い気持ちがキュアモジューレ
に伝わり、激しい光が辺りを包み込み、そのまぶしさにネガトーンは目が眩んだ。
メロディの思いにキュアモジューレが反応
※フィナーレ
光と共にフェアリトーンのミリーが登場し、メロディが指を数回弾くと、ハミィが
冒頭で話していた「ミラクルベルティエ」が現れる。そしてメロディが誘うと
ミリーがベルティエとドッキングを開始。そこから産み出される脅威の
エネルギーをトーンのリングに変えて「プリキュア・ミュージックロンド」を
炸裂させる。リングが直撃したネガトーンはメロディの「三拍子!1・2・3
フィナーレ!」の掛け声と共に大爆発を起こして浄化、新たな音符を手に入れた。
フィナーレ!
※それぞれの和解
戦闘後、いつのまにか奏の膝で寝ていた奏太が起きる。奏太がなぜここに居るのを
分かったのか尋ねると、昔から奏太は落ち込むたびにこの砂浜に来て、奏が迎えに
来ていたと話す。そして奏はプレゼントの事を詫び、改めて奏太のプレゼントを受け取った。
奏太はカップケーキの1つを響に渡し、日頃世話になっている事に感謝を述べる。そう言われ
て戸惑う響に、奏は「奏太も響も姉弟みたいなものだ」と一人っ子を気にしていた
響に優しい言葉を掛ける。それを聞いた響は喜び、満面の笑みになるのであった。
響も姉弟
※感動ぶち壊し
そして奏太から貰ったカップケーキを喜んで食べる響と奏・・・すると何故か2人とも
いきなり表情が緑色に変色し、多量の汗をかきはじめ、口から一気に吹き出した!
実はこのケーキ・・・クリームがワサビという滅茶苦茶な食べ物だったのだ。
イタズラに成功した奏太は大喜びで逃げ出し、カンカンに怒った2人が
それを追いかける。これは確かに常日頃から怒られてもしょうがないほどの
ワルガキじゃないでしょーか‥ まぁ色々ありましたがそんな3人を眺め
ハミィが一人っ子でも姉弟でもみーんな仲良しニャー と締めて終了。
リアクションまでハモったニャ!
※あとがき
実はこの6話、東日本大震災が起こった次週に放送された
色々な意味でプリキュア史に残る回になりました。
2011年3月13日に放送される予定でしたが、震災直後という
事もあり、震災特番により放送中止。そして1週遅れて
放送されたのがこの6話です。
OPはいつも通りですが、提供絵の所で1社も提供がありません。実は震災後に
あらゆる企業が広告を自粛し、スイートプリキュアもその影響をまともに喰らい
ました。CMで流れたのは全てACのコマーシャルで非常に印象に残っています。
放送中も緊迫感伝わる福島原発の状況がテロップで流れました
L字で被災地の情報がリアルタイムで流れていました
5話の予告ではネガトーンが吐いた単色の泥に奏太が埋もれる描写がありましたが
なぜか放送時には虹色の良くわからない物体にに変わっていました。恐らくですが
「飲み込まれている」という描写が津波を思い起こしたのではないかなと考えられます
そして震災の影響で全49話の予定が全48話に変更となりました。
予定していた話を削ったのか、未定の1話を外しただけなのか その内部事情は
分かりかねますが、もし予定していた話なら今からでも何らかの形で見たいものです。
せめてその回の設定だけでも‥という気持ちが今もあります
3年前の話ですがとても遠い昔のように感じてしまいますねぇ
さて長文になりすぎたのでここらで止めます では7話で ノシ